皆様こんにちは、霜柱です。
私は今回、東京国際フォーラム ホールCで花組公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を観劇してきました。
東京国際フォーラム ホールCの雰囲気も含めて、今作の感想を書いていきます。
東京国際フォーラム ホールCの雰囲気
東京国際フォーラム周辺は、いつ来ても洗練されていて綺麗な感じです。キッチンカーも数台来ていました。丁度お昼頃だったので、ランチ利用の人々が多かったです。
私事ですが、東京国際フォーラムでの公演を観る事自体は久しぶりで、2011年にホールAで行われたJAM Projectのライブ以来ですので、凡そ9年ぶりの利用となります。その為、久しぶりの利用、且つ、花組の公演なのでワクワクした気持ちで会場に向かいました。
開場の時間が12:30でして、その時間にはホールCに人が沢山いました。
チケットを用意して、列に並びました。このご時世ですから、勿論検温もあります。少し驚いたのが、「チケットの半券を事前に、ご自身でお切り下さい」という案内があった事です。普通は自分で半券を切ってしまったら、そのチケットは無効になる筈です。しかし今回は、なるべく非接触を行う為に、その様な対策をしたのでしょう。
私の座席は3階席なので、3階席に行くには、エレベーターで6階まで行かないといけません。その為エレベーター前が、終演後も含めて、多少混み合いました。また、開演前・休憩中のお手洗いも人が並びました。ただ、事前に案内があったとはいえ、終演後にお手洗いが利用出来なかったのは、少し不便を感じました。
私の座席の位置は3階席の真ん中辺りでした。その為、全体的に観やすかったです。真ん中辺りという理由もあるかもしれませんが、観にくかったという事はありませんでした。
観客の数ですが、1階席と2階席は分かりませんが、少なくとも3階席は満席でした。
東京国際フォーラム ホールCは外装もそうですが、中も綺麗で洗練されている施設です。ライブ・コンサート・ミュージカルなどを行う専用の施設ではありませんが、東京宝塚劇場とはまた違う雰囲気なので、それも含めて楽しめると思います。
『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』感想
感想の前に、舞台設定ですが、禁酒法時代のニューヨークです。この頃はお酒の密売がかなり流行りました。その為、舞台を進める上で、お酒が非常に貴重な物だという事を認識して観ると、内容がより分かると思います。
今作は、全体的に明るく笑いも多いミュージカル・コメディでした。色々な場面で、笑いが起きていました。
開演時の柚香光さんの挨拶からして、とても明るく元気だったのに驚いたと同時に印象に残りました。
出演者は、アイラとジョージのガーシュウィン兄弟が作った明るく豪華な楽曲を歌いこなし、ダイナミックでスマートな踊りを披露します。
また、今作ではタップダンスが出てきます。柚香光さんを始めとする男役は勿論の事、娘役もタップダンスを披露します。タップの音がリズミカルで心地良く響きました。華優希さんの踊りは少しぎこちない場面がみられましたが、タップダンスも通常の踊りも健闘していました。
今作はブロードウェイの作品ですが、現在の花組にとても合っています。それはまず、立っているだけで絵になる柚香光さんが真ん中にいるからでしょう。『はいからさんが通る』でもそうでしたが、舞台に出てきただけで、人目を引きます。歌は難ありと言われていますが、今作では、しっかりと歌いこなせていました。
また、華優希さん、瀬戸かずやさん、永久輝せあさんを始めとして、上級生から下級生までが纏まって、舞台を作り上げているという思いが感じられました。
ブロードウェイの作品であり、しかもコメディです。なので完成させるまで、お稽古の時からとても大変だったとは思います。しかし、その大変な壁を花組メンバーは乗り越え、難なく行っている様に見せたのはお見事でした。
『はいからさんが通る』は柚香光さんの新トップスターとしての、大劇場お披露目作品でしたが、花組生の纏まり感は、正直まだ模索中というのを少し見受けられました。
しかし、(花組生全員が出演してはいませんが)今作では花組生の全体的な舞台技術・纏まりがとてもパワーアップしている様に感じました。その為、次の大劇場公演『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』が今から楽しみです。
柚香光さんと華優希さんのコンビは、『はいからさんが通る』を観た時に、「この2人はピッタリで、コンビ仲が良さそうだ」と感じました。それは、今作でも感じる事が出来ました。『はいからさんが通る』に続いて、今作『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』も柚香さんと華さんの代表作となるでしょう。
因みに、個人的にですが、今作『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』は展開や、台詞・役柄が『はいからさんが通る』や『Ernest in Love』を思い出させる所がありました。
最初に書きましたが、とにかく楽しい作品です。正直、物語の内容自体は深いものではありませんでしたが、よっぽどのコメディ嫌いでなければ「観て良かった!」という気持ちになる事は間違いないでしょう。
↓役ごとの感想も、下記のブログで書いています。よろしければご覧下さいませ。
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