宙組公演『PRINCE OF LEGEND』役ごとの感想

皆様こんにちは、霜柱です。
この間、私は宙組公演『PRINCE OF LEGEND』の感想を書きました。
今回はこの作品の役ごとの感想を書いていこうと思います。
役ごとの感想
朱雀奏:桜木みなと
Team 奏・セレブ王子、❝朱雀グループ❞の御曹司の役。
登場した瞬間、その「THE 王子様」というお姿に目がハートになりました。初々しくて良いですね。もし、学校にこの様な人がいたら、女子生徒からキャーキャー言われまくる事は間違い無し!
しかし、ビジュアルだけではない。歌・演技・ダンス、どれも素晴らしい!
安定感があって非の打ち所がありません。ですので、安心して舞台を観る事が出来ました。
今作は宝塚のオリジナル作品ではありませんが、この役は桜木さんの為の当て書だと思った程です。
私見ですが、今の宝塚でこの役が似合うのは桜木さん以外いない気がします・・・。
とにかく、とてもピッタリの役でした!
成瀬果音:春乃さくら
聖ブリリアント学園に通う生徒の役。
今作は明るい作品で、登場人物も個性的なキャラが多いですが、成瀬果音は真逆の役でしょう。まだ学生でありながら多額の借金をバイトで返しているなんて・・・。
なかなか辛い設定で、現実的な役かもしれません。
人を信頼出来ない性格の為、誰に対しても素っ気ない様な態度を取りますが、それも仕方が無いのでしょう。
楽な役はありませんが、今作の中でこの役って難役だったのではないかと思います。
しかし、春乃さんは持ち前の3拍子揃った実力で見事に演じ切っていました。
桜木さんとのバランスも良かったと感じました。
京極尊人:水美舞斗
Team 京極兄弟・ヤンキー王子 兄、玄武高専の生徒の役。
ヤンキーの姿がとても似合っていましたね。言葉遣いや振る舞いがヤンキーその者の様に感じました。
今の宝塚でヤンキーをやらせたら宝塚一なのは水美さんだと言って良い気がします。単に表面上の粗雑さ・怖さだけではなく、内に秘めた葛藤・葛藤・優しさ・強さなどもしっかりと繊細に表現している様に思えるからです。
水美さんは『RED STONE』から宙組生になりました。花組生のイメージを強く持っている方が多いでしょう。確かにそういう風に感じる事はあります。
しかし、水美さんは宙組にいないタイプな気がするので、宙組に新しい風を吹かせているというのも間違い無いです。
それだけでなく、桜木さんとのコントラストも良いんですよね。お2人共持ち味が良い意味で全く違うので。
これから水美さんが宙組でどの様に活躍するかがとても楽しみです。
朱雀俊哉:松風輝
奏と尊人の父、❝朱雀グループ❞の代表の役。
何ともマイペースな父親で自分の言いたい事をとにかく言いたがる性格っぽいですね。
しかし、どこか憎めない愛嬌もありました。
それだけでなく、とても面白い役だったので客席からは爆笑の嵐です。私も何回も吹き出しました。歌があったのもかなり嬉しかったですね。
また、格好もどこかキザっぽいスーツだったのも特徴的だと言えるでしょう。
実相寺光彦:愛すみれ
Team 理事長・聖ブリリアント学園の理事長の役。
観る前からこの役が強烈だという事は聞いてましたが、まさかここまでとは・・・。
もう登場した瞬間から目を引きましたね。何とも派手派手な衣装とメイク! 某歌手の衣裳と比べても負けず劣らずではないでしょうか?
