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他組と比べると月組は組長・副組長がよく変わる傾向があると思う

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皆様こんにちは、霜柱です。

先日、宝塚の公式HPで月組の退団者の発表がありました。

退団者の発表はいつもドキドキしますし、また寂しいものです。

しかし、今回の月組の退団者の発表は見間違えではないかと思ってしまいました。何故なら、そこに、組長の光月るうさんの名前があったからです。

前回の本公演『グレート・ギャツビー』では、副組長で光月さんの同期である夏月都さんが退団したばかりでした(後任には白雪さち花さんが就任)。

今度は組長の光月さんが退団してしまいます(泣)。

副組長と組長が相次いで退団・・・。
こうなると、何だか嫌な予感がするのです。

何故か?

月組は過去に組長・副組長が相次いで退団した時期があったからです。

その過去をまずは振り返ってみようと思います。

月組の組長・副組長の退団が続いた時期

組長:夏河ゆら、副組長:光樹すばる(2002年5月7日~2005年12月25日)

この時期から振り返ってみます。

夏河さんはとても芸達者な方で、特にダンスでのスカート捌きが群を抜いて上手かったです。
勿論、演技・歌もお上手でした。

私は特に夏河さんの演技が好きでした。ちょっと大仰さが入っている様なのが観ていて印象に残ったのです。

特に『ガイズ&ドールズ』のカートライト将軍は、インパクト大でした。後に当時の星組組長、万里柚美さんも演じましたが、夏河さんの印象が強すぎる為、万里さんバージョンは上品過ぎるように観えてしまいました。

光樹さんは貫禄がある方で、幅広い役をこなす方でした。
全面に出てくるタイプではありませんでしたが、しっかりと月組の柱を支えてる印象があります。

因みに夏河さんと光樹さんは同期です(他の同期は真琴つばささん、愛華みれさん、稔幸さん、轟悠さんなど)。

このお2人の体制は間違いなく盤石でした。
もし、歴代の好きな組長・副組長コンビを挙げるとしたら、このお2人は私の中で間違いなく上位に入ります。

しかし、本公演『JAZZYな妖精たち』『REVUE OF DREAMS』を最後に光樹さんは退団。

そうです、ここから月組の組長・副組長の退団が相次いで始まるのです・・・。

組長:夏河ゆら、副組長:嘉月絵理(2005年12月26日~2006年8月20日)

光樹さんの後任になったのは、同じ月組にいた嘉月さんです。

嘉月さんも芸達者で存在感が「これでもか!」という程ある方です。
特に幅広い演技が出来る方でした。「嘉月さんに演じられない役は無いのではないか?」と思った程です。

嘉月さんの出演作で好きな役を挙げろと言われると、あれもこれも良いのでなかなか決められません。

しかし、なんとかして挙げるとしたら、『LUNA』のドクトルゲノム、『ガイズ&ドールズ』のアーヴァイト、『暁のローマ』のセルヴィーリアでしょうか。

ドクトルゲノムは頭は良いですが狂った博士という役で、アーヴァイトは温かみのある役柄でした。セルヴィーリアは何と女役です。とても色っぽい熟女という感じがして、まさに姉御という感じでした。

夏河さんと嘉月さんの新体制でいくと思っていましたが、今度は夏河さんが本公演『暁のローマ』『レ・ビジュー・ブリアン』で退団してしまいます・・・。

組長:出雲綾、副組長:嘉月絵理(2006年10月2日~2007年11月11日)

副組長の嘉月さんが組長に就任すると思っていましたが、就任したのは専科にいた出雲さんです。

夏河さんのご卒業後から、出雲さんが月組の組長就任されるまでちょっと空白期間があります。ほんの短い間ですが、この期間は組長不在ということですね。

出雲さんというと私の中ではもう『ファントム』のカルロッタですね。
迫力のある歌声と演技が焼き付いています。この役はもう出雲さんの代表作と言っても過言ではありませんね。
後に桜一花さん、舞咲りんさんも演じました。お2人共上手かったですが、私の中ではどうしても出雲さんのイメージなので、観ながら出雲さんを思い浮かべてしまいました。

本公演『パリの空よりも高く』はコメディー作品で、とても笑いに溢れている作品です。この作品で出雲さんは月組デビューしています。
出番も台詞もとても多く、既に月組に馴染んでいるのが観て伺えました。

ショーの『ファンシー・ダンス』も大人な作品で良かったです。

今度こそ、このお2人の体制で月組を支えていってほしいと思いました。

しかし、次の本公演『MAHOROBA』『マジシャンの憂鬱』を最後に、副組長の嘉月さんが退団を発表・・・。

他の方々もそうですが、嘉月さんの退団はまさに青天の霹靂。後に月組で組長をした後、専科に異動して大活躍するとばかり思っていたので、もうショックというレベルでありません。

月組どうなってしまうの?」と本気で心配をしました。

組長:出雲綾、副組長:越乃リュウ(2007年11月12日~2008年7月6日)

嘉月さんの後任は一体誰になるのだろうか? 月組の学年順でいくなら、北嶋麻実さんだけど、出番や貫禄さから判断すると越乃リュウさんかな。勘だけど他組からは来ないだろう」と思っていました。

