皆様こんにちは、霜柱です。
アメリカの作家、ジョナサン・キング(Jonathon King)の『真夜中の青い彼方』(芹澤恵・訳、文春文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
丁寧で緻密な描写だが・・・
1つ1つの場面の状況や登場人物の心境の描写が丁寧で緻密な印象を受けました。なかなかここまで細かく書く事は出来ないと思います。
ただ、同時に冗長さも感じたのが事実。確かに丁寧な書き方ではあるのですが、「そんなに書く必要ある?」「この場面はカットしても良いのでは?」と思ってしまう箇所もありました。
例えば、アーサー・ウィリアムズ、メーガン・ターナーという人物が登場する場面ですが、ハッキリ言って個人的にはこの場面はバッサリとカットしても問題無い様に思いました。
主人公の心理状況を描くのに必要だったのかもしれませんが・・・。
結末は・・・
それでも、後半からの展開は面白く感じた気がします。だんだんと「おぉ、どの様に物語は進んでいくのか?」と言うスリリングさはややありました。
結末は少しばかり驚きましたが、だからと言って「こういう展開だとは思ってもいなかった!」とまでは行かなかったです。
超簡単なまとめ
本書はハードボイルドの作品です。突飛な展開は無く、物語はジワジワと進んでいく感じです。
ただ、先に書いた様に描写が少しばかり緻密すぎる点があります。その点を受け入れられる方なら、本書を面白く感じるかもしれません。
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