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読売新聞オンラインに掲載された上田久美子のインタビューを読んで思った事

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皆様こんにちは、霜柱です。

読売新聞オンラインに掲載された、上田久美子先生のインタビューを読みました。

今回はそのインタビューを読んで思った事を書いていきます。

劇団側と何かあって辞めた訳ではないとの事

まず1番気になったのは辞めた理由です。

今までは、宝塚で一生懸命やっている人たちへの共感とか自分の外側にある何かを動機として作品をつくってきたが、自分の内側にある本当にやりたいことを形にするべきではとだんだん思うようになっていったんです

読売新聞オンラインより引用

上田先生が手掛けた作品は、どれも話題を呼び素晴らしい物でしたが、劇団側が求める作品と、上田先生自身が作りたい作品がイコールでなくなってきたからの様ですね。

また、気になった劇団側の対応はというと、

サラリーマンなので退職しようと思ったらできるので。一応、引き留めてくれますけど。でも穏便に。浪花節の残る温かい会社だと思います

読売新聞オンラインより引用

喧嘩別れではなかった様なので、ホッとしました。

演出家というと凄い知的で芸術の事を分かっているイメージがありますが、宝塚ではサラリーマンと同じ扱いらしいです。

だから、宝塚の公式サイトでも上田先生が辞めた事を発表しなかったのでしょう。しかし裏方だろうとサラリーマンだろうと、宝塚の演出家はファンにとって重要な存在なので、やはり公式でちゃんと発表した方が良いと思います。

そうでないと変な噂を流したり、憶測で言ったりする人が出てきます(←実は私もその1人、笑)。

・・・上田先生は「穏便に」と語っていますが、どうも私には腑に落ちないのです。私がひねくれているからかな(笑)。

宝塚のファンではなかった

上田先生は大学卒業後、製薬会社で勤務をされていて、その後宝塚の演出家になりました。
宝塚の演出助手の募集を見て応募したとの事なので、当然宝塚が好きと思っていました。しかし、

就職の活動のサイトで調べたら宝塚歌劇団の演出助手の募集があがってきた。他の会社も受けたが、宝塚だけが採用してくれた

読売新聞オンラインより引用

宝塚については私、ファンとかではなかったので、女の園はとても恐ろしいところだと最初からすごく思い込んでいました

読売新聞オンラインより引用

ファンではなかったというのは意外ですが、宝塚ファン歴が殆ど無くてもタカラジェンヌになっている人もいるので、これは案外おかしい事ではないのでしょう。

また、宝塚に入団できたのも「たまたま」とさらりと仰っています。上田先生以上に「宝塚の演出家になりたい!」と思っている人は沢山いたと思いますが、ある意味一歩引いて冷静な状態だったから、逆に良かったのかもしれませんね。

もし、ここで熱意の強い人を採用していたら、上田久美子という演出家は存在せず、上田先生が手掛けた『月雲の皇子』『星逢一夜』『神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜』桜嵐記』なども存在しない事になります。

そうなると、上田先生を採用して下さった劇団側には、本当に感謝しかありません。

上田久美子の今後はどうなるか?

現時点(2022年4月29日)で上田先生の決まっているお仕事は下記の物です。

  • スペクタクルリーディング『バイオーム』東京建物 Brillia HALL 2022年6月8日(水)~2022年6月12日(日) ※作劇のみ
  • イタリアオペラ『道化師』『カヴァレリア・ルスティカーナ』東京芸術劇場 コンサートホール 2023年2月3日(金)・5日(日)、愛知県芸術劇場大ホール 2023年3月3日(金)・5日(日) ※演出

上田先生、活発に活動し始めるなぁ。でも、もう既にずいぶんと遠くに行ってしまったなぁ」というのが私の率直な気持ちです。

上田先生は宝塚で、素晴らしい作品を沢山作ったのだから、他の場所でも活躍出来る筈」と思いたいですが、この世界はとても厳しいです。宝塚にいれば仮に作品がコケても巻き返しが出来ると思います。しかし、フリーとなった今、作品がコケた場合、最悪もう仕事が貰えない可能性があります。

誰の言葉か忘れましたが、「自分の作りたい作品と売れる作品はイコールになるとは限らない」という言葉があります。

商業主義みたいな言葉ですが、やはりある程度売れないといけません。採算や売上を考えずに自分の作りたい作品だけ作るというのは、都合が良すぎますし自分勝手と思われても仕方がないでしょう(勿論、上田先生はそんな事は考えていないとは思いますが)。

さて、上田先生が宝塚を辞めた事は吉と出るか、凶と出るか。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。