皆様こんにちは、霜柱です。
盛口満さんの『ゲッチョ先生のうんこいろいろ探検記』(木魂社)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
うんこを通して生き物についての生態や歴史などを学べた
タイトルに惹かれて読みました(笑)。
うんこを通して、その生き物について調べていく内容が中心です。その内容の書き方が丁寧な説明で分かりやすいです。興味を惹く書き方でもあったので、ページを繰る手が止まりませんでした。
多分、生き物が嫌いだったり興味が無い方でも面白く読めると思います。
著者の盛口さんを始め、登場する方々が皆、伸び伸びと楽しく過ごしている感じが伝わってきました。
特に「うんこ・ハンター」のヤスダさん、「うんこ・ガール」の相性(?)を持つフクちゃん、盛口さんの元生徒のマキコ団長が特に印象的でした。
正直、もう少しおちゃらけている感じかと思いきや、内容は結構真面目です。でも決して堅苦しくは無く、むしろ誰でも受け入れてくれそうな優しい雰囲気を感じました。
絵がとても立体的でリアル!
盛口さんは文だけでなく絵も描いています。
生き物やうんこが主です。
その絵ですが、本当にリアル感があり細かい所まで描写しているのです。立体的な感じなので、「今にも本からポーンと出て来るんじゃないか?」と思ってしまいました。
そういう絵を私も描いてみたい・・・。でも描けない・・・。
私の画力は盛口さんの10分の1、いや100分の1も無いと断言出来ます(笑)。
因みにうんこの絵がやはり多かったですね。
ヤギ、アナグマ、オオコウモリ、ヤモリ、カルガモ、ヤンバルクイナ、ムクドリ、ウサギ、馬、オオゴキブリ、イリオモテヤマネコなどなど、沢山のうんこの絵が載っていました。
ゴキブリと竜涎香
色々な生き物やうんこが入れ替わり立ち替わり登場しましたが、その中でも特にインパクトがあったのはゴキブリと竜涎香(りゅうぜんこう)です。
まずはゴキブリを。
色々な話が出ており、知らない事ばかりです。特に驚いたのはゴキブリも脱皮をするとの事! 「えっ、そうなの!?」と声を出しそうになりました(笑)。そういうイメージが無かったので。
あと、脱皮したてのゴキブリは白い様です。う~む見たい様な見たくない様な・・・。
ゴキブリの絵も載っていましたが、流石に背筋がゾクゾクっとしました(笑)。
竜涎香は紀元前から高級な香水の原料として利用されています。
ただ、竜涎香って人によって全然香りの印象が違うらしいです。
私はそれを見た事も嗅いだ事もありませんので、実際に見て嗅いだらどんな印象を抱くのか興味がありますね。
それにしても、竜涎香って不思議な存在です。
印象的な言葉
本書の中で印象に残った言葉が2つあるので引用させて頂きます。
大人になるというのは、”今、ここ、私”という見方から抜け出すということじゃないか
これは盛口さんの言葉です。
やりたくないことをどんどん消していく消去法のやり方だってあるよ
これはマキコ団長の言葉です。
大人とは何か? 自分のしたい事は何か?
これらの答えってなかなか分からないですし、人によって全然違ったりもします。
お2人の答えは私の中でとても響きました。
簡単なまとめ
うんこに関する本は結構あると思いますが、本書はそれを中心としながらも、しっかりと生き物の生態についてもしっかりと書かれています。
更に、著者の盛口さんやその他の方々の人生についての考え方や歩みなどを読む事が出来ます。それも人生論として参考になりました。
生き物やそれのうんこに興味がある方は勿論ですが、そうでない方でもとても楽しく興味深く読めると思います。







