チャールズ・ディケンズ『クリスマス・カロル』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
イギリスの作家、チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)の小説『クリスマス・カロル』(村岡花子・訳、新潮文庫)を読みました。

この小説は『クリスマス・キャロル』という名前の方が有名かもしれません。ただ、どちらも同じ作品です。
早速、この本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
冬になると読みたくなる!
毎年冬になると私はこの作品を読んでいます。ですので、展開や結末は既に分かっているのです。それでも飽きる事は無く読みたくなるんですよね。
主人公のスクルージが幽霊と一緒に過去・現在・未来、それぞれの世界へ行くという設定も良いんだと思います。長さも長すぎず短すぎずと言えるでしょう。
本書を読み終わるとクリスマスを祝いたくなりますね。
〈第五章 事の終り〉の描写
3人の幽霊と会った後の描写はそれ以前と大分違っています。この章に入る前までは暗かったり苛立っていたりする描写が多かったです。
しかし、〈第五章〉になってからは。スクルージの心境の変化が明るくポジティブに描かれています。
教会の鐘の音や晴れ渡った空を美しく素敵に感じる描写がありますが、こういう風に感じる事が出来るのは間違いなくスクルージの心境が変化したからだと断言して良いでしょう。
街自体が特に何か変化したのではありません。今までは日常のそういった事に気付いていなかったのだと思います。
3人の幽霊のお陰で、クリスマスや普段の日常が良いものに感じられる心境に変わった。それが本書での何よりの見せ場かもしれません。
簡単なまとめ
クリスマスを主題にした作品は沢山あると思います。しかし、その中でもやはり本書は群を抜いていると改めて感じました。名作である事は論を俟ちません。
冷酷で無慈悲で金に執着のあるスクルージが幽霊達と出会って、自分自身を見つめて変えていく姿は、何回読んでも惹き込まれます。
勿論、冬以外で読んでも面白く感じますが、冬に読んだ方がより内容が身に染み渡ると言えるでしょう。
興味のある方は是非とも読んで頂きたいです。
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