皆様こんにちは、霜柱です。
皆様は映画館で映画を観ますか?
私は子供の頃ならよく観ていましたが、大人になってからは全然観ていません。明確な理由はありませんが、何となく足が遠ざかった感じですね。
ただ、今回は観てみたい作品がありました。それは『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』です。
子供の頃は映画館でよくドラえもんの映画を観ましたが、久しぶりに観たくなったのです。
ですので、今回は『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』の感想を書いていこうと思います。
※ネタバレを含んでいるので、お読みの際はそれをご了承下さいませ。
音楽が溢れている作品
今回は映画のタイトルに「交響曲」と入っており、音楽を演奏する事によって地球や、舞台となるファーレの殿堂を救おうとする内容です。
ドラえもんは指揮、のび太はリコーダー、しずかはボンゴ(曲によっては別の打楽器)、ジャイアンはチューバ、スネ夫はヴァイオリンを担当しています。
映画を観る前は「何故しずかちゃんではなく、スネ夫がヴァイオリンを弾くのだろう?」と思っていましたが、それには理由があります。
ドラえもんのひみつ道具『運命の赤い糸』で決めたからです。
また、楽器の演奏を上達する為に『音楽家ライセンス』というひみつ道具も使います。
この道具は楽器自身が演奏者のレベルに合わせて一緒に練習をして、レベルを上げていく仕様になっています。
また、楽器を小さくしてストラップの様にして持ち運び出来るのも大きな利点です。
このひみつ道具、現実にあったら良いですね。そうしたら楽器を演奏する人が増えるかもしれません。
音楽を演奏する事によってファーレの殿堂を復活させていきますが、最後には巨大なノイズという敵と戦う事になります。
この時はドラえもん達だけでなく、ファーレの殿堂の住人達と一緒に演奏をします。
その際の演奏ですがとても壮大でダイナミックな音楽でした。
正直私は全てのドラえもんの映画を観た訳ではありません。しかしそれでも、今回の作品は今までの作品の中で1番音楽が壮大で、いつもよりも音に拘っていた、その様に感じたのです。
確かに圧倒されましたが、同時に「今回のドラえもんの映画は、レコーディングがかなり大変だっただろうなぁ。演奏者もスタッフもとても苦労したに違いない」とも思ってしまいました(笑)。
久しぶりに映画館でドラえもんを観ましたが、本当に良かったです。
ドラえもんは子供だけでなく大人も惹き付けるアニメだとつくづく感じました。やはり40年以上続いているだけの事はありますね。
ゲーム化しやすそうな作品かも
ドラえもんの映画は作品によってはゲーム化されているのもあります。
今作はのび太たちが演奏をしながらファーレの機能や施設をどんどん解放していき、最後は親玉であるノイズを倒します。
途中途中の展開が分かりやすいので、ゲーム化しやすいのではないかと個人的には思いました。
ゲーム化するとしたら、やはり音ゲーの様な感じにするのが良いかもしれません。
ドラえもんは指揮で、後の4人は楽器を弾いていますが、誰を選ぶかでゲームの難易度が変わるシステムを導入するのはいかがでしょうか?
魅力的なキャラクター
ドラえもんの映画にはいつも魅力的なキャラクターが登場します。
その中で私自身が印象に残ったキャラクターについて書いていこうと思います。
ミッカ(CV:平野莉亜菜)
今作での特に重要なキャラクターです。謎めいたカラフルな女の子でドラえもん達にファーレの殿堂を救う様に嘆願します。
ミッカの声は可愛らしくてちょっとハスキーです。映画やキャラクターの雰囲気に合っていましたね。
声を担当した平野莉亜菜という方を私は知らなかったので調べてみたら、何とまだ12歳(2024年3月時点)です。
更に今作は平野さんにとって初の声優デビュー作品との事。
今後の活躍が楽しみですね。
モーツェル(CV:田村睦心)
クラリネットを演奏する紳士ロボットで、丁寧な口調で話します。
実を言うと私はこのキャラクターを女性だと思っていました。優しい声や柔らかい雰囲気の見た目でそう思い込んでいたので、後で男性だと知った時はちょっと驚きました。まぁ、そう思ったのは私だけかもしれませんが・・・。
モーツェルという名前はモーツァルトを連想させる名前ですね。
バッチ
小型で機械音しか発さないロボットです。その為、このキャラクターには声を担当した人はいません。
バッハを連想させる名前や見た目が特徴的です。
タキレン(CV:チョー)
墓守りでヴァイオリンを演奏するロボットで、和服っぽい体の作りをしているのが特徴的です。
最初に登場する時は泣いています。どうやらタキレンが泣くと雨が降るらしいです。何だか『スーパーマリオRPG』に登場するマロを連想させました。
タキレンという名前は滝廉太郎を連想させますね。
ワークナー(CV:石丸幹二)
ファーレ工場にいる音楽家ロボット。指揮者でありトランペットも演奏します。
ジャイアンとスネ夫がファーレ工場に入った時、注意をしますが、普通に言うのではなく朗々と歌いながらするのです。
とても芯のある歌声だったので「誰が担当しているんだろう?」と思っていたら、ミュージカル界で大活躍する石丸幹二さんでした。これはもう納得ですね。
そんなに出番はありませんが、存在感は抜群でした。さすが石丸さんです。
ワークナーという名前はワーグナーを連想させますね。
マエストロ・ヴェントー(CV:吉川晃司)
ファーレの殿堂の総支配人で作曲家、コントラバスも演奏するロボットです。
声を担当したのはロックシンガーとして活躍する吉川晃司さんですが、アニメの声優を務めるのは初めてとの事。
ただ初めてとは思えない程上手く、このマエストロ・ヴェントーという役にもしっかり嵌まっていたと感じました。渋い低めの声が魅力的で、マエストロと呼ばれる貫禄が表現出来ていたと思います。
見た目の雰囲気もそうですが、ヴェントーという名前はベートーヴェンを連想させますね。
今作は音楽家の名前をもじったキャラクターが多く、それがまた面白さを上昇させていたと言えるでしょう。
不気味な敵、ノイズ
今作の敵キャラクターとして登場するノイズ。
星を食べる宇宙生命体です。
最後の方の場面でかなり巨大になって襲い掛かろうとしてきますが、ドラえもん達やファーレの住人たちによって退治されます。
不安を煽る不気味な灰色の見た目が特徴的です。
ただ、個人的にはあまりドラえもんの映画に登場する様な雰囲気でない様に感じました。
ですが、その分強く印象に残る存在とも言えるでしょう。
特典
今作の入場者特典として『[映画ドラえもん のび太の地球交響楽]響く♪ まんがBOOK』というのを貰う事が出来ます。
私も受け取りました。
この中にはドラえもんの漫画が5作収録されています。
どれも小さい時に読んだ事があるので、懐かしい気持ちになりました。
以上が『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を観た際の感想でした。
最後までお読み頂き有難うございました。