皆様こんにちは、霜柱です。
2022年9月に全国ツアーで『モンテ・クリスト伯』を再演する事が決まりましたね。
私はこの作品が好きなので、再演が決まったというニュースを聞いた時、嬉しい気持ちになりました。
内容としては冤罪で牢獄に入れられ、自分をその様にした者達に、復習していくストーリーです。
凰稀かなめさんがこの役を演じた時、復讐心に満ちた狂気さが出ていました。礼さんがどの様に演じるかが楽しみです。
『モンテ・クリスト伯』は再演作品なので、今回は個人的に礼さんに再演してほしい作品を選んでみました。
礼真琴に似合いそうな作品6選
ME AND MY GIRL
1987年に月組が初演を行って以来、その後何回か再演されている人気のある作品。
内容は、
1930年代のイギリス・ロンドン。イギリス貴族の名門ヘアフォード伯爵家はある問題を抱えていた。その問題とは、亡き伯爵の落とし胤である跡継ぎの行方がわからないということ。
宝塚歌劇の公式サイトから引用
世継ぎを探し続けていた弁護士のパーチェスターが、ある日、ついに見つかったと一人の青年を連れてくる。ヘアフォード一族の前に現れた青年はウイリアム・スナイブスン(ビル)。ロンドンの下町・ランベスに住むコクニー訛りの粗野な青年の登場に面食らう前当主の妹で遺言執行人のマリア公爵夫人と、彼女の友人で同じく遺言執行人のジョン卿。公爵夫人の姪であるジャッキーは伯爵家の財産を手に入れるべく新たなヘアフォード伯爵となるビルを誘惑すると宣言し、婚約者のジェラルドに婚約指輪を投げ返す始末。
ビルがヘアフォード伯爵を継ぐための条件はふたつ。ひとつは「ヘアフォード家を継ぐのに相応しい人物であること」。遺言書に記されたこの条件を満たすために、公爵夫人はジョン卿の反対を押し切って、ビルを紳士に育てる行儀教育を行うと決意する。
もうひとつの条件は「同じ階級の娘と結婚すること」。ビルの恋人・サリーは、ビルと同じくランベスで育った女の子で、この条件に当てはまらないと、公爵夫人はビルにサリーと別れるように迫るのだった。ビルはサリーとの別れを拒むが、サリーはビルのために自分が身を引いたほうが良いのではないかと考え始めていた。最初こそビルが伯爵家の世継ぎであることを喜んでいたサリーだったが、公爵夫人のレッスンを受けて徐々に貴族然としてくるビルの変化を感じていたのだ。
そんな時、ビルの伯爵家継承披露パーティが開かれることになる。そこには若き伯爵として堂々と振る舞うビルの姿があった。そんなパーティの最中、立場の違いをビルに理解させるために、ランベスの仲間を連れて現れたサリーだったが、彼女の本心を感じ取ったビルはサリーがランベスに帰るのなら、自分もまたランベスに帰る道を選ぶのだった。
ビルが本気で自分といるためにすべてを捨てる覚悟であることを知ったサリーは、ビルの幸せを願ってひとり、ランベスへと帰ってしまう。サリーが去ったことを知ったビルは、彼女を追ってランベスへと向かう。しかし、すでにサリーはランベスからも姿を消していたのだった。
ビルは莫大な資産を投じてサリーを探していたが、一向に行方はつかめないまま月日は過ぎた。ビルはサリーを取り戻すために、ついにヘアフォード家を出ていこうとするが……。
ビルが主人公です。
悪人が一切登場しないコメディ要素のある、明るく楽しいハッピーミュージカルです。観終わった後は本当にハッピーな気持ちになります。
この作品は歌や踊りが多く、また軽快さもあるので、礼さんにピッタリの作品だと思います。
主題歌「ME AND MY GIRL」を舞空瞳さんと歌い、タップダンスをする場面がありありと思い浮かべる事が出来ます。
個人的には礼さんの歌う「街灯によりかかって」を聴きたい!
