瀬戸賢一『メタファー思考 意味と認識のしくみ』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の言語学者、瀬戸賢一さんの『メタファー思考 意味と認識のしくみ』(講談社現代新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
世の中メタファーだらけなのかもしれない
本書にはメタファー(隠喩)の表現について細かく取り上げています。普段何気なく使っている表現や単語も実はメタファーだったりするのです。
目玉焼きもそうです。これ以外にも様々な言葉を挙げて説明しています。
例えば、見る、知る、明るい、出発、到着、方向、道などなど・・・。
分析力や興味が無いとここまで緻密に調べられない、と言って良いでしょう。
また、日本語と英語で比べているのも興味深い点と言えます。
英語にもメタファーは沢山あるようです。
本書を読み終えて思ったのは、「この世の中メタファーだらけなのかもしれない」という事ですね。最早、比喩無しでは私達の言葉は成立しないと言っても過言ではないと思います。
そもそもメタファー、メトニミー、シネクドキとは?
本書の後半にはメタファーだけでなくメトニミー、シネクドキと言うのも登場します。これらも比喩表現の1つです。
ただ、違いが分かる人は多くないと思います。言語学に長けている方でない限り・・・。
私の場合はまず「メタファーって何ぞや?」という所からです。
メタファーって隠喩の事です。じゃあ、隠喩って何だ?
私が持っている辞書を引くと、
比喩法の一つ。たとえるものとたとえられるものとを区別して掲げるが、比喩であることの説明語を伴わず、直接に結びつく。「花の顔(かんばせ)」「桜は日本の心」など。
との事。分かる様な分からない様な・・・。
続いてメトニミー。これは換喩です。換喩とは?
辞書を引いてみると、
時間的、空間的な関係や因果関係など意味の隣接性をもとに連想によって他に置換する表現技法。文武の関係を「ペンは剣よりも強し」という類。
・・・。皆様は上記の説明が分かりますか? 私はよく分かりません。
最後にシネクドキ。これは提喩です。
辞書を引いたら、
比喩法の一つ。類(上位概念)と種(下位概念)との間の関係に基づく置き換え。雪を「白いもの」、剣を「刃(やいば)」という類。
類と種・・・。うぅむ、何とも漠然とした様に感じるのは私だけでしょうか?
当たり前なのかもしれませんが、比喩が全部メタファー(隠喩)ではないという事ですね。
メタファー、メトニミー、シネクドキの例が出ているが
本書にはこれら3つに当て嵌まるのは何なのか? を少し例を挙げています。
- メタファー⇒月見うどん、白雪姫、たい焼き
- メトニミー⇒きつねうどん、赤ずきん、たこ焼き
- シネクドキ⇒親子丼、人魚姫、焼鳥
また、著者の瀬戸さんがメタファー、メトニミー、シネクドキについて説明をしてますので、それを少し引用します。
メタファーは、類似性に基づく。より抽象的で分かりにくい対象を、より具体的で分かりやすい対象に《見立て》ること。
メトニミーは、現実世界(民話のような想像世界も含める)のなかでの隣接関係に基づく意味変化である。
シネクドキは、意味世界(私たちの頭のなかにある)における包含関係に基づく意味変化である。
・・・やっぱり分かった様な分かんない様な、という感じです。
正直、この様な説明を読んでも普段から私は意味変化とか考えていないので・・・。
う~む、理解するのには時間がかかりそう・・・。
でも、とても興味深く感じた事は確かです。比喩表現とは途轍もなく奥深いのですね。
簡単なまとめ
メタファーとか比喩に興味がある方は、恐らく本書を興味深く読めると思います。
特にメタファー、メトニミー、シネクドキの違いは印象に残るのではないでしょうか?
また、言語学に関心がある方にとっても、新たな発見があるかもしれません。
「時間」と「とき」の違いについての説明は、「そうなのか!」と感じました。普段、「時間」と「とき」がどう違うのか? なんて考えませんませんからね。
本書を読むとメタファーについてだけでなく、言葉の構造や意味の成り立ちなどにも深く知れる気がします。
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