今日は。霜柱です。
私は今回、宝塚月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール協奏曲』を観に行って参りました。月組を観るのは『夢現無双』『クルンテープ』以来なので凡そ1年半ぶりの観劇となりました。
前回の『I AM FROM AUSTRIA』はチケット完売の為、観れませんでした・・・。
感想ですがネタバレを含んでいます。その為、お読みになる際は、その事をご了承下さいませ。
『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』感想
和物のショーです。出だしはチョンパで始まりました。真っ暗な舞台が一気に明るくなり、華やかな和服姿が目に焼き付きました。このショーの主題歌は「それが宝塚」という曲でして、サビの部分は”Welcome Welcome Takarazuka”という歌詞を繰り返すので、印象に残ります。ただ、この主題歌は前半で2回・後半で2回使われているので、冗漫に感じた事も事実です。それぞれ1回ずつにすれば、冗漫にならずより締まった内容になったのではないかと思いました。
また、今回の作品は専科の松本悠里さんが出演しています。松本さんは今回の作品で宝塚を卒業します。松本さんの艶やかで妖しい雰囲気と気品ある舞いが、もう観られなくなるのは寂しいですが、卒業後も元気にお過ごし頂ければと思います。
今回も松本さんは先に書いた様に、気品ある落ち着いた舞いと、艶やかで妖しい、且つ儚げな雰囲気を纏った姿が印象的でした。ただ、今回の作品で卒業されるので、もう少し出番を増やしても良かったのではないかとも思いました。
他に印象に残った方は月城かなとさんです。月城さんの美しい素顔は勿論の事、洋物での舞台姿は登場するだけでインパクトがあります。そのインパクトは、和服姿で白粉を塗っていてもありました。流し目をする時の色っぽさは月組の中でも1番ではないでしょうか? 正直トップスターの珠城りょうさんより強い印象を与えたと思います。
今回のショーは和物ですが、下記の3曲のクラシックの曲が使われています。
- ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」
- ベートーヴェン:「月光」
- チャイコフスキー「花のワルツ」
3曲とも有名な曲ですが、正直、曲の方の印象が強すぎて感じがしたのです。「月光」「花のワルツ」が使われている場面良かったのですが、「四季」より「冬」は曲と場面が全然合っていないので違和感を覚えてしまいました。
「四季」より「冬」は結構賑やかな曲なのです。盛り上がる時に合いそうな曲でしょう。しかし、舞台上は松本悠里さんと後2人(どなたか忘れました)のみであり、盛り上がったりする場面ではありません。その為、不自然に感じてしまったのでしょう。逆にそれが印象に残ったとも言えます。
どちらかというと、あまり良い事を書いていない気がします。しかし全体的には悪くはなかったです。クラシックの場面や主題歌の使い回しなど、演出面に疑問はありますが、逆にすんなりと和物の世界に入っていける作品だとも思いました。和物の作品は近づき難いイメージがありますが、この『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』はその様な事は無いでしょう。ですので、あまり深く考えず観れば良いのではないかと思います。
『ピガール狂騒曲』感想
原作はシェイクスピアの『十二夜』で、20世初頭のパリが舞台となっているミュージカル作品です。
まず何と言っても楽しい作品であったという事です。コメディ作品というのもありますが、登場人物が皆、面白いキャラクターだったという事です。
勿論、登場人物の中には母親と死別(ジャック/珠城りょうさん)したり、夫のゴーストライター役(ガブリエル/美園さくらさん)をやらせられていたり、悪者(マルセル/輝月ゆうまさん)もいたりします。
しかし、気分が暗くなるような場面は無いです。どのキャラクターもどこか憎めず、抜けていたりします。その為、笑いの場面も多く、観ていて明るい気持ちになりました。
ドタバタな場面も多いですが、ここまでのコメディ作品は宝塚にはあまり無いのではと思います。月組生は皆、楽しく演じていた様に見えました。
私が観劇して特に印象に残った方は、弁護士ボリス役を演じた風間柚乃さんです。劇の後半では、踊り子達と混ざって踊る破目になってしまうのです。当然振り付けなど知らないまま舞台に立たせられるので、1人だけ滅茶苦茶で周りと全く噛み合っていない踊りをします。しかし、その演技がとても目を引き、印象に残りました(演じている風間さんはとても大変だと思います・・・)。
先にも書きましたが、とにかく明るく楽しい作品でした。
コメディ作品が好きな方や、沢山笑いたい方にお薦めの作品です。
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