皆様こんにちは、霜柱です。
高橋健司さんの『空の名前』(光琳社出版)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
空に関係のある様々な名称が載っている
本書は〈気象学による雲の分類法〉〈雲の章〉〈水の章〉〈氷の章〉〈光の章〉〈風の章〉〈季節の章〉にそれぞれ分かれて、沢山の名称が載っています。
とっても多い数で驚きました。初めて知る名前の物が殆どです。1度読んだだけでは全然頭に入りません(笑)。
こういった数々の名称って気象予報士の方とかは全て覚えているのでしょうか? 全てではなくても、大部分は覚えないといけない感じがしますね。
掲載されている名称には綺麗な写真が付いているのもあります。
「こういう雲だったら、そういう名前なんだ」となるものばかりでした。
ただ、仮に本書で覚えられたとしても、実際の雲が写真と全く同じ形をしているとは限りません。
例えば、私が雲を見ても鰯雲か鱗雲か鯖雲かの区別は出来ないでしょう(笑)。
印象に残った名称
特に「えー本当なの!?」と驚いたのは入道雲の江戸の方言です。
何と言うか? 「坂東太郎(ばんどうたろう)」と言うのです! 何も知らなかったら人名だと間違えてしまいます。しかも、別の地方に行くと別の人名みたいになる所があるのです。
いやはや、驚きの連続でした。
日常でよく見る、しとしと降り続く雨の事は「地雨(じあめ)」と言います。
あの雨にちゃんとした名前があるとは知りませんでした。
1番綺麗だと思ったのは「天使の梯子」です。簡単に言うと雲の切れ間から出ている光の事です。見た事がある人もいるのではないでしょうか?
幻想的な雰囲気なので、うっかりしていると「あの光が出ている所へ行ってみたい」という気持ちになる可能性があるので注意しないといけないです。そう思うのは私だけか(笑)。
超簡単なまとめ
数は分かりませんが、本書には空に関係する名称が沢山載っています。ですので、「この雲は何と言う名前なんだろう?」「この雨には名前があるのかな?」など、その様な事を知りたい人にお薦めの本です。
ただ、全ての名称に対して写真も掲載されている訳ではありません。文字だけの説明も多いです。その点はちょっと注意かもしれません。
また、「名称を知りたい訳じゃない。ただ写真を眺めたい」という方には、本書はやや違う可能性があります。
それでも写真は多く載っているので、名称を覚えられなくても充分に楽しめると私は思います。