主人公のビルは粗雑な性格で、特段格好良いという役ではありません。しかし、その様な役柄を演じる礼さんも観てみたいのです。
アナスタシア
2020年に宙組が大劇場で上演した作品。
当時のトップコンビは真風涼帆さんと星風まどかさんで、潤色・演出は稲葉太地先生です。
内容(解説)は、
アカデミー賞で歌曲賞、作曲賞にノミネートされた1997年公開のアニメーション映画「アナスタシア」に着想を得て制作されたミュージカル『アナスタシア』。ロシア革命で殺害された皇帝一家の末娘アナスタシアが、密かに難を逃れて生きていたという「アナスタシア伝説」にもとづいたロマンティックな作品は大好評を博し、2017年の初演から2019年3月までブロードウェイでロングラン上演されました。2018年のスペイン、北米ツアー公演を皮切りに世界各国で上演されてきた話題作。
宝塚歌劇の公式サイトから引用
詐欺師でありながらも純真な心を持つ青年ディミトリと、アナスタシアによく似た記憶喪失の少女アーニャが繰り広げる愛と冒険の物語。
本来はアナスタシアが主人公ですが、宝塚では真風さんが演じたディミトリが主人公です。
私はアニメを観た事が無かったので、どの様な内容か全く分かっていませんでした。
宙組の公演を観た時まず思ったのは「なんて歌が多いのだろう。特に真風さんは今まで出演した作品の中で、1番歌を歌ったのではないか?」という事です。
真風さんの歌もとても良かったですが、宙組生のコーラスのレベルの高さに驚かされました。
この作品はもう歌が要になる作品です。歌がダントツに得意な礼さんにはうってつけの役と言えるでしょう。
歌が沢山あるので歌いこなすのは大変だと思いますが、礼さんなら全曲歌いこなして、観客を感動・驚愕させる事は充分に可能です。それだけの実力があるのですから。
結構評判の良い作品で、再演を望む声も多いようです。
もし再演するなら礼さんがいるうちにするべきでしょう。
一夢庵風流記 前田慶次
2014年に雪組が大劇場で上演した作品。
当時のトップコンビは壮一帆さんと愛加あゆさんで、脚本・演出は大野拓史先生です。
内容(解説)は、
隆慶一郎による人気小説を舞台化。
宝塚歌劇の公式サイトより引用
世は関白・豊臣秀吉の隆盛期、大名・前田利家の甥にあたる前田慶次は、利家の下を出奔し、京へと向かう。まつとの秘めたる恋、奥村助右衛門との友情を軸に、天下の傾奇者として名を馳せた男の豪放磊落な生き様を描く話題作。
壮さんが演じた前田慶次が主人公です。
前田慶次は実在した人物で、色々名前を変えていて謎が多い人物です。
その為か、小説や映像にした場合は脚色されている部分が多いらしいです。
宝塚版の前田慶次は、確かに傾奇者で派手な衣装を着ていますが、武術の腕は1流。
豪快な役を壮さんは格好良く演じており、刀捌きも見事に決まっていました!
私は観る事が出来ませんでしたが、礼さんが『柳生忍法帖』で演じた柳生十兵衛も格好良かったと言うではありませんか。
礼さんが前田慶次を演じたら、また違う格好良さが出てくるのではないでしょうか?
1789-バスティーユの恋人たち-
2015年に月組が大劇場で上演した作品。
当時のトップコンビは龍真咲さんと愛希れいかさんで、潤色・演出は小池修一郎先生です。
内容は、
1789年初頭、官憲に理不尽に父親を銃殺された青年ロナンはパリに出て、パレ・ロワイヤルで、デムーラン、ロベスピエール、ダントンら革命家と知り合い、新しい時代の到来に希望を託して行く。一方ヴェルサイユ宮殿では、ルイ16世や王妃マリー・アントワネットが、華美な生活を続けていた。病弱な王太子の養育係オランプは、王妃のお供で、お忍びでパレ・ロワイヤルに赴く。
その夜ロナンは、対立する立場のオランプと運命的な出会いをする。
王弟アルトワ伯は革命を潰そうと密偵を放つが、革命家たちの理想の炎はますます燃え上がる。ロナンは革命に身を投じ、遂に7月14日、バスティーユ襲撃に参加するが……。
革命勃発のパリに生きた若者たちの、激しく熱い愛と理想に満ちた青春を描く。本作品は、2012年にフランス・パリの「パレ・デ・スポール」で初演され、絶賛を博し、以降、フランス語圏で度々上演されてきたヒット作です。
宝塚歌劇の公式サイトより引用
龍さんが演じたロナンが主人公です。
曲が全体的にロック調になっていて、観ていると気分が高揚してきます。
この作品も結構歌が多めです。
魅力的な歌が多く、ロナンが歌う曲なら「二度と消せない」「声なき言葉」「サ・イラ・モナムール」「肌に刻み込まれたもの」が良いですね。
特に他の人達とも歌う「サ・イラ・モナムール」は名曲です。とても盛り上がりメロディが印象に残ります。
『1789-バスティーユの恋人たち-』も再演希望をする声が多いようです。
この作品もまた礼さんに合うと思うので、礼さんで再演してほしいですね。
特に礼さんに「サ・イラ・モナムール」を歌ってほしい!
