皆様こんにちは、霜柱です。
この間、『職人男子 伝統に生きる僕たち』(辰巳出版)という本を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
若手の男性の職人がサラッと紹介されている
野鍛冶職人、刀剣職人、指物師、竹藝家、江戸小紋職人、庄内刺し子作家、陶芸家、急須職人、江戸切子職人、南部鉄器職人と言った方々が載っています。
「職人となったきっかけは?」「自分の作品へのこだわりは?」「今後の目標は?」「どんな苦労があったか?」などの質問に答えていますが、正直そんなに深い話が聞ける訳ではありません。読みやすくはありました。
軽く知る上では良いかもしれませんが、もう少し細部を知りたい気持ちにもなりました。
写真が多く掲載されています。全てカラーです。なので装丁は綺麗ですし、見やすい作りにはなっていると言えるでしょう。
印象に残った言葉
刀剣職人の大塚寛信さんの言葉がまずは印象に残りました。
刀剣修復とは、次の時代にバトンを渡す仕事です。自分が「我」を出してしまうと、次の職人さんが困ってしまう。
個性を出さない様にするのも結構難しそうです。次の職人の事を考えながら仕事をしている事に繊細さを感じました。
次は江戸小紋職人の廣瀬雄一さんの言葉です。
伝統工芸だからこそ、新しいことにどんどん挑戦すべきだと思う。
こちらはこちらで、伝統を守る事に集中するだけでなく、その時代の色みたいのを取り入れていく。意外に感じたので、やや驚きました。
一言で職人と言っても、色々な世界があるので、やり方や拘りもそれぞれ異なるという事なのでしょう。
あと、数人の方が挙げていましたが、やはり賃金はそんなに良い状態ではないらしいですね…。
簡単なまとめ
職人の世界について軽く知りたい方にお薦めです。ただ、深掘りした内容ではありません。ですの「詳細やもう一歩踏み込んだ話を知りたい」という方には正直、本書は不向きな気がします。
本書をキッカケにして職人の世界に興味が持てたら、その後はもう少し専門的な内容が書いてある本を読んだら良いと思います。






