皆様こんにちは、霜柱です。
宮本亜門さんの『引きだす力―奉仕型リーダーが才能を伸ばす』(NHK出版新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
仕切る事より大事なのは・・・
リーダーとかキャプテンとかはチームを一丸にして仕切っていくイメージがあります。私がかつて見てきたリーダー(もしくはそれと同等の立場)は大体、「俺についてこい!」みたいなタイプでした。で、そのリーダーに何か意見すると怪訝な顔をされたり、頭ごなしに𠮟りつけてきたりと・・・。
でも、若い頃はそういうもんだと思っていたのです。しかし、「それで良いのか?」とも段々感じてきました。ですが、じゃあ具体的にどうしたら良いのか? と聞かれたら答えられず・・・。
「皆を上手く纏めるにはどうしたら良いのだろう?」と悩んでいた時、たまたまこの本を見つけ読みました。
まず、リーダというのは先頭に立って仕切らなくても良いという事。それよりも自分をさらけ出して相手と対話を重ねる(年齢や肩書は関係無し)。これが何よりも大切だと説いています。
確かにこの方法だと相手との距離も近くなりますし、お互いの考えも分かる利点がありますね。
いいとこ出し
「ダメ出し」という言葉は結構有名で、知らない人はあまりいないでしょう。相手の欠点とかを指摘して改善を促す事を意味します。
ですが、この本を読んで何よりも印象深かったのは「いいとこ出し」という言葉です。
「ダメ出し」の反対で、相手の良い所を探して褒めるのです。
おぉ、亜門さんの様な方が上司だと部下もやりやすいですね。雰囲気も良くなって更に高みを目指せそうな気持ちになるかもしれません。
私も「いいとこ出し」をする様にしています。が、これが実は案外難しい・・・。
塩梅やタイミングの問題もあるかもしれませんが、あまり言い過ぎると、逆に相手は不安になったり、もしくは調子に乗ったりする可能性もあるのです。
ただ、先を考えるとやはり「いいとこ出し」の方が良いでしょう。頭ごなしに命令したり欠点を指摘して、その時は大丈夫だったとしても、段々とお互いの距離は離れてしまう事は想像に難くありません。
私も「いいとこ出し」をもっと上手くしないといけないですね。
相手への依存はNG
相手と対話を重ねて「いいとこ出し」をする事が大事ですが、その時に相手へ依存してはいけないと説いています。
皆がそれぞれ独立して物事を考える力を付けて、それを相手に話して更に良い物にしていく姿勢が大事という事なのでしょう。
この本で書かれた事は決して舞台関係だけではなく、他の企業にも通用すると私は思いました。