副組長に就任したのは生粋の月男、越乃さんでした。

越乃さんは背が高くスタイルも良く、とても格好良い方です。
華もある方なので、どうしてスター候補に挙がらなかったのかが不思議な程です。

好きな役を挙げるのは迷いますが、挙げるとしたら『ガイズ&ドールズ』のハリー、『エリザベート』のツェップス、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』のブイエ将軍です。

ハリーは登場した瞬間から、他のスターに劣らない程もう格好良すぎなお姿が目を引きました。ツェップスはイケオジという感じで味がありました。ブイエ将軍は厭味ったらしい役でしたが、やっぱり格好良かったのです。

「お願いだから今度こそ組長・副組長が変わることなく落ち着いてほしい!」と願いました。

しかし、その願いは叶いませんでした。

本公演『ME AND MY GIRL』で組長の出雲さんが退団…。

もういい加減にしてくれ…」と言いたくなりました。
何故、約3年でこんなにコロコロコロコロと組長・副組長が変わるのでしょうか?

この時期の月組は【組長・副組長がよく変わる呪い】にでもかかっていたのではないかと思う程です。

組長:越乃リュウ、副組長:花瀬みずか(2008年7月7日~2013年3月24日)

出雲さん退団後に組長に就任したのは、副組長だった越乃さん、副組長に就任したのは生粋の月娘、花瀬さんです。

花瀬さんはとても上品で美しい娘役でした。
新人公演では何と5回もヒロインを務めています! そんな花瀬さんが何故トップ娘役になれなかったのかは別の話になるので、ここでは語りません。

ただ、花瀬さんの副組長就任は学年順で言えば順当ですが、まさか副組長になる日が来るなんて、思っていなかったのでとても驚きました。

花瀬さんは舞台ではそれ程全面に出てくるタイプではありません。

しかし、舞台を観て「あの上品な娘役は誰だろう?」と疑問に思った時、大概花瀬さんです。

月組の一輪の可憐な花の様な存在だったのです。

このお2人になるまで、コロコロ組長・副組長が変わったので、正直このお2人の体制も長くは続かないだろうと思っていました。

しかし、花瀬さんが本公演『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』で退団するまで、このお2人の体制は約4年8ヶ月続いたので長い方と言えるでしょう。

組長:越乃リュウ、副組長:憧花ゆりの(2013年3月25日~2013年10月6日)

花瀬さんの後任になったのは、同じ月組にいた憧花さんです。

憧花さんと言ったら、もうその圧倒的な歌唱力です。
高めの迫力のある声で観客を魅了しました。

憧花さんの出演作で好きな役は、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』の フラヴィ、『PUCK』のタイテーニア、『1789-バスティーユの恋人たち-』のヨランド・ドゥ・ポリニャックです。

クセがあるだけでなく、歌唱力が必要な役ばかりですが、これらの役は憧花さんでないと出来なかったと断言して良いでしょう。

このお2人の体制で突き進んでいくと思ったら、今度は組長の越乃さんが本公演『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』で退団…。

また副組長と組長の連続退団が起きてしまいました。

組長:飛鳥裕、副組長:憧花ゆりの(2013年10月7日~2016年9月5日)

月組の組長に就任したのは越乃さんの退団公演『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』に専科から出演していた飛鳥さんです。

飛鳥さんは雪組で組長を約14年という長い期間務めていました。
ですので、飛鳥さんが月組の組長に就任したと聞いた時は「どうしても雪組のイメージがある。月組に合うのだろうか?」と疑問に思った事は否めません。

正直な事を書きますと、最初は雪組感が残っている感じがしましたが、段々と月組に馴染んでいきました。

飛鳥さんは温かみのある良きお父さんの様な雰囲気で、舞台をしっかりと支えてくれました。

このお2人の体制は約3年続きました。

ただこの後も、後に副組長に就任した綾月せりさんの退団(2018年5月6日付)と、組長に就任した憧花さんの退団(2018年11月18日付)が相次いでありました。

不安定な人事になりやすい月組

過去の月組の組長・副組長を振り返ってみましたが、やはり他の組と比べると、よく変わっている印象を受けます。

ただ、花組でも当時副組長だった花野じゅりあさんが退団された後、後任になった芽吹幸奈さん、冴月瑠那さんの退団が相次いで起こりました。
それも確かに衝撃的でしたが、月組ほどではありません。

では、「組長・副組長は何年するのが良いのか?」と聞かれると非常に難しく、その時の組の状況によっても変わると思うので一概には言えませんが、どんなに短くても3年は務めてほしいと思います。

勿論、短期間で辞めた方が組の事を考えていないなんて言う気は全くありません。
組長・副組長は組を纏める責任重大な役目なので、生半可な気持ちでは務まらない事は重々承知です。

ただ、相次いで退団されるとファンが不安になるというのも事実です。

繰り返し書きますが、月組は他組と比べると組長・副組長の変化が激しい傾向があります。

現在、白雪さち花さんが副組長に就任したばかりですが、次期組長は誰なのでしょうか?
白雪さん? それとも他組から誰かが異動?

月組はトップスターが月城かなとさん、トップ娘役に海乃美月さんが就任してから、安定感を取り戻した様に感じましたが、どうやらそうはいかない様ですね(笑)。

今後も、月組は人事関係で話題を呼びそうな気がします。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。