皆様こんにちは、霜柱です。
中野信子さんの『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』(KADOKAWA)を読みました。

早速、感想を書いていこうと思います。
感想
中学生時代の作者の境遇にはかなり共感!
中野さんは中学生の時にメタルを聴き始めます。しかし、周りでメタルを聴いている人は1人もいなかったとの事。流行曲を聴いている同級生と話が合わず、それで周りから浮いていた様ですが、私にも似た経験があります。
境遇は少し違いますが、私は中学生の頃、流行りの曲に飽きてしまって「皆が知らない曲は無いかな?」と探していました。その時にたまたま出会ったのが『JAPAN COUNTDOWN』と『COUNT DOWN TV』という2つの番組です。これらを毎週見て特に下位にいるアーティストをチェックしました。その中から自分の気に入ったアーティストを見つけようとし、それがまたとても楽しかったのです。
ただ、実は私も中学生の頃は周りと相容れず浮いていたのです。今思うと恐らく、「このアーティストは自分だけしか知らないかもしれない!」という優越な思いで、何とか成り立っていた様な気はしますね。
因みに私は高校生になってからメタルを聴き始めましたが、メタルを聴いている人は私の他に2~3人いました。何故かホッとした気持ちになりましたね。
心理や倫理にも絡めるのが面白い
筆者は主に脳認知からメタルを分析しているので、「そうなのか!」「確かにそんな感じ!」と相槌を打ちたくなる内容が書かれていました。
オキシトシンは幸せホルモンを出しますが、それが多いとメタルファンは好きなメタルバンドの音楽性が変わった時、「裏切られた!」と思う事が多いという意見は興味深かったです。私にも似た経験があります。「裏切られた!」とまではいきませんが、「何故、こんなに音楽性が変わっちゃったの?」というバンドは確かにいます。DARK MOORとか(笑)。
愛着のタイプは色々ある様ですが私は「回避型」でした。このタイプがメタルファンには多いらしいです。
いじめやバッシングなどの社会的排除は、人間にはプログラムされているって言うのは確かに耳を塞ぎたくなりますし、私もビックリしました。ですが、こういう指摘を出来る中野さんは勇気があって凄いと言えるでしょう。
伊達政宗まで登場するとは思いませんでした。
簡単なまとめ
この本はメタルファンだけでなく、メタルを聴かない人にも読んでほしいですね。読む事によってメタルというのが、多少はメタルファンの考えが分かると思います。そこからメタルに興味を持ち聴いてくれたら本望ですね。
また、脳科学や心理学に興味がある人が読んでも、「そういった意見があるのか!」と思う部分があるのではないでしょうか?