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Albion シングル『深き森の幻想の輪舞曲』感想

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日本の女性メロディック・スピード・メタル・バンドが2013年にリリースしたシングル。

全3曲収録。

バンドメンバー

  • 百合:Vocals
  • 華子:Guitars
  • 祥:Bass
  • 莉乃:Drums
  • 沙季:keyboards

[ゲストメンバー]

  • hibiki:Sound Produce,Recording
  • パインツリー:Recording,Mixing,Mastering

サウンド・プロデュースはLIGHT BRINGER(現在活動休止中)のベーシスト、hibikiが担当。

パインツリーという人はUNDEAD CORPORATIONのベーシスト、社長の別名らしい。

各楽曲ごとの解説&感想

①深き森の幻想の輪舞曲

ギターのタッピングから始まる疾走曲。時折演奏されるシンフォニック・メタル風のキーボードが心地良い。少し線は細いが、百合のボーカルが聴く者を引っ張っているので、ライブでは盛り上がる曲であろう。琴線を揺さぶるメロディも多い

間奏(3:09~4:09頃)のギターソロ→キーボードソロ→ベースソロも印象に残る。欲を言うならギターソロの一部をユニゾンに、またはキーボードソロの一部にギターソロを重ねたら、曲によりキラキラ感が出てより良くなったのではないかと思う。

②光と闇を纏う DUEL

シャカシャカした速いギターのリフが印象に残る疾走曲。この曲は正直、Aメロ・Bメロのメロディが少し弱い。また、1番のAメロ・2番のAメロに入るまでの演奏も少し単調な為、サビに行くまでに冗長に感じてしまった。また、Aメロ・Bメロに無理に言葉を詰め込んだ様にも思えた。

ただ、2:52~3:46の間奏は展開が多く、ダイナミックだったのでそこは印象に残った。特に3:35からは短いながらもキーボードソロとギターソロのユニゾンが聴ける。

③導かれた幻想へ

ピアノから始まるミドル・テンポの曲。朗々と歌う百合のボーカルと全体的に装飾されているシンフォニックでキラキラした印象に残る曲である。

曲名の通り、幻想味がある曲である。メロディも印象に残りやすく深みも感じた。アニメのタイアップに使われてもおかしくない曲であろう

所で歌詞に「深き森の幻想の庭へ」というのが出てくるが、①と関連性がある曲なのだろうか?

全体的な感想

3曲ともメロスピの曲であり、曲によって演奏の度合いは違うが、シンフォニック風のキーボード・アレンジが装飾されているのが特徴である。

ギターはどちらかというとヘビーなリフを弾いている。ドラムとベースもタイトな演奏をしている。②は正直いまいちだったが、①③は琴線を揺さぶるメロディやキラキラしたサウンドがあったので、その点はとても良かった。

他には、ミックスの問題なのかもしれないが、音全体が小さく纏まっていたので、迫力に欠ける気がした。もう少し全体的な広がり感が出る様な音作りをしたら、より曲ごとの世界観が強く出せたのではないだろうか。

メロスピが好きなら聴いて損はしない作品である。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。