読書備忘録 PR

辻堂ゆめ『トリカゴ』を読んだ感想

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

皆様こんにちは、霜柱です。

辻堂ゆめさんの『トリカゴ』(創元推理文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。

感想

良いコンビ

本書は蒲田署にいる森垣里穂子と言う刑事が主人公です。彼女が警視庁にいる羽山圭司と組んで事件を解決する話となっています。

この2人ですが性格や捜査のやり方が全然違うのです。
森垣は相手の気持ちや感情に寄り添い、丁寧なやり方で進めます。しかし、羽山は自分の知りたい事を直截的に言い、時にはやり方が乱暴な時があります。

ただ、その2人が一緒にいるとバランスが良くなる感じがしました。
良いコンビだと思いますし、どちらのキャラも際立っていたと言って良いでしょう。

ページを繰る手が止まらない

分かりやすい文体で書かれており、登場人物の会話もリアルな雰囲気を出しているので、物語に没頭出来ました。

第2章までは展開はそんなに早くないですが、第3章になると一気に畳みかけてきます。
「あれがここに繋がるのか。これもあの出来事と関連しているのか」と驚く事が多かったです。

無戸籍達のユートピア

本書には無戸籍の人達が暮らす「ユートピア」と呼ばれる場所が登場し、そこも事件と絡みます。

無戸籍って現実でも問題になっています。
私は無戸籍の方々の事については知らなかったので、本書を読みながら多少ながらも知れて良かったです。

簡単なまとめ

ミステリが好きな方なら一気に読めると思います。現代日本が舞台なので、誌面上の出来事がよりリアルに感じられるのではないでしょうか。

結末は・・・ここには書きませんが、「おぉ、そういう展開なのね!?」という感じは受けました。

お読み頂きありがとうございました。ブログ村に参加しています。
ブログランキング・にほんブログ村へ

ABOUT ME
霜柱
ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴いたり、宝塚(全組観劇派)を観たり、スイーツ(特にパフェ)を食べる事が好きです。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿中。