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宙組公演『Razzle Dazzle』役ごとの感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

私は先日、宙組公演『Razzle Dazzle』の感想を書きました。

今回はその作品の役ごとの感想を書いていこうと思います。

役ごとの感想

レイモンド・ブルー:芹香斗亜

孤児でナイトクラブ「Razzle Dazzle」のオーナー、トニーの親友の役。

笑いを取っており、特に自身が経営する「Razzle Dazzle」が赤字続きだと聞いた時に、「えっ⁉ えっ⁉ えーーーっ⁉」という反応をするのが特におかしかったです。

ノリノリで演じているのも伝わってきましたね。

また、大階段でのダンスは男役の色気が出ていたと言えるでしょう。

今作で芹香さんは宝塚をご卒業します。
長い2番手の後、ようやくトップスターになったと思ったら例の件が起きました。

これについて私はどうこう言う気はありませんが、私から言える事は1つ。
芹香斗亜さんは観る者を魅了する格好良い男役だった。これは覆る事の無い事実です。

ご卒業後、どの様にされるかは分かりませんが、どうか穏やかな人生をお過ごしになれる事を心から祈っております。

ドロシー・レイン:春乃さくら

カンザス出身の田舎娘の役。

役柄の影響もあるかもしれませんが、声の雰囲気や話し方が音くり寿さんを彷彿とさせたのです。

ハキハキとした台詞回し、力強い歌声に魅了されました。

それだけでなく、段々とトップ娘役としての輝きも出てきた様に思えます。

トニー・デイヴィス:桜木みなと

「コスモ・ピクチャーズ」の看板スター、レイモンドの親友の役。

映画スターだけどスター気取りでないので好感が持てる役となっていました。桜木さんにうってつけの役だったと言えるでしょう。

歌・演技・ダンス、どれも揃っていたので安心して観れました。

芹香さんとの絡みもリズムが良かったと思います。

リチャード・ウィンターズ:松風輝

レイモンドの遠戚で後見人、「コスモ・ピクチャーズ」を経営している実業家の役。

台詞や出番が結構多くて嬉しかったです。
貫禄のある雰囲気があり、特に枯れた様な声作りをしていた所に拘りを感じました。

それだけでなく、映画会社を売却しようとしている時にレイモンドに言う台詞には、計り知れない苦悩が込められていました。ですので、その場面は観ていてグッと来たのです。

松風さんの演技を久しぶりに観ましたが、流石だと言える出来栄えになっていました。

フランク:秋奈るい

「Razzle Dazzle」の支配人で、レイモンドの執事の役。

とても楽しみながら演じているのが強く伝わってきました。
特にレイモンドとのやり取りは小気味良かったと言えるでしょう。

予想よりも台詞や出番が多かったので、見所もありました。

「フランクの様な人が身近にいたら楽しいだろうな」と思わせる役柄なのも、大きなポイントですね。

ヘレン・タッカー:小春乃さよ

人気コラムニストの役。

堂々としている態度や口調で、デキる女という雰囲気が強く出ていました。
特に声に関しては、それ相応の作りをしていてパワフルだったのも特徴的です。この声を聴くと、背筋がピーンとなりました(笑)。

モノクロの映像で登場したのも印象的でしたね。

シャーリーン・ムーア:瑠風輝

女優でレイモンドの元彼女の役。

初の女役ですが、しっかりと女役の声を出していて、ちょっとした仕草も女性らしかったです。
少し高慢な性格で、レイモンドが賭けをしていた事をドロシーにばらしてしまいますが、決して嫌みっぽくならないギリギリの役作りをしていたのも良かったと言えます。

