皆様こんにちは、霜柱です。
野中柊さんの『きらめくジャンクフード』(文春文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
お腹が空いてきた・・・
皆様はジャンクフードは好きですか? 私は大好きです。
栄養価のバランスが悪い、身体に悪い、太るよと言われても、私はジャンクフードを頂いております。ただ、食べすぎない様に自制はかけていても、それが効かない時があるのも事実ですが(笑)。
この本には数々のジャンクフードが登場します。野中さんはその描写の仕方が上手いのですが、それだけでなく、ジャンクフードに対する純真な思いが詰め込まれているのです。変なうんちくを語っていないのも良いし、ジャンクフードに対する偏見が無いのもGOOD。
めくるめくジャンクフードの遊園地を訪れた気持ちになりました。あぁ、読んでいるともうお腹が空いてきます。もしかしたら「グ~」とお腹が鳴っていたかも(笑)。
魅力的ですが、ダイエット中の人は読まない方が良いでしょう。間違いなくファーストフード店、コンビニ、スーパーなどに行って購入する可能性があるので(笑)。
とは言っても、そんな私もこの本を読んだ後、プリンやチーズケーキを買ってしまったので、人の事を言える立場ではありません(笑)。
ですので、ある意味禁断の本とも言えるでしょう。
ジャンクフードと一口に言っても・・・
ところでジャンクフードというと何を思い浮かべますか?
ハンバーガー、ポテトチップス、ケーキ、チョコレート、ピザなど色々思い浮かびますね。
ですが、野中さんのこの本にはそれだけでなく、おにぎり、おせち料理、おでんなども登場するのです。
〈ジャンクフード〉として取り上げた食べ物は、色とりどりの雑多な楽しいもの、といったイメージである。
と、野中さんは文庫版あとがきに書いていますが、その様に言われてジャンクフードも喜んでいるでしょう。「よくぞ言ってくれた!」と(笑)。
確かに栄養という面では良いとは言えないでしょう。「ジャンクフードは貧困層が良く食べている」「何でも良いからとりあえず手軽に腹を満たしたいという人が食べている」という意見も間違ってはいないでしょう。
しかし、そういった負の面だけでなくジャンクフードには人を楽しませる力もある、というのもどうか知ってほしいですね。
決して否定している訳ではありませんが、身体に良い食事やバランスが取れた食事だけの生活なんてつまんなくて味気ない気がしますよ。
自分だけのきらめくジャンクフードを見つけよう!
『きらめくジャンクフード』はジャンクフードが好きな人にとっては最高に感じると思います。ですが、ジャンクフードが好きではない人にもお薦めします。多少ジャンクフードに対しての見方は変わると思いますし、何よりも貴方だけのきらめくジャンクフードを見つけてほしいですね。
因みに私にとってのきらめくジャンクフードは、この本には残念ながら載っていませんがパフェかな。