小池真理子『異形のものたち』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
小池真理子さんの小説『異形のものたち』(角川書店)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
色々な怖さを堪能出来る
本書には6編の短編が収録されています。どの話も怖かったですが、内容だけでなく怖さの質もそれぞれ違っている様に感じました。
ですので、「この話はどの様に展開していくんだろう?」という気持ちになり、ページを繰る手が止まりませんでしたね。
怖さの描写も良かったですが、登場人物の心理描写の機微がとても上手いと感じました。
良質なホラー小説と言えるでしょう。
各短編について
ここでは、それぞれの短編について思った事を書いていきます。
面
結末に色々と謎が残りましたね。結局、般若の面を被っていた女性って何者だったのでしょうか? 主人公のその後は? そもそも主人公が不倫をした事が関係しているのか否か?
森の奥の家
自然描写と登場人物の心理変化が秀逸でしたね。
主人公の友人とその父親の霊が見えるとの事ですが、まさか主人公が既に・・・。
日影歯科医院
日影医院長とその妹との間に子供が出来て、しかも隠し部屋に閉じ込めていたなんて・・・。
幽霊として登場したのも怖かったですが、それよりも人間の闇を見た感じがして、そちらの方により恐怖を感じました。
ゾフィーの手袋
個人的にはこの話が1番ビクッとする程怖かったですね。特にタンスの場面と、ベッドに白い手袋が置いてあった場面は・・・、あぁ、思い出すだけでも怖い。
それにしても、このゾフィーと言う女性はちょっと執拗な所がありますね。そこまでして主人公を怖がらせるなんて何をしたいのでしょうか?
また、主人公の夫は亡くなっていますが、彼が何故助けに来ないのか? とも思ってしまいました。どうせなら夫の幽霊も出て良い筈。
いや、そんな事をしたら内容が変わってしまうか(笑)。
山荘奇譚
これも怖かったですね。以前の会社の人が山荘の地下の幽霊に憑かれてしまうとは・・・。
主人公はこの後、どうなってしまったのか? と気になる終わり方でした。
緋色の窓
隣の空き家に妾だった人の幽霊が出る話です。
この話はどちらかと言うと、怖いと言うより少しばかり切ない気持ちになりました。
簡単なまとめ
どの話も展開や起承転結がしっかりと構築されています。尚且つそこに怖さもプラスされるのですから、読む者を惹き込まない訳がありません。
特に景色や人物描写が事細かく描写されています。なので、読みながら自分がそこにいる様な気持ちになりました。
とても良質なホラー短篇小説だと断言して良いでしょう。小池さんの作品が好きな方、ホラー小説が好きな方は是非とも読んでみてほしいです。
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