皆様こんにちは、霜柱です。
下重暁子さんの『極上の孤独』(幻冬舎新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
概ね共感できる孤独の良さ
私は子供の時、1人でいるより誰かと一緒にいる時の方が多かったです。しかし、ハッキリとは覚えていませんが、多分中学生ぐらいの頃から1人でいる時の方が多くなった気がします。
どちらの時の方が良かったか?
勿論、それぞれに良さはありますが、個人的には1人でいる時の方が圧倒的に心地良く感じますね。それは今でも変わりません。
友人と遊ぶ時は楽しい事に間違いはありませんが、下重さんも書いている様に1人になると、正直ホッとする自分がいるのも事実です。
1人になる。つまり孤独でいる方が好きという事なのでしょう。
この『極上の孤独』には孤独でいる事の勧めが書かれていますが、殆ど「仰る通り!」と膝を打ちたくなる内容でした。
特に印象に残ったのは孤独と品性は切り離せないという部分です。
全員そうだという訳ではありませんが、確かに孤独な人って、どこか品性が良いですよね。泰然としている様子に惹かれます。
逆にいつも誰かと一緒でないと行動出来ない人って、「何だかなぁ」と感じます。
安室奈美恵の名前が出てくるとは意外
この本に安室奈美恵さんの名前が登場したのは驚きました。「ステージで、語りもなく歌い踊り続けるその凄さ!」とまで書いているので、ライブにも行った事があるのでしょう。
好きな曲は何なのでしょうか? また、カラオケとかで安室さんの曲を歌ったりするのでしょうか? その辺りが気になります。
確かに安室さんは凄い歌手でしたね。2018年に引退してしまったのは本当に驚きですが、そういう点にも下重さんは惹かれたのかもしれません。
今更言っても遅すぎますが、下重さんと安室さんの対談を見てみたかったです。
「孤立無援になれ」という訳ではない
孤独を勧めていますが、下重さんは誰かとつるむ事を否定している訳ではありません。
誰かと一緒に過ごしていたとしても、そこに浸り続けてはいけないという事なのでしょう。
孤独になる事は、もしかすると自立する事に似ているのかもしれません。
﨟長ける
私はこの本を読んで「﨟長ける(ろうたける)」という言葉を知りました。「洗練されて美しくなる、優美で品がある」という意味ですが、確かにそういう人って今の日本、いや世界中を探してもなかなか見つからないでしょう。だからと言って、「昔はそういう人が多かった」とも思いませんが・・・。
当然、私自身も﨟長けているとは言えないです。鏡で自分の顔を改めて見てみましたがパッとしません。
﨟長ける日はもしかすると来ないかもしれません。でも、せめて品性の無い顔、だらけた顔などにはならない様にしようと改めて思いました。勿論、顔だけでなく言動も含めて。
まとめ
過去に色々な苦労をしてきた下重さんだからこそ、この様に孤独で過ごす事の大切さが身に染みているのでしょう。
既に孤独に過ごしている人にとっては共感出来る内容だと思います。ですが、まだ孤独というのをちゃんと味わった事が無い人にこそ読んでほしいとも感じましたね。