皆様こんにちは、霜柱です。
辻堂ゆめさんのミステリー小説『ダブルマザー』(幻冬舎)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
1人の娘の死を巡って・・・
本書は1人の女性が電車へ飛び込み自殺する所から始まります。
この女性の母親、馬渕温子は自分の娘だと確認をしますが、娘のバッグを調べたら全く知らない人の持ち物が出てきました。連絡後、その持ち物の主の母親、柳島由里枝が温子の家を訪ねますが・・・。
そこで由里枝が温子の娘を自分の娘だと言い始めます。
どちらも譲りません。
序盤からもう惹き込みましたね。死んだ娘は一体誰なのか? 何故こんな事が起きたのか?
それを2人で協力して真相を確かめるのですが、展開が色々起き、飽きさせない工夫がされていると感じました。
ページを繰る手が止まらなかったです。
結末は・・・
温子と由里枝が最後の方で結論を導くのですが、更にそこから・・・。
ネタバレになるので答えは控えますが、まさかそんな結末になるとは予想もしませんでしたね。まさかあれやこれが伏線になっていたとは。
「WOW!!」などんでん返しが読む者の息を呑ませると言っても過言ではない。
ただ、かなり冷静な目で見るなら、現実的にはそんな事は出来ないだろうなとも感じました(笑)。
簡単なまとめ
読む者を一気に引き込むミステリーとなっており、伏線の回収も見事と言える出来栄えです。
ミステリーですが警官や探偵が主役ではないというのも大きな特徴と言えます。
普通の一般人だからこそ、よりリアル感を増幅させた気がしますね。
あとは・・・家庭環境って本当に大事なんだという事です。
親は自分の子供を分かっていると思い込んではいけない、という事も本書を読んで感じました。
起承転結がしっかりと描かれており読みやすいです。
ミステリーが好きな方なら是非とも読んでほしいと思います。







