皆様こんにちは、霜柱です。
笑える話が載っている本を探していたら『日本のわらい話』(ポプラポケット文庫)という本を見つけました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
面白くも懐かしく感じる笑い話が満載
本作には40編の笑い話が載っています。ページ数で言うなら1話辺り5~6ページ(長くても10ページ程)で、読みやすい書き方になっているので、スイスイと読み進める事が出来ました。
どれも面白くて「ガハハハ」と大笑いしたくなる作品もあれば、「お~、そういう展開になるのか」と感心してしまう作品もあります。
それだけでなく、懐かしさも感じました。特に小さい時に読んだ事がある作品はその気持ちが強かったですね。
印象に残った話
「日本一のへっこきよめさん」「ぶんぶく茶がま」「空にとばされた男」「うなぎのかばやき代」などは子供の時に読んだ記憶があります。なので、改めて「こういう話だったんだ」と感じました。
「かみがないところ」「馬のおとしもの」は、小僧の取った行動に腹がよじれそうになりました。前者は頓智が聴いている所がGREATですし、後者は和尚さんの言う事をそのまま守った為に起きた悲劇(喜劇)と言えるでしょう。
「いもをころがす」は和尚さんの行動を小僧達がそのまま真似した話です。これも笑いを誘いました。因みに昔、NOVA KIDSのCMで「アイアムえーとスチューデント」というのがありましたが、それはこの話を参考にして作ったそうです(大嘘)。
「江戸のかえると京の都のかえる」は、今の日本なら東京や京都だけでなく、他の都市にも当て嵌まりそうな気がします。皮肉が効いている話だと感じました。
「へくさ穂」はもしかしたら本作の中で唯一、嫌悪感を感じる話かもしれません。何故なら、ご飯に・・・。
まとめ
読みやすくて笑える小話が沢山載っています。子供向けの本となっていますが、大人が読んでも充分に面白さを堪能出来ると言って良いでしょう。
「さあ読むぞ!」と意気込んで読むよりも、頭を空っぽにして気を抜いて読んだ方が却って、物語に没入出来るかもしれません。
おかべりかさんの絵も味があって良かったですね。