皆様こんにちは、霜柱です。
俵万智さんの『短歌をよむ』(岩波新書)を読みました。

今回はこの本についての感想を書いていこうと思います。
感想
短歌が本当に好きと言う事が伝わる解説
読んでいて思ったのが「俵さんは本当に短歌が好きなんだな」という事です。
様々な短歌を取り上げて詳しく解説しています。それだけでなく分かりやすいです。なので興味深くどんどん読み進められる感じです。
枕詞、序詞、掛詞、本歌取り、俳句と短歌の違い、連作の並べ方など、そういった事についても触れています。何だか煩わしく感じてしまいそうですが、だからこそより「どういう言葉が良いのだろう?」「こうしたら流れが良いかな?」と、より研ぎ澄まされるのかもしれません。
短歌は「5・7・5・7・7」の31文字です。限られた文字数ですが、その分かなり奥が深い、と感じました。
印象に残った言葉
本書には歌人である村木道彦さんの言葉が紹介されています。その中から印象に残った言葉があるので引用させて頂きます。
四十代半ばを過ぎますと、もう一つ自分の世界をもっていないと、流されてどこに顔を出すか、そういう危機感はありました。
この言葉は村木さんが再び短歌を始めた理由ですが、私にもこの様な気持ちが理解出来ます。
「一緒にするな!」と怒られそうですが、私がブログやSNSをしているのも、似た様な理由だと感じました。
簡単なまとめ
「短歌ってどうやって作れば良いのかな?」と思っている方は、本書を読むと良いかもしれません。様々な歌人の短歌を取り上げて解説しているので、結構参考になると思います。
あと、俵さん曰く「あっ」と感じる気持ちが大事との事。そういった感受性の豊かさも短歌を作る上で欠かせないという事なのでしょう。
私も気が向いたら短歌を作ってみようかな。







