皆様こんにちは、霜柱です。
ドイツの哲学者、オイゲン・ヘリゲル(Eugen Herrigel)の『日本の弓術』(柴田治三郎・訳、岩波文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
弓術の志が書かれている
弓術というのはただ単に弓矢を使って的を射るのではなく、精神修養そのものらしいです。
呼吸法や禅にも触れており、それらと通ずるとの事。
的を射る時、無心になる必要があるが、無心になる事を意識してもいけない。
禅問答に近い気がします。これはなかなかのハードさがあると言って良いです。日本人でも心の底から理解出来る人は少ないでしょう。
それを、ドイツ人であるオイゲン・ヘリゲルが体得したのは本当に凄いと言えます。
印象に残った言葉
本書にはオイゲン・ヘリゲルの友人、小町谷操三の文章も載っています。
その中で印象に残った言葉を引用します。
郷に入って郷に従わないことは、自分の生活を不自由にし、不満足にし、かつ貧弱ならしめるものである
本当にその通りです。
この言葉は名言、箴言、至言、言い方は色々あると思いますが、間違いなくそれらに当て嵌まると断言して良いでしょう。
超簡単なまとめ
「弓術について知りたい」「弓術はただ単に矢を的に当てるだけじゃないの?」と思っている方にお薦めです。
また、実際に弓術をしている方が読んだら、結構参考になるのではないでしょうか?
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