皆様こんにちは、霜柱です。
スティーヴン・キングの『シャイニング』(深町眞理子・訳、文春文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
小説と映画は全然違う
『シャイニング』ですが私は先に、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演の映画版の方を観ました。その後、原作を読んだのですが・・・。
まず思ったのは「映画と違うなぁ。それもちょっとではなく大分だぞ」という事です。なので、「原作はこういう展開なのか」と驚きながら読んでいました。
ある意味映画版は大分はしょっていたと言えるのかもしれません(笑)。
また、文庫本で上下2巻に分かれている事もあり、結構読み応えがありましたね。描写も映画は結構サッパリしていた感じだったのですが、原作はとことん書いている印象を受けました。
ですので読み終わった時は、何だか冒険を終えて「無事に帰って来たぞ!」という気持ちになったのです(笑)。
ジャック・トランスの人物背景
個人的に印象に残ったのは主人公ジャック・トランスについての描写です。映画版ではジャックがどういう人物なのかあまり描かれていませんでしたが、小説ではジャックの幼少期や教師時代の事が詳しく描かれています。
特に幼少期なんて壮絶な家庭で過ごしており、特にジャックの父親が・・・。まぁハッキリ言って最低な人物なのですが、この部分は読んでいて、暗澹なる気持ちになりました。
ですが、その父親の性質をジャックが少し受けついてしまっている所も悲しいですね。
ラストシーンの迫力
ネタバレになりますが、ジャック達が泊まっているホテルは最後に大爆発してしまうのです。この部分は読んでいて、かなり手汗握りました。アクション映画さながらの迫力があったと言って良いでしょう。
もし、私だったら生きて帰れないかもしれません(笑)。
ところで、ラストシーンも映画と小説は異なっています。映画版はホテルは爆発しないのです。静かに終わっていきます。
なのでこの部分も読みながら「結末が全然ちゃうやん!」とツッコんでいました(笑)。
まとめ
『シャイニング』に限らないと思いますが、原作を先に読むか否かで、感想が大きく変わる気がします。
スティーヴン・キング自身は未だに映画版の『シャイニング』を気に入っていない様ですが・・・。
でも、個人的にはどちらも面白く、どちらにもそれぞれの良さがあったと思います。
出来るなら小説と映画、両方見てほしいですね。2つを比べて違いを見つけるのも楽しいかもしれません。