皆様こんにちは、霜柱です。
珠城りょうさんが表紙の『宝塚GRAPH 2021年8月号』を購入しました。
今回も印象に残った・気になった記事などを私なりの感想にして纏めました。
感想
表紙&Cover Special 珠城りょう
まず、表紙では灰色の背景に白いスーツを身に纏ってカメラ目線でキメています。ページをめくると全身が写っていて足を組んだポーズをしています。
特段カラフルな衣装や雰囲気ではありませんが、それでもこの白い衣装を似合うだけでなく、ここまで難なく着こなしサマになっているのは珠城さんの強みとも言えます。
別のページでは、左右で柄の違う衣装(スーツの様な形状)を着ています。ちょっと変わった衣装ですね。髪型はラフなオールバックになっています。
白い衣装の時とはまた違った美しさと格好良さがあります。また、目力のあるポートになっているのがポイントでしょう。
袖が長いトレンチコートを着ているポートは、白を基調としたセットと相俟って爽やかで、清涼感のある仕上がりになっています。
珠城りょう ラストインタビュー
下級生の頃から注目され、役にも恵まれ、研9という異例の早さでトップに就任した珠城さん。その為、順風満帆な舞台生活を送っていた様に見えました。しかしだからこそ逆に舞台での苦労や涙を吞む事も多かった様です。
(『ロミオジュリエット』で死を演じた事について)
新人公演では鳳月さんが死を演じられたのですが、あまりの気迫と場を飲み込む存在感に圧倒されて…。(略)色んなことを考えたり悩んだりしたのですが、明確な答えは見つからなくて。私にとっては少し苦い思い出です。
(『舞音-MANON-』『GOLDEN JAZZ』について)
大劇場公演千秋楽の翌日に真咲さん(龍)の退団発表があり、その後しばらくしてトップ就任のお話を頂いて。(略)ありがたいお話なのですが、まだ研8の私が他の組のトップさんと肩を並べて立てるわけがないと思って…。真咲さんとは7つ学年が離れているので、(略)未熟で経験も少ない私に組を託していかなくてはならず、そこに不安や葛藤もおありだったのではないかと…。私がもう少しお力になれていたら…と今は思いますね。
『All for One』の時に組が安定してきたのかなと感じてはいたのですが、世間のマイナス意見ばかりを気にしてしまい、心から舞台を楽しめない時期が長かったなと思います。(略)厳しい意見にばかり敏感になってしまって何度も心が折れそうになりました。
「世間のマイナス意見」というのが具体的には分かりませんが、恐らくSNSでの意見でしょう。そのマイナス意見は「ああした方がもっと良くなる」「ここはこうするべき」などの様な建設的な意見ではなく、単なる誹謗中傷が殆どだったのではないでしょうか?
そのような状況で、トップスターを務めている珠城さんは、本当に凄いと思います。並みの神経では務められないでしょう。
また、インタビューでは先輩や後輩に感謝の言葉も述べています。
(『ラスト・プレイ』の新人公演について)
本役の霧矢さんは分からないことだらけの私に、優しい言葉だけではなく厳しいお言葉も沢山下さって。それがあったからこそ今日まで甘えることなくやって来ることが出来ました。(略)思い返すと上級生の方々が❝何とかこの子を舞台に立たせなくては❞と沢山フォローして下さり、手取り足取り導いて下さったのだなと思います。
(『THE SCARLET PIMPERNEL』の新人公演について)
パーシーを演じられることが楽しくて幸せで、緊張やプレッシャーよりその喜びの方が勝っていました。(略)でも。そう思えたのはマルグリット役の彩星(りおん)さんと、ショーヴラン役の紫門さんが一緒にお稽古する時間を沢山作って下さったからなんです。お二人には感謝しかありません。
