皆様こんにちは、霜柱です。
『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』(中公新書)という本を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
歴史の更新
学校では歴史を習います。しかし、そこで習った事が本書では「実はこういう意味を持つ」「本当はこうだった」みたいな事が結構書かれていました。
取り上げられた内容を一部挙げると、
- 邪馬台国
- 前方後円墳
- 大化の改新
- 女帝の孝謙天皇
- 元寇
- 参勤交代
- 鎖国
- 大正デモクラシー
- 田中角栄
- 天皇の象徴
他にも色々ありますが、どれも分析や検証を改めてしています。
個人的に印象に残ったのは、
明治維新は江戸の否定・リストラではなく、「江戸の達成」と見るべきである。
そうなのか!?
明治維新って倒幕のイメージがあったのですが、その様に捉える事も出来るのですね。
他にも大化の改新、元寇、参勤交代などの新たな見方も興味を惹かれました。
古代から現代までが記載されているが…
一応、本書で扱っている時代は古代から現代までと幅広いです。
但し、本書を読めば日本史が分かる訳ではありません。あくまで「この出来事は以前はこう捉えられていたが、実は違っていたかもしれない。別の捉え方があるかもしれない」と分析や検証をしているのです。
ですので、純粋に歴史を学びたいと言う方にとっては、本書は違うかなと感じます。
また、歴史に疎い状態で読んでも、あまりハマらないかもしれません。
大まかで良いと思うので、ある程度の有名な歴史上の出来事や人物を把握してから読んだ方が、興味深く読めるのではないでしょうか?
簡単なまとめ
鎌倉幕府は1192年に成立したと習いましたが、今は1185年と教えているようです。
フランシスコ・ザビエルの名前は、今ではフランシスコ・シャヴィエルと習うみたいです。
「こうだった」と思っていた歴史が「実は違っていた」と気付いた時、「おぉ、そうなのか!? その視点は面白い。そういった事をもっと知りたい!」と思うか、「えぇ、学校で習っていた事が今更になって変更が起きたの? 覚え直すのめんどいな…」と思うか。
前者に属する方なら本書の内容に興味をそそられて、新たな知識や歴史観を得る事が出来るかもしれません。






