皆様こんにちは、霜柱です。
文筆家/演劇ジャーナリスト、中本千晶さんの『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか 不景気も吹き飛ばすタカラヅカの魅力』(小学館101新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
著者の宝塚愛が力強く伝わってくる
最初から最後まで、著者の中本さんがどのくらい宝塚が好きか? というのがかなり伝わってくる内容となっています。宝塚愛が本当に凄いです。
ですが、決して押し付ける訳ではありません。勢いがありながらも冷静に分析している所があるのがポイントだと言えます。
宝塚初心者向けに書かれているので「宝塚ってどんな舞台なのかな?」と思っている方に最適だと思います。宝塚歌劇の舞台の内容、仕組み、雰囲気、歴史などを分かりやすく概括しているので、基本的な事を知れると言えるでしょう。
逆に、既に宝塚の舞台を観ており、宝塚ファンだと言う方なら所々「そうなのよそうなのよ!」と感じながら読めるのではないでしょうか?
著者の考えや知識に頷いたり驚いたり
私も宝塚ファンですが、本書は読んでいて本当に面白かったので、いちいち膝を叩いていました(笑)。
色々と印象に残ったのはありますが、一部を箇条書きで書きます。
- 約158人に1人の割合で宝塚歌劇が好きな女性にぶち当たるらしい。
- 「育てゲー」的に楽しめる。
- 気になるスターがどうなるか予想するのは、会社で誰が昇進するかしないかの話と同じ。
- 「年功序列」と「成果主義」のダブルスタンダードがミックスされている。
- 宝塚歌劇は「ジャパンキッチュ」である。
確かに宝塚歌劇は「育てゲー」的な部分があると言えるでしょう。新人の男役スターが年月を経て実力を付けてビジュアルも更に良くなってトップスターになった時、「こんなに大きくなって」という感慨深い気持ちになる方は多いでしょう。私もそういう気持ちになる事があります。
宝塚歌劇をジャパンキッチュと表現したのは本当に見事です。これがある意味宝塚歌劇を分かりやすく表しているかもしれません。
あと、中本さんの言葉で「本当にそうですね」と思ったのが、
多様な生き方が認められるほど、世の中もタカラヅカの舞台も、よりハッピーになると思う
という言葉です。今は昔よりも多様になってきたかもしれません。しかし、だからと言って認められているか? と聞かれたらそうでない部分もある気がします。
受け入れられる部分は受け入れて、それを柔軟に変化させる事が大事だと言えるでしょう。
懐かしい方々
本書『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか 不景気も吹き飛ばすタカラヅカの魅力』は2009年に刊行されました。
その為、登場するタカラジェンヌの名前がその時期くらいの方々です。
一部挙げると、瀬奈じゅんさん、未来優希さん、萬あきらさん、磯野千尋さんなどなどです。
それだけでなく、当時の雪組トップスター、水夏希さんを中心として結成したAQUA5にも触れていました。
ですので、とても懐かしく感じましたね。
現在は2025年なので、もう16年前です。月日が経つのはあぁ、早過ぎます・・・。
簡単なまとめ
宝塚歌劇という存在について、分かりやすく記載された内容となっています。
基本のキは抑えられると思って良いでしょう。
少しばかり、ビジネス面やマネジメント面の事にも触れているのもポイントです。
因みに本書は男性の宝塚初心者向けに書かれた様ですが、そういった方に留まらず、女性は勿論、既に宝塚のファンになっている方でも充分に楽しく読む事が出来ます。
是非とも読んでみてほしいですね。