(『月雲の皇子』について)
ちなつさん(鳳月)とお芝居が出来ることが楽しみでありつつも、上級生の方に支えて頂いていいのだろうかという思いもあったのですが、「この作品でどんな経験が出来るかすごく楽しみにしているから、一緒にいいものにするために頑張ろう」というお言葉に救われましたね。
『ON THE TOWN』は楽しかったです。初演は暁と風間が主要キャストで、二人がとにかく毎日楽しそうだったことにとても助けられました。
下級生の頃から注目されていましたが、それに安住するのではなく、むしろ先輩方には人一倍気を使い感謝の言葉を述べています。また、その様な下級生時代を送った珠城さんだからこそ、後輩の暁千星さんや風間柚乃さんが楽しく舞台に立っている事にも喜んでいます。
繰り返し書きますが珠城さんは下級生の事から注目されていました、その為、気付きにくいかもしれませんが、誰よりも苦労人だったのではないかと思います。
サヨナラ対談 美園さくら・珠城りょう
まず、読んでビックリしたのが、美園さんは『All for One』の次の公演(『カンパニー-努力、情熱、そして仲間たち-』)で退団を考えていたという事です。
当時、私は何となく在団しているような感覚だったというか…。あまり舞台に没頭しきれていないような状態の時、珠城さんがお稽古中に声を掛けて下さって。その中で、❝悔しくないのか❞というお言葉を頂き、(略)それまで、先生たちに見られるのがいやだな、劇団に行くのが怖いなと後ろ向きばかり考えていたことをすごく反省しました。そこから心を入れ替え、翌日から劇団レッスンも片っ端から受け始めて。それが結果的に今の自分に繋がっているので、本当に感謝しています。
それがなければ、正直、もうやめようかなとも思っていたんです。でもこのまま、次の公演で退団しますって珠城さんに言いに行くのはすっごく失礼だなと。せめて一年だけでも頑張った姿をお見せしてから退団したいなと思ったんですよね。
美園さんに、この様な時期があったとは思いもしませんでした。生きている限り、物事に没頭出来ない事はあります。私なんかしょっちゅうです(笑)。
しかし、そんな美園さんを見かねて声をかけた珠城さん、さすがです。もし声をかけなかったら、お2人が組む事はありませんでしたし、その後の月組の体制も少し変わっていたでしょう。
また、美園さんはとても緊張するタイプとの事。
美園:『エリザベート-愛と死の輪舞-』の新人公演もガッチガチに緊張して、舞台稽古もボロボロ(笑)。
珠城:その前(註:『エリザベート』)に組んだ『雨に唄えば』でも。
美園:私がガチガチになっていたので、公演中もよく𠮟られましたよね(笑)。
美園:プレお披露目公演の『ON THE TOWN』も緊張していた記憶しかなくて(笑)。
珠城:ずっと瞳孔が開いてた(笑)。
私が観た時ですが、『夢現無双』の時も少し緊張している感じがしました。しかし『ピガール狂騒曲』では、もう堂々としており、時折遠野あすかさんの様な声を出す事に驚いた事を覚えています。
こういう事は書きたくないのですが、珠城さんと美園さんは不仲と言われています。しかし本当に嫌っているなら、珠城さんが美園さんに声をかけるでしょうか? その時点では美園さんはまだトップ娘役になっていないとはいえ、嫌いなら普通は声をかけません。
この対談を読む限りでは、美園さんは珠城さんの事をとても信頼している事が伝わってきますし、珠城さんも「手がかかる」なんて言いながらも、決して見放していません。美園さんの事をしっかり観察している事も伺えます。
美園さくら ラストインタビュー
首席で入団した美園さんですが、ご自身曰く受け身な性格の為、劇団内では委縮してしまう事があった様です。