情報量が多いビジュアルでした(笑)。
声質は娘役でしたが、結局この役が男性なのか女性なのかはよく分かりませんでした。でも、分かる必要は無いのでしょう。性別の概念を越えた役なのかもしれないですから。
愛さんのソロが沢山聴けたのも嬉しかったです。
この調子で宙組でもどんどん活躍してほしいと思います。
京極正義:秋奈るい
尊人の義理の父親の役。
尊人の本当の父親ではないが、彼の事をしっかりと可愛がり育てている良い父親を堅実に体現していたと言えます。
少ない場面の中でも存在感を発揮していました。
嵯峨沢ハル:叶ゆうり
Team 3B・美容師王子、3B界のトップの役。
最初は成瀬果音を狙っている悪い奴なのかと思っていましたが、実はそうではなく見守っているという感じです。
しかし、それでも悪っぽい雰囲気がややあり、女好きというキャラが漂っている・・・。
クセのある役でしたが、スパイスの様な役割を果たしていたと言えるでしょう。
京極あかり:花菱りず
尊人と竜の母親の役。
出番は決して多くは無かったですが、限られた場面の中で、苦労人としての雰囲気をしっかりと出していました。
芯がありながらも少しかすれていた声質が、よりキャラを際立たせていたと感じましたね。
朱雀麗香/三条沙良:小春乃さよ
2役演じています。
朱雀麗香は奏の亡き母の役、三条沙良は玄武高専・王子研究部の役。
朱雀麗香は回想で登場しました。出番は多くはありませんでしたが、息子の事を強く思う母親の愛をソロの歌で見事に表現をしていたと言えます。この役が印象に残った方も多いのではないでしょうか。
打って変わって三条沙良はロングの金髪の女子高校生です。
今風のキャピキャピ感が出ていましたね。
小日向理々花:天彩峰里
玄武高専・王子研究部部長の役。
ピンク色のツインテールという髪型が特徴です。明るくてポジティブな性格なキャラなので、舞台上にいると賑やかでありながらもハッピーさがある雰囲気になったと感じました。
やや貫禄のあるギャルでしたが、天彩さんにピッタリの役だったと言えるでしょう。
少しハスキーな歌声もやっぱり良いですね。
綾小路葵:鷹翔千空
Team 生徒会・生徒会長王子、聖ブリリアント学園の生徒の役。
和服姿がとても似合っていました。見目麗しいそのお姿に見惚れたのは私だけではない筈。
時々、時代劇風の喋り方をしますが、それがこの役のアクセントになっていたと言えるでしょう。それにより笑いを誘っていたのも良かったです。
結城理一:風色日向
Team 先生・先生王子、聖ブリリアント学園の英語教師、山野桜子の婚約者の役。
スラっとしたスタイルに目を奪われました。非常にスタイリッシュでスマートな教師です。
もし、現実にこういう先生がいたら間違いなく、女子生徒から凄くもてはやされるでしょう。
風色さんにピッタリの役だったと感じました。
天堂光輝:亜音有星
Team ネクスト・ダンス王子レッド、聖ブリリアント学園の生徒の役。
ちょっと自信無さげでありながらも強がっている姿が可愛らしかったです。母性本能を刺激する役だと言って良いでしょう。
背伸びをして自分を大きく見せようとする所に健気さも感じました。
実際にいそうなキャラですね。
ミカエル初台:きよら羽龍
Team 生徒会の広報担当、聖ブリリアント学園の生徒の役。
台詞も歌も溌溂で芯があったので、聴いていると元気が出てきました。勿論それだけでなく、持ち前の実力で観客を耳目を集めていたと言って差し支えないでしょう。
綾小路葵をしっかりとサポートしている姿も丁寧に表現出来ていたと感じました。
宙組に来てから更に役の幅が広がった気がします。
久遠誠一郎:大路りせ
Team 奏・メガネ王子、奏の第1側近の役。
奏とは幼馴染です。その為、側近でありながらも友人である様な立場なので、単なる主人と従者ではない特別な関係に思えました。
少し低めの声質も心地良く、それにより演技に深味が出ていたと言えます。
眼鏡をかけたお姿も素敵でした。
京極竜:泉堂成
Team 京極兄弟・ヤンキー王子 弟、尊人の異父弟の役。
いかにも次男坊というキャラでした。生意気さがありながらも可愛らしく、兄の尊人を心から慕っているのが伝わってきました。演技も上手かったです。
この役ももしかしたら母性本能を刺激する役かもしれません。
山野桜子:山吹ひばり
結城理一の婚約者、スーパーモデル、インフルエンサーの役。
山吹さんもスタイルが良くて美しい! ですので登場した瞬間、目を引いたのは言うまでもない。
「伝説の王子選手権」でのノリノリな姿も良かったです。
風色さんとの並びも凄く絵になっていました。
鏑木元:奈央麗斗
Team 奏・下剋上王子、奏の第2側近の役。
第1側近の久遠誠一郎と比べると、ちょっと子供っぽさがあるが、その分懸命に側近としての役割を果たそうとしている、真っ直ぐな青年の雰囲気を出せていた様に感じました。
あぁ、目が・・・
2021年の雪組公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』を観た際、ユニークで濃いキャラが多いと感じました。
しかし、今作はそれよりも更に個性的で面白いキャラがあちらこちらで入り乱れています。その影響か舞台がいつもよりも賑やかでひしめき合っていると感じました。
目が10個くらいは欲しかったですね(笑)。決して大袈裟ではなくそのくらい無いと色々と見逃してしまいそうな気になってしまうのです。それ程、今作はある意味忙しなかったと言えるでしょう。
忙しなかったのはキャラが濃かったからだけではありません。宙組生の充実さも途轍もなく感じたからです。特に男役は魅力のある方がいすぎて困る程でしたね。
桜木さんが宙組のトップスターに就任した事により、新たな宙組が始まりました。
どうか良い状態が続く事を願っています。
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