皆様こんにちは、霜柱です。
立川昭二さんと高柳篤さんの共著、『新版・遊びの百科全書① からくり』(河出文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
からくり仕掛けのオモチャや装置が紹介されている
本書にはタイトル通り、からくり仕掛けのオモチャや装置が紹介されています。
いくつか挙げると、
- ヘロンの自動装置
- クテシビオスの水時計
- 蘇頌(そしょう)の水運渾儀
- ヴィラール・ド・オヌクールの天使時計
- ストラスブールの天文時計
- 茶運び人形
主に載っているのは時計と人形ですね。本書の半分はこれらが占めていた気がします。
また、ゼンマイの発明により、時計が更に進化したとの事です。
やはり、いつの時代も人は時計や人形に魅了されるという事でしょうか?
因みに日本で初めてからくり人形を作ったのは竹田近江という人らしいです。
他に、大野弁吉、田中久重といったからくり師もいました。
特に印象に残ったもの
「昔の人は色々なのを考え付いたなぁ」と読みながら感じましたが、その中でも印象に残ったからくりは、フランスのジャック・ド・ヴォーカンソンが作ったアヒルです。
このアヒルは本物みたいに鳴いて食べて排泄をするらしい!
読んだ時「どういう仕組みになっているんだろう?」と思いました。ただ、Wikipediaで調べたり、AIに聞いてみたら・・・。ちょっと興醒めした気分に(笑)。
でも、冷静に考えたら機械がその様な事をする筈は無い、というのは考えればわかる事なんですけどね・・・。
とは言っても、当時の人々はそれに熱狂したらしいですが、その気持ちは充分に分かります。
簡単なまとめ
現代はデジタル機器が発達しており、その発展や応用は留まる事を知りません。
しかし、それでもアナログ的なからくりの機械に魅入られるのは現代人も同じでしょう。
本書にはからくりの図版や写真も多く載っているので、好きな方ならそれを眺めているだけでも楽しめるのではないでしょうか?






