ボオマルシェエ『フィガロの結婚』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
フランスの劇作家、ボオマルシェエ(Beaumarchais)の『フィガロの結婚』(辰野隆・訳、岩波文庫)を読みました。ボーマルシェ表記の方が有名かな?

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
正直な所・・・
『フィガロの結婚』はモーツァルトが作曲をしてオペラ化しましたが、そちらの方が断然に有名かもしれません。因みに私はオペラを観た事はありません。
今回、戯曲を読んで思ったのが、思ったのが・・・、思った事ねぇ・・・。
ハッキリ言って良くも悪くも無いと言う感じで、殆ど印象に残りませんでした。
ですので、具体的にあまり書けないのです・・・。
時代性の問題?
アルマヴィヴァ伯爵は妻がいるにもかかわらず、小間使いのシュザンヌに手を出そうとし、それをフィガロが中心となって懲らしめます。最後は丸く収まりました。
ただ、この話には当時(『フィガロの結婚』が誕生したのは1778年なので、その辺りかも)の貴族社会や政治などに対して風刺の意味が込められていた様です。
しかし、私はそれを全く感じませんでした。
当時のフランスと、今の日本では場所も年代も状況も全く違うので、理解出来なくてもしょうがない・・・と自分を慰めています(笑)。
オペラを観たら印象が変わるかな?
落語っぽいかも
とは言っても、少なからず思ったのが落語っぽいなという事です。
主人公のフィガロとシュザンヌを中心とした下僕や小間使い、小姓などの会話は完全に落語そのものの様に感じましたね。
フィガロの機知が働いて色々と考えを巡らす部分は、落語の一場面と共通すると言えるのではないでしょうか?
あとは、私が読んだバージョンがやや古い言葉で書かれているから、という理由もあるかもしれません。他の方が訳した『フィガロの結婚』は読んだ事が無いので何とも言えませんが・・・。
普段聞かない言葉が多く出てきた
私が語彙を知らない事もありますが、普段の生活では馴染みが薄い言葉が色々と出てきた気がします。一部を挙げると、
- あだし
- 内股膏薬(うちまたごうやく)
- 生酔い
- だん袋
- 違背
- お倉に火がつく
- おちゃっぴい
などなどです。
皆様はこれらの言葉の意味が直ぐに分かりますか? 私は全然分かりません。特に内股膏薬なんて、面白い四字熟語ですね。
あ、意味はお手数ですが、ご自身でお調べ下さい(笑)。
ついでですが、❝しかのみならず❞と❝しからずんば❞を普段使いますか? 私は使いません。聞いた事がある言葉ではありますが、古風て堅苦しい感じがするので、現代では使う機会がほぼ無さそうですね。
簡単なまとめ
オペラの中では一二を争う程の有名な作品でしょう。ただ、原作を読んでいる方は実はそんなに多くはないのではないでしょうか?
文字で読むと、より登場人物たちの心情が分かるかもしれません。ただ、個人的には「これだ!」と思う様なのがあまり無かった・・・。決して悪くはありません。でも良くもないという感じ・・・。
とは言っても、1度は戯曲として読むのも良いかもしれません。
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