山口謠司『ん 日本語最後の謎に挑む』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
文献学者、山口謠司さんの『ん 日本語最後の謎に挑む』(新潮新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
「ん」の成り立ちについて興味深く読める
私達は普段の日常で「ん」を使っています。何の違和感や疑問も無く。
しかし、他の言葉と違って「ん」は誕生までの経緯や使用方法が特殊なのです。その様な事は全く知らなかったので興味深く読めました。
ですが、「ん」以外の言葉にも多少触れており、言語学としても面白い内容になっていると感じます。
もし、「ん」が無かったら日本語はまた違ったものになっていたかもしれません。
様々な書物の例を挙げている
「ん」がどの様にして誕生し、「ん」が無かった時はどうしていたのか? そう言った事が丁寧に解説されています。
『古事記』『日本書紀』『伊勢物語』『土佐日記』『枕草子』『徒然草』『好色一代男』などなどに書かれている文を挙げて説明しており、更に『切韻』『韻鏡』『帰去来辞』などと言った中国の文献も挙げています。
日本語は中国の漢音から影響を受けているらしいです。
また、空海、最澄、円仁、安然、明覚などといった僧達も言語を追求していました。
その様な事をしていたのは知らなかったので驚きましたね。
特に驚いた事
興味深い事が沢山載っていますが、特に驚いたのは江戸時代にはしりとりが無かった事です。
これにはびっくり仰天!
私の予想では江戸時代どころかそれより前の時代からあるものだと思っていたので、本当に意外に感じました。
ただ、江戸時代ではしりとりの代わりに『ん廻し』という遊びがあったらしいです。
後それとは別に、上田秋成と本居宣長の「ん」についての論争も載っていますが、これも興味深かったですね。
他にも沢山の人達が追及や研究をしたからこそ、現在の私達は「ん」を普通に使える様になれたのかもしれません。
簡単なまとめ
「ん」についての解説でここまで興味深く読めるとは正直思っていませんでした。
「ん」の誕生の裏側ではこんなにも長い年月をかけて、諸々を経ていたとは・・・。
大袈裟かもしれませんが、ある意味、一種の日本史のロマンだと言えるでしょう。
「ん」の誕生に興味がある方、言語学に興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?
お読み頂きありがとうございます。ブログ村に参加しています。![]()
にほんブログ村





