皆様こんにちは、霜柱です。
吉永良正(よしなが よしまさ)さんの『「複雑系」とは何か』(講談社現代新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
あれもこれも複雑系なのか?
本書は1996年に出版され、当時は複雑系と言うのが話題になった様ですが、私は勿論知りません(笑)。周りで知っている人もいなかった気がします。
まぁ、それは良いとしてこの複雑系ってあらゆる学問を総動員して研究や実験をするらしいです。コンピューター論や科学を始めとして、数学、物理学、哲学、生物学などなど。
私達の日常にはあまり関連性が無さそうですが、実は複雑系は結構身の回りにあるとの事。
本書に出ていますが、例えばパチンコ、癌、煙草の煙なども当てはまる様です。
カオス理論、パイこね変換、人工生命、人工脳と言った話も出てきます。
正直、話があっちへ行きこっちへ行きという感じがして、理解がほぼ出来なかったです。それは私に原因がありますが(笑)。
1回読んだだけでは分からないです・・・。
特徴は?
本書に特徴の1つが書かれているので、それを引用します。
個々の反応は決定論的で単純な規則にしたがっていても、全体としてはそのような部分の和には還元できないふるまいを示す現象
だそうです。
1つ1つはシンプルで分かりやすくでも、それらが集まると「えっ何故そんな事が起こるの!?」と言いたくなる現象が発生するという事でしょうか?
理性の働いている人間が沢山集まると、どこかのタイミングでたがが外れて暴走してしまう事も含まれますかね?
自分でも書いていてよく分かっていないや(笑)。
色々な人達が関わっている
本書には複雑系の発展に携わった方々が沢山登場します。
例えば、マレー・ゲルマン、ジョージ・A・コーワン、フォン・ノイマン、スティーブン・ウルフラム、スチュアート・カウフマン、クリストファー・ラングトン、クレイグ・レイノルズ、トマス・レイなどなど。
私はフォン・ノイマンしか知りませんでした。それも名前だけです・・・。
他にもまだまだ貢献者がいるので、複雑系ってそれほど人々の関心を引くものなんだなと感じました。
簡単なまとめ
複雑系って結構抽象的です。話がどんどん大きくなっている割に「で、結局どうなの?」と言いたくなる感じでした(笑)。
でも一朝一夕でパッと答えが出せる分野ではないという事は多分分かりました。
2025年現在は恐らく、複雑系と言う言葉は影を潜めているでしょう。しかし、今もその考えや方法は受け継がれていると思います。
本書は複雑系が何なのか? それに伴う歴史も書かれていますので、そういうのに興味がある方は読んでみると良いかもしれません。






