皆様こんにちは、霜柱です。
小山佳一さんの『クレーンゲームで学ぶ物理学』(インターナショナル新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
物理学的エッセイ
本書は物理学の基礎や入門部分をエッセイ風に書いています。
小山さんはクレーンゲームが好きで、それを使って物理学を説明しています。読みやすくてとても面白いですね。
身近なクレーンゲームと言う物で解説してくれているので、「こうなるのかな?」というのが想像しやすいと言えるでしょう。
クレーンゲーム以外の事も出てきますが(例:ICカードの中にはコイルがある)、それも「えっ、そうなの!?」と興味深く読む事が出来ました。
私は学生時代物理が苦手で、重力だとか力の方向だとかよく分かりませんでした。
もし小山さんの様な方から教わっていたら物理が好きになっていたのかな…。
とにかく、小山さんのクレーンゲーム愛と物理学に対しての探求心が誌面上からビシビシと伝わってきました。
この先生から教わっている学生は、多分楽しく授業を受けているのではないでしょうか?
懐かしい用語
本書を読んでいると「これ習ったなぁ。全然覚えていないけど」というのが色々出てきます。例えば、
- フックの法則
- 支点・力点・作用点
- 摩擦力
- 鉛直線
- ジュール熱
- 力のつり合い・合成・分解
学生に戻った気分です。フックの法則はコイルがうんたらかんたらですし(笑)。
トング、ピンセット、爪切りなどでも支点・力点・作用点があるとの事。
懐かしい気持ちになりましたね。
簡単なまとめ
本書は物理学を学ぶキッカケとして最適だと思います。もし「物理は苦手だ…」としても、物理の要素があるクレーンゲームのエッセイとして楽しく読めるでしょう。理解出来なくてもOKです。
ただ、書かれているのは基礎や入門部分なので、本格的に学びたい方にとっては物足りなく感じるかもしれません。
先に書きましたが著者の小山さんのクレーンゲーム愛が凄いので、それを読むだけでも充分に面白く感じられるでしょう。