Paradise Prince
2008年に宙組が大劇場で上演した作品。
当時のトップコンビは大和悠河さんと陽月華さんで、作・演出は植田景子先生です。
内容は、
アメリカ西海岸、ロサンジェルス近郊の街を舞台に、少年の頃に描いたキャラクター「Paradise Prince」に自らの夢を託し、アニメーションピクチャーの世界での成功を目指して前向きに生きる主人公の姿を描いたオリジナルミュージカル。大人になることのほろ苦さ、自分の才能への不信、現実と夢とのギャップに押し潰されそうになりながらも、熱い思いで夢の扉を開いていく現代の若者のサクセスストーリー。
10代の頃からあまたのコンクールで受賞を重ね、若き天才アーティスト、モダンアート界のプリンスとしての地位を獲得しているスチュアート・メンフィールド。実は、彼には子供の頃から大切にしてきた大きな夢があった。それは、アニメーション作家になり、幼き日から描き続けている「Paradise Prince」を、テレビシリーズとして世に送り出す事。スチュアートは、自分の夢に向かってゼロからの人生をスタートする事を決意し、ロサンジェルス近郊、オレンジカウンティへと向かう。スチュアートは、この街の開放的な明るさに胸躍らせ、ここで自分の夢を実現させようと希望に満ちて生活を始める。
だが、スチュアートを待っていたのは、アニメーション会社での厳しい下積みの生活だった。そんな中、スチュアートはアルバイトでやって来る画家の卵、キャサリンと出会う。彼女の夢は、一人前のプロのアーティストとして自分の作品を創れるようになること。夢に向かってひたむきに生きる二人は、お互いを大切な存在であると感じ惹かれ始める。一方で、今迄スチュアートのマネジメントを行ってきた叔母夫婦やアートプロデューサーのアンソニー・ブラックは、彼をなんとかアート界に引き戻そうと、その行方を捜索する。
ある日、アニメーション会社にラルフ・ブラウンという男が現れる。金持ちの農場の跡取り息子で、アニメーションおたくだという彼は、やたらとスチュアートに近づいてくるが、果たして敵なのか,味方なのか? やがて社内のコンペで作品を作るチャンスを手にしたスチュアートは、会社の仲間たちと共に作品作りに勤しむが、彼の居所を突き止めたアンソニー達は、スチュアートの夢を阻止する為に、策を講じる。
自分が夢に向かって生きる事は周りの人を傷つけてしまうのか……。アートとは? 夢とは? 夢を信じるスチュアートのメッセージは、はたして人々の心に届くのか――。
宝塚歌劇の公式サイトより引用
大和さんが演じたスチュアート・メンフィールドが主人公です。
この作品は現在が舞台となっていて、ガラケーも出てきます(←ガラケーはもう現代の道具ではないか・・・)。
『ME AND MY GIRL』や『麗しのサブリナ』の様な作品と同じく、明るく楽しいミュージカルです。
悪人も登場しません(主人公と対立する役は出てきますが)。
大和さんは金髪でカジュアルな格好ですが、とてもキラキラしていて格好良く王子様だったのです!
