皆様こんにちは、霜柱です。
イグ・ノーベル賞創設者、マーク・エイブラハムズ(Marc Abrahams)が書いた『イグ・ノーベル賞 世にも奇妙な大研究に捧ぐ!』(福嶋俊造・訳、講談社+α文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
笑ってしまう発明や考えがズラリ!
本書には23個のイグ・ノーベル賞受賞者の内容が載っていますが、どれも個性的と言うか突飛と言うか(笑)。
「よく、そんな事を考えるなぁ」と思う様なものばかりでした。
イグ・ノーベル賞というのは「まず人を笑わせて、次に考えさせること」が受賞基準です。
でも、イグ・ノーベル賞は取ろうと思って取るものではない。知らない間に「えっ、俺イグ・ノーベル賞を受賞したの?」みたいなパターンが多いと言えます。
奇抜な研究や実験に見えても、本人は真剣に取り組んでいる。でも、周りはそれを見て面白がり「イグ・ノーベル賞に推薦しよう」となります。ただ、この時に「イグ・ノーベル賞に推薦したよ」と本人に何故か言わない事が多い様です。
そうなると、受賞者はビックリしますよね。
経緯はどうあれ、受賞は凄いと言って良いでしょう。
因みにイグ・ノーベル賞の授賞式には、ノーベル賞の受賞者も来ます。
一つひとつのパンチがデカい!
本書の中で印象に残ったイグ・ノーベル賞を書こうと思ったのですが、どれもパンチ力がありすぎてなかなか選べない・・・。
でも、選ぶとするならまずは「ジッパーにペニスが挟まった場合の対応法」ですね。
吹き出しましたよ。これでイグ・ノーベル医学賞を受賞したのです。因みに本人達は至って真面目に研究をしています。
たまごっちやカラオケの発明で日本人がそれぞれ、イグ・ノーベル経済学賞とイグ・ノーベル平和賞を受賞していた事にはビックリしました。本人達もさぞかし驚いたでしょう。
極めつけは「尿検査で人々がどんな容器を持ってくるか」調査した医師です。
アービッド・バトールという医師が調査をし、その結果、イグ・ノーベル医学賞をゲットしました。
これはもう目の付け所が違うとしか言いようがないですね。
他にもまだまだありましたが、以上にします。
簡単なまとめ
どれも奇抜で目を引く内容です。それでいて同じ様なものが無い。個性が尖がり過ぎている感じです(笑)。
ある意味、ノーベル賞に負けず劣らずだと言えます。
一見ふざけている様に見えるイグ・ノーベル賞ですが、内容をよく読むと研究の独創性や技術などが高いのです。そもそも質の低い内容は推薦されないのですから、当然と言えば当然です。
「笑ってしまうけれど質も高い」
これがイグ・ノーベル賞の本質と言えます。
本書は「イグ・ノーベル賞って具体的に何なのか?」という方にお薦めですし、「単に笑いたい」という方にもお薦めです。






