『ファーブルの昆虫記』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
『ファーブルの昆虫記』(大岡信・編訳、岩波少年文庫)を読みました。

ファーブルはフランスの博物学者、ジャン・アンリ・ファーブル(Jean-Henri Fabre)の事です。
今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
昆虫を観察する楽しさが伝わってきた
本書は非常に読みやすく、描写が丁寧且つ緻密です。更に惹き込ませる力も充分にあります。
文体が良いんですよね。単なる報告書みたいな書き方ではなく、ファーブルが楽しく観察しているのが伝わってくるのです。勿論上手くいかなくてイライラした事もあったかもしれませんが。
ファーブルの文章力も素晴らしいのでしょうけれど、訳者の大岡信の手腕も大きいと言えるでしょう。
堅苦しくなったり、難解な言葉や言い回しを使用したりしない所が見事だと感じました。
ですので読んでいると、ファーブルの隣で一緒に観察をしている気分になりましたね。
それにしても、ファーブルの観察力や忍耐力には脱帽です。私にはとても出来ません。そういった力は無いですし、何より飽き性なので(笑)。
掲載されている虫
原作の『昆虫記』は全部で10巻という大ボリュームです。しかし、岩波少年文庫では内容を選んで上下の2巻に収めました。それでも上下併せて600ページ強あります。
上にはセミ、コオロギ、カマキリ、コハナバチ、オオタマオシコガネ、キンイロオサムシが掲載されています。
下にはシデムシ、ツチスガリ、キゴシジガバチ、クモ、ラングドックサソリが掲載されています。
身近な虫もいれば、聞いた事もない虫もいたりしますが、これはフランスと日本という場所の違いでしょう。
個人的に印象に残った虫
本書の中で個人的に印象に残った虫ですが、1番インパクトがあったのはキンイロオサムシです。
ケムシを襲う場面があったのですが、それが「おぉ…」という感じだったからです。読んでいて何だか背中がムズムズしました(笑)。
恋人同士のラングドックサソリがダンスみたいのをするのはビックリです。見ていたい気持ちはありますが、どんな感じなのでしょうか?
でも、婚礼が終わるとオスはメスに食べられてしまうとは・・・。
モグラやネズミを使ったシデムシの実験も面白かったですね。
他にも興味深い事は書かれていたので、虫が好きな方なら夢中になって読めると思います。
簡単なまとめ
虫や昆虫に関する本は沢山ありますが、それでもファーブルの『昆虫記』が今でも人気なのは彼の洞察力や文章力が卓越しているからです。
名著と言われるのは当然でしょう。
でも今ならファーブルよりも、もっと上手く観察して新たな発見をしている方はいると思います。
それでも、根底にはやはりファーブルの活躍があったからこそ、昆虫学や博物学が発展したのは言うまでもありません。
本書は虫が好きな方は勿論、そうでない方も多分楽しく読めると思うので、1度手に取ってみてはいかがでしょうか?
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