N・ブランデル/R・ボア『世界怪奇実話集』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
N・ブランデル/R・ボア(Nigel Blundell/Roger Boar)が書いた『世界怪奇実話集』(The World’s Greatest Ghosts)(岡達子/野中千恵子・訳、現代教養文庫)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
欧米で実際に起きた怪奇現象が載っている
本書のタイトルには❝世界❞と書いてありますが、アメリカとヨーロッパのみで、他の地域や国は一切載っていません。
「どこそこに誰々の霊が出た」「この建物の中でポルターガイストが起きた」と言った話が主です。どれも実話らしい・・・。
でも、正直「本当に起きた事なのか?」と感じない事もない。まあ、こういった内容の本は実際に起きたか起きていないかではなく、純粋に楽しんで読めるか?という姿勢が大事な気がします。
因みに文体は淡々としています。読者を怖がらせる様な書き方ではありません。事実?を報告書的に書いた印象を受けました。
とは言っても、全てではありませんが何故こうも欧米の心霊現象って主張が激しいのでしょうか(笑)? 「俺を見ろ!」みたいな勢いがあるのも存在します(笑)。
特に印象に残った話
まずは1880年にアメリカのテネシー州ギャラティンで起きた出来事。
デイヴィッド・ラングという男性が道を歩いていたら、突如地面に吸い込まれる様に消えてしまったのです。しかも周りには人がおり、それを見ていました。
地面には吸い込まれた跡は無く、捜索隊が探しましたが見つかる事はありませんでした・・・。
1873年にイギリスのウォリックシャー州でも似た事が起きています。
ジェームズ・ウォーソンという男性が友人とランニングをしていた時、突然友人達の前から消えました。地面に吸い込まれる様に・・・。
これも捜索隊が動きましたが、見つかる事はなく行方知れずのままです・・・。
う~む、そんな事って実際に起きるのでしょうか?
モーリス・ティレットという元プロレスラーが亡くなった後、友人とチェスをする為に霊となって現れる話は、怖いとか不思議と言うよりホロリとした気持ちになりましたね。
簡単なまとめ
幽霊の話が好きな方は読むと興味深く感じると思います。ただ、書き方は冷静で装飾が無いので、もしかするとサッパリしすぎていると思わない事はないかもしれません。
しかし、その分落ち着いて「そうなのか」「どういう事なんだろう?」と分析出来る気がします。
読みながら「ヒー! 怖いよー!」とはならないと思うので、ホラーが苦手な方でも大丈夫かも? 責任は持てませんが(笑)。
興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?
お読み頂きありがとうございました。ブログ村に参加しています。![]()
にほんブログ村