私なりに一生懸命向き合っていたのですが、ガムシャラに努力するタイプではなかったので、あまり良い下級生ではなかったように思いますね。
演出の谷正純先生や振付の尚すみれ先生から厳しいご指摘を頂いて。「お前は音楽学校時代、こんなものじゃなかった」「努力することも才能のうちだ」と言われたのですが、なかなか奮起することができず…。
『サヨナラ対談 美園さくら・珠城りょう』でも語っていますが、美園さんは退団を考え始めます。しかし珠城さんからの ❝悔しくないのか❞ という言葉で奮起し、現在に至ります。
美園さんは決して器用なタイプではなく、先生方や上級生から叱られた事が沢山あったと思います。しかし、奮起してからは、舞台でどんどん輝き始め、トップ娘役に就任するまでになりました。
美園さんの持ち味は「自立した大人の女性」を自然体に演じられる事です。その為の表情や動作・声色の使い方が、他の娘役よりも巧みだと思います。
あの頃に退団せず、舞台に立ち続けて良かったと心の底から思っている美園さん。
ご卒業の日は近づいていますが、その日まで輝き続ける事は間違いないでしょう。
R-Learning 柚香光
まず、『花より男子』のアクセサリーのエピソードが面白かったです。
『恋するARENA』にゲスト出演した際のエピソードがあって(笑)。『花より男子』の公演期間中だったため(略)一人で振りを覚えていかなければならなかったのですが、本番前夜に全く手をつけていない場面があることに気づいたんです。(略)こんな心理状態では出られない…と思い「よし、道明寺で行こう」と(笑)。このアクセサリーたちを着けていったら本当に道明寺のように「何とか出来るだろ、イェー!」という心理になって、踊り切ることが出来たんです。
また、柚香さんはドキュメンタリーがお好きで、好きな番組は「情熱大陸」「セブンルール」「プロフェッショナル 仕事の流儀」との事。
ドキュメンタリーを見る事によって、自分の事を顧みるきっかけになったり、世の中の状況や人間模様を知る事が出来るのが魅力的と語っています。
柚香さんはとても好奇心が旺盛で、能動的に色々な事を学ぶ人だというのが分かりました。舞台での繊細な表現はこの様な所からも吸収しているのかもしれませんね。
ZUKA LIVE 朝美絢
朝美さんは宝塚受験をする年から江島神社に行き始めて、今では毎年初詣に時に参拝しているとの事。地元の鎌倉で初詣をしていると思ったので意外でした。
後は、やはり朝美さんは目力が強いので、その事で怖いと言われて傷ついた事があるそうです。
ただ、私的には朝美さんの目は正直怖いとは思わないですし、むしろ魅力的な目だと思っています。その目が舞台上での格好良さに一役買っていると言えるでしょう。
Décor
紫の花が描かれた浴衣を海乃美月さんが着ています。いかにも夏という感じがしますね。背景には何も無く、茶色い長椅子に座っているというシンプルなポートですが、それが逆に印象に残る仕上がりになっていると思います。
天彩峰里さんは赤いドレスを着て、赤い薔薇を持ち、赤い階段に座っています。全体的に赤いポートとなっています。ただ、背景と天彩さんのドレスは海老色に近い感じなので、真っ赤という印象は受けませんでした。
宙組アンケート! MY BEST 真風涼帆
「PART.1 真風さんのここにグッとくる!」では、潤花さんと春瀬央季さんのコメントが印象に残りました。
『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』の本編ラストの後、ゆりかさん(真風)は早いお着替えなのにも関わらず毎公演優しく私の肩を抱いてくださりながら、目を見てありがとうと言ってくださって、(略)ゆりかさんとの日々は一瞬も撮り逃したくなく、映画にさせて頂きたいほどなんです!!!!!!!