最初に登場する時、自転車に乗って登場します。珍しいと思いながらも、「こんなに格好良く自転車に乗っている人が、果たして他にいるのだろうか?」という気持ちになりました。
全体としては軽めの作品ですが、決してチャラチャラしている訳ではありません。
人生や夢について考えさせられる作品とも言えます。
劇中歌ではまず「New Life!」という曲がノリやテンポが良くて一緒に歌いたくなります。
「僕のParadise Prince~Believe In Myself」はしんみりとした雰囲気の良い曲です。
上記の曲を礼さんに歌ってほしいのは勿論ですが、1流アニメーターを目指して頑張る青年という役柄も礼さんに似合っていると思います。
スサノオ
2004年に雪組が大劇場で上演した作品。
当時のトップコンビは朝海ひかるさんと舞風りらさんで、脚本・演出は木村信司先生です。
内容は、
「古事記」の最初に登場する英雄スサノオの物語を通して、今一度日本はどういう国であるべきかを考え、問いかける勇壮な音楽劇。
暗闇と化した大和の国。スサノオは太陽神であるアマテラスが天の岩戸に隠れてしまったのは自分の暴力のせいだと悔やんでいた。そのスサノオに兄の月読は再び剣を授ける。武器を取ることを恐れるスサノオの前に逃げ惑う父娘が現れ、スサノオは剣を使い戦い助ける。二人は大和の惨状を語りだす。光を失った大和では作物の収穫もままならず、民たちは森で食べ物を得るほかなかった。そのためには大蛇・ヤマタノオロチに毎年生贄を捧げねばならないと。
父親のアシナヅチはスサノオに剣を振るいヤマタノオロチを退治して欲しいと懇願し、娘イナダヒメを残し死んでいく。大蛇退治に逸るイナダヒメにスサノオは暴力ではこの国は救えないと説得するが、スサノオのアマテラスへの暴力は愛情の裏返しであると感じ取ったイナダヒメはその力の使い方を変えて、希望という思いを持とうとスサノオを励ます。二人は森で生贄となったはずのイナダヒメの姉達に会う。彼女達は森のアオセトナに守られ暮らしているのだという。アオセトナに勧められた酒を毒酒とは知らずに飲んだスサノオは倒れてしまう。アオセトナこそ、かつて大和に滅ぼされた国々の青い魂だったのである。葬られた岩の下から剣を手に甦ったスサノオの前にヤマタノオロチが姿を現す。スサノオが大蛇を退治したと思われたその時・・・。スサノオとイナダヒメ、そして大和の国の命運は・・・・・・。
宝塚歌劇の公式サイトより引用
朝海さんが演じたスサノオが主人公です。
この作品は当時話題を呼びました。しかし、好き嫌いが分かれる作品の様で、どちらかという【否】の方が多かった様な気がします。
私はリアルタイムで観ましたが、確かに演出や展開が「???」という部分がありました。
特にヤマタノオロチが出てくる場面がそうです。雪組生がオロチの身体を持ちながら舞台上を動き回っているのですが、その姿が何とも言えず微妙な感じでした。
「そんな作品を再演してほしいの? しかも礼さんで⁈」と思うかもしれません。
しかし『スサノオ』は名作ではありませんが、駄作でもないと思っています。では何なのかと言ったら【トンチキ】だと思うのです。
先に書いた通り、演出や展開の仕方に疑問が浮かぶ所は多々ありました。しかし、決して退屈だったり冗長だったりはしなかったのです。
緩急という点では上手いと思います。
また、主題歌の「大和よ(旅立ち)」という曲はとても良い曲です。
現時点(2022年4月)でこの作品が似合いそうなのは、礼さん率いる星組だと思ったので挙げました。
まとめ(の様なもの)
先日アップした【柚香光主演で再演してほしい作品6選】でもそうでしたが、本当は5選にする予定でした。しかし書いているうちに「礼さんに『スサノオ』は似合うのではないか?」と思い、6選になりました。
上記に挙げた作品の中では、『ME AND MY GIRL』と『1789-バスティーユの恋人たち-』を特に再演してほしいですね。
内容はどちらも全然違いますが、どちらも一本ものです。
『ME AND MY GIRL』のワチャワチャした感じのビルと、『1789-バスティーユの恋人たち-』の悲劇的な最期を迎えるロナン。どちらも観てみたいです。
礼さんは歌が上手いので、まずは歌の多い作品が浮かびました。その後、あくまで私が過去に観た作品の中で、礼さんに再演してほしい作品を選びました。
長期トップになると噂されている礼さん。上記に挙げた作品のどれかを是非再演してほしいです。
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