ソロで歌う場面がありましたが、高音も綺麗に出ていたので目をつぶって聴いたら「本当に普段は男役なの?」と思う事は間違い無し。

また、175cmという高身長なので、登場するだけで迫力があり一気に惹き付けられました。

瑠風さんは本当にどんな役でもこなしますね。出来ない役ってあるのでしょうか? そう思わせる程の力があります。

星組に異動したら、更にどの様に化けるのか? それが楽しみです。

ハワード・テイラー:若翔りつ

「コスモ・ピクチャーズ」の映画監督の役。

映画の事に関してはとても厳しいですが、同時に映画を誰よりも愛している。その強い映画愛を自然に表現出来ていたと言えるでしょう。

低めの声でぶっきらぼうな感じに役作りをしていた事により、「こういう人いそうだよね」とリアルな感じで伝わってきたのも良かったです。

アビゲイル(アビー)・ウィンターズ:天彩峰里

リチャードの娘でレイモンドのフィアンセの役。

出番や台詞は多くあり、ソロでの歌唱もちょっとだけですが聴けたのが嬉しかったです。でも、もっと歌ってほしかったとも思いました。位置的には完全に娘役2番手でしたね。

役柄としては不遜っぽい所がありますが、瑠風さん演じるシャーリーンと同じく、意地悪な感じになっていなかったのは、天彩さんの力量だと断言して良いでしょう。
後、役柄の影響もあるかもしれませんが、今回演じたアビーは少し大湖せしるさんを想起させた気がします。

この作品を観終わった後、やはり私は天彩さんの演技や歌が好きだという事。改めてそれを再認識しました。少しハスキーがかった声がまた堪らないんですよね。

今後の動向がどうなるかは分かりませんが、私はいつも通り天彩さんを応援する気でいます。

クレア:水音志保

「コスモ・ピクチャーズ」のエキストラの役。

まず思ったのが「美しい女性!」です。特にお腹を出しているアラビア風の衣裳の時は、興奮しそうになりました(笑)。その衣装で踊っている時は、魅了された事は言うまでもありません(笑)。

それだけでなく、台詞や出番もまあまああって良かったです。でももっとあっても良かったんですよ(笑)。

今回の作品をもって水音さんは宝塚をご卒業します。
「宙組の美しいお姉さん」という感じだったので、退団発表を知った時は本当に寂しく感じました。

ご卒業後も、多幸に溢れる人生を歩まれる事を心から祈っております。

マイケル:凰海るの

「コスモ・ピクチャーズ」の助監督の役。

少年の様な可愛らしい雰囲気と声をしていました。大人っぽさは無かったですが、逆にそれが何よりの特徴だと言えるでしょう。他の男役の役とは一線を画している様に思えました。

若翔さん演じるハワード監督とは、とても対照的ですが良いコンビになっていたのも良かったです。

ウェンディ:山吹ひばり

「コスモ・ピクチャーズ」のエキストラの役。

最初に登場した時の自信なさげな様子が上手かったですね。可愛らしい声も印象的でした。

カイル:鷹翔千空
オリバー:風色日向
ミッキー:亜音有星

3人共、「コスモ・ピクチャーズ」のエキストラの役。

鷹翔さん、風色さん、亜音さん、それぞれが魅力的な男役です。しかし、今回は3人共あまり印象に残りませんでした。その理由は多分、役柄の差別化がされていなかったからだと思います。

出来たら、それそれの役をもう少し特徴的にしてくれたらと感じてしまいました。

全体的には纏まっていた

宙組の劇を観るのは久しぶりだったので、観る前は「どんな感じかな?」と思っていましたが、宙組生は皆演技が上手く、纏まっていた様に感じました。

ただ、演出の都合上仕方が無いのかもしれませんが、鷹翔さん、風色さん、亜音さんをもう少し前面に出してほしかったですね。まぁ、そうするとグチャグチャになっちゃうのかもしれないですが・・・。

とは言え、個人的にはRazzle Dazzle』は予想していたよりも面白くて楽しめました。

今言ってもどうしようもないですが、せめてあと1作! 芹香さんトップで本公演の劇を観たかったです。これがちょっと心残りかな・・・。

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ABOUT ME
霜柱
ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴いたり、宝塚(全組観劇派)を観たり、スイーツ(特にパフェ)を食べる事が好きです。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿中。