皆様こんにちは、霜柱です。
バルセロナ在住のジャーナリスト、リチャード・シュヴァイド(Richard Schweid)の『タコの教科書 その驚くべき生態と人間との関わり』(土屋晶子・訳、エクスナレッジ)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
様々な角度からタコを分析
予想していたよりも面白かったです。タコを体、知性、漁業、料理など様々な角度から分析して書いているので、とても興味深く読めました。
本書はタコが好きな方ならより詳しい知識を得る事が出来るでしょうし、タコの事について知りたいという方にも打って付けだと言えるでしょう。
タコって古今東西問わず人間と密接に関わっている生き物なのだなぁ、とつくづく実感しました。
また、本書は文章だけでなく綺麗なタコに関する写真・絵・デザインなども沢山載っています。なので、より楽しみながら読めましたね。
印象に残ったタコの事柄
日本人にとってタコはかなり身近な生き物です。タコ焼き、タコの唐揚げ、タコの刺身、タコ飯、タコのサラダなどなど・・・。
おぉ、幾つか思い浮かべただけで腹が減ってきた(笑)。
「食べる事ばかりじゃないか」とツッコまれそうですね(笑)。
でも、それ程私達の生活に馴染んでいるという事なのです。
とは言っても、私はタコに関する知識は全く無いので、本書を読んで驚く事ばかりでした。
個人的に印象に残った事を幾つか箇条書きで書きます。
- タコには3つの心臓がある。2つは鰓心臓で、残りの1つが本来の心臓。
- 殆どのタコは生涯に1回しか交接しない。
- タコの脳は高度であり、知性や認知能力が他の生き物よりも高い。
- ヒョウモンダコの毒は強く、命を奪う場合がある。
- 日本が群を抜いてタコの市場は大きい。しかしタコ漁をやる人は減ってきている。
また、葛飾北斎の春画『蛸と海女』はヨーロッパの画家達に影響を与えた様です。北斎の力って本当に凄いですね。
更に、本書には日本の触手責めについても載っています。そういった事まで取り上げているとは(笑)。
とにかく、色々と「へぇ!そうなの!?」と思ってしまう事が結構載っていました。
簡単なまとめ
タコに関する本は沢山ありますが、本書は単に学術的な事に収まっていないので、初心者でも読みやすく、タコに対して魅力を感じるのではないか、と私は思います。
既にタコの事を多少知っている方が読んだら、更にタコに興味を持てるでしょう。
是非とも本書を読んで、身近でありながらも謎な存在のタコに魅了されてみてはいかがでしょうか?







