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五木寛之『健康という病』を読んだ感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

五木寛之さんの『健康という病』を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。

感想

健康狂騒曲に覆われている今

テレビ、雑誌、新聞は勿論、ネット上にも押し潰されそうな程の量の健康情報が出回っています。試しに今、YouTubeで「健康」と入力して検索したら、あぁ・・・途轍もない数の動画がヒットしました。

確かに健康は大事です。健康でないと何も出来ませんし、「健康でなくても構わない」なんていう人は殆どいないでしょう。いたとしたら、ちょっとひねくれていると思います(笑)。

じゃあ、具体的にどうすれば健康になれるのか? 誰かに聞けば教えてくれるでしょうし、ググれば膨大な量の情報が出てきます。恐らくどれも「へー、そうなんだ」と思う様な事ばかりでしょう。

でも、中には相反する情報が普通にあったりもするんですよね。

例えば、どこに書いてあったか忘れましたが歯磨きに関する事です。
ある本には「しっかりとブラッシングする事が大事」と書いてありました。しかし、別の本には「ブラッシングしすぎるのは良くない」と書いてあるので、「一体どっちなの?」と困惑してしまいました。

「漢方薬は西洋薬より良い」という意見もあれば、「却って漢方薬の方が危険」という意見もありますし・・・。

若い頃はそれ程、健康に関する事は気にしないと思いますが、年齢を重ねると身体に少しずつガタが出るので、そうなると健康を意識せざるを得ません。

う~む、どうしたものか?

完全に健康な人はいない

そんな迷っている私に五木さんが教えてくれました。

人はすべて大なり小なり病人である。完全な健康などというものはない。(略)元気のいい病人として今日一日を生きる。それしかあるまい。

五木さんも過去に病気や体調不良で苦しんだ事がありますが、だからこそ、その様に実感出来たのでしょう。

「人間は生まれた日からこわれていく」とも五木さんは説いています。これに関しては私も本当にそう思っています。「どうして?」と聞かれても納得出来る説明は出来ませんが、そう感じるんですよね。

ですので、それ程深刻に考えなくても良い様な気がします。

「身体語」をマスターする事が大事

五木さんは周りの情報や目に見える物より、体が発する信号(身体語)を的確に受け取る事が大事だと書いています。

それは大きな症状だけではなくて、「今日はいつもより少し調子が悪いな」というちょっとした事も含めてです。

当然ですが人は誰しも毎日同じコンディションで過ごす事は出来ません。調子の良い時もあれば、悪い時もあるのが通常です。ただ、調子が良くない時に身体語に耳を傾けているか? その時どう対処しているか? という事です。

多くの人は調子が良くなくても無理はしてしまうでしょうし、また、身体語よりも周りの情報に目が行ってしまうでしょう。私もそうです。

ですが、自身の健康を保つためには「身体語」をマスターする事がやはり必要なのでしょう。五木さんはそれを実践してきました。

五木さんの方法が絶対に正しいという訳ではないでしょうが、結構重要で目から鱗な事を説いていると私は感じました。

とは言っても、実践するのは簡単な事ではありません。いつでも「身体語」を聴ける訳ではないですからね。でも、出来る範囲でそれなりにすれば良いのだと思います。「身体語をマスターしなきゃ! 身体語をマスターしなきゃ!」なんて意気込み過ぎていたら、逆に悪くなるでしょうし(笑)。

私も、可能な範囲で私自身の「身体語」に耳を傾けてみようと思います。

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ABOUT ME
霜柱
ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴いたり、宝塚(全組観劇派)を観たり、スイーツ(特にパフェ)を食べる事が好きです。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿中。