潤花
ビックリマークが7つも付いています(笑)。 もう本当に真風さんの事がお好きという事が、これでもかと伝わってきます。
真風さんは「あなたの方が面白くて映画になりそう(笑)」と返しています(笑)。
ある日ゆりかさんとスイカを食べようとまん丸のスイカを切ろうとしたら、あまりの大きさにコロコロ滑り悪戦苦闘…するとハスキーなイケメンボイスで一言、「貸して」と。袖をまくり、見事な手捌きでスイカを!! 惚れてまう~~~
春瀬央季
確かにまん丸のスイカは切るのが難しいです。滑ったりずれたりしやすいですよね。
しかし真風さんは、見事に切ったそうです。真風さんならスイカに限らず、何かの材料を切っているだけで絵になります。
「PART.2 STAGE」では宙組生が選んだ真風さん出演の作品、TOP3を挙げています。
やはり1位は大納得の『オーシャンズ11』。銀橋で囚人服からスーツの姿に変わった時は、もう「キタ~~」とう気持ちになりました(笑)。今の宝塚でスーツ姿が1番似合うと言っても過言ではありません。
また、宙組での『オーシャンズ11』は再々演ですが、宙組が1番良かったです。真風さんは勿論ですが、宙組生全員がとても活気があったように思います。
「PART.3 こんな真風涼帆を見てみたい♡」の2位に、パン屋さんが挙げられています。
確かに真風さんはパン屋さんでアルバイトをしていました。真風さんがお店にいたら、毎日買いに行きたくなりますね。
おとめタイムズ
永久輝せあさんは『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』でアイリーンという女役を演じていました。が、その公演で他の娘役が着ていたメイド服を永久輝さんは着てしまったとの事(笑)。
アイリーンは本当に女性らしかったですが、このメイド服姿はちょっと男っぽいです(笑)。
瑠風輝さんは冷やし焼き芋に嵌っているとの事。元々焼き芋が好きだったとの事ですが、現在は普通の焼き芋より好きだそうです。
私は冷やし焼き芋を頂いた事はありませんし、ましてやその様な食べ物があるとは知らなかったです。コンビニとかでも売っているのでしょうか?
ちなたま対談 珠城りょう・鳳月杏
珠城さんが鳳月さんをとても敬愛しているという事が伝わってきます。また、鳳月さんも珠城さんのことを可愛く思っていて、仲の良い兄弟の様です。
ところで、珠城さんの正式な愛称は「りょう」「たまき」です。しかし鳳月さんは珠城さんの事を「たっちゃん」と呼んでいます。 いつからそう呼んでいるのかは分かりませんが、 この様な呼び方をしているのは多分、鳳月さんだけだと思います。
珠城さんは「ちなつさん(鳳月)と最後にお話ししなきゃ!」と言っていますし、お互いにとって特別な人なのでしょう。
お2人の並びは宝塚の中でも、本当に評価が高いようです。
珠城:卒業された月組の上級生の方が「またちなつと珠城の並びが見られて嬉しい」とか「二人が並んでいると安心感がある」と言って下さったこと。あさこさん(瀬奈じゅん)からも「二人がお互いをリスペクトして高め合ってるのが分かるから、すごくいい関係だと思う」と言って頂いて。
瀬奈さんからも、その様に言われて珠城さんもとても嬉しかったでしょう。
お2人の並びがもうすぐ観れなくなると思うと寂しいですが、『桜嵐記』では兄弟役なので、言わずもがな近しい間柄です。 ですので、お2人の舞台をしっかりと目に焼き付ける様にします。
100期の秘密あかします! ~令和の令真探偵~
今月号のゲストは宙組の優希しおんさんです。お2人とも岸和田だんじり祭の扮装をしています。何故この紛争になったかというと、優希さんの地元が大阪府岸和田市だからです。
お2人とも法被の姿が意外に似合っています。岸和田だんじり祭の男性の中に混ざっても違和感ないかも。・・・いや、さすがにそれはないか(笑)。
読んでいて「オォ!」となったのが、お2人の1期上の遥斗勇帆さんのエピソードです。
優希:私の兄が甲子園に出ていて、丁度遥斗さんの高校も同じ日に試合があって、そこでチアを踊っている姿を発見して…。
朱紫:みんな大盛り上がりしたよね!「きゃー! あの遥斗さんがチアを踊っている~」って(笑)。
優希:それで、私が暑中見舞いに少しだけそのことを書いたんだけど、夏休みが明けてすぐ呼び出されて。
朱紫:(笑)。
優希:「映像見たの? 他の同期には絶対見せないでね」って言われて…「は、はい」しか答えられへんかった。
遥斗さんは今では『ロミオジュリエット』でヴェローナ大公を演じる程、貫禄が付いてきた男役ですが、その様な時代が合ったのですね。
チアを踊っている遥斗さん・・・。見てみたい様な、でも見てはいけない様な(笑)。
今月号は珠城さん関係の記事や写真が多かったです。その為、結構読みごたえがありました。
来月号の表紙は舞空瞳さんと潤花さんです。
同期での撮影ですね。お2人ともタイプが全然違うので、どの様なポートになるか予想がつきません。
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