川崎洋・編『こどもの詩』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の詩人/作家である川崎洋さんが編集した『こどもの詩』(文春新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
伸び伸びとしたキラキラ感のある詩が眩しい・・・
本書に収録されているのは3歳くらいから中学3年生までの子供が書いた詩です。
素直で混じり気の無い純な詩です。大人が書く詩とは違うかもしれませんが、子供が書くからこそ「おぉ!」と気付かされるものもあると言って良いでしょう。
また、大人になってから読むと、より刺さってくる感覚があるとも思います。
伸び伸びとしていてキラキラ感もあり瑞々しい・・・。
感受性が本当に凄いです。
因みに、本書に収録されている詩を書いた子供達は2026年現在、30代前半から40代半ばくらいになっています。大人になった今、自身が書いた詩を読み返したらどう感じるのでしょうか?
結末が上手いのが多い
結末に「そう来たか!」と思わせる詩が目立った気がします。そういう詩を見ると「私もそういう風に書けたらなぁ」と思うのですが書けない・・・。
子供達は思った事をそのまま書いたのかもしれません。しかし、変に着飾ったり格好つけたりしないからこそ、読む者の心に響き唸らせたと思います。
大人の場合、「もっと良い表現はないか?」「こんな表現じゃ笑われないか?」とか考えてしまいますが、大人ももっと表面上の事に拘らずに自分が思った事をそのまま書けたら良いのかもしれません。
まぁ、それがなかなか出来なくなってしまうんですけどね・・・。
学校関連の詩
色々な事物や場所を表した詩が載っていますが、学校関連の詩も多かったです。
そういったのを書いた当時の子供達はやはり学校生活を楽しく送っていたのでしょうか?
詩を読む限りではそう感じますが・・・。
本書を読みながら私は自分が小学生や中学生だった時の事を思い出していたのですが、正直、そんなに楽しい学校生活は送っていないと感じているのです。つまらなかったとまで言う気は無いですが・・・。
ですので、本書に載っている学校関連の詩を読むと、羨ましく感じてしまうのです。
印象に残った詩
沢山の詩が収録されているので、個人的に印象に残ったのだけ挙げていきます。
「おかあさん」の詩は結末で吹き出しました。この子のお母さんはその詩を読んでどう思ったのか知りたいですね。
「いぼがえる」の詩は本当にいぼがえるの様子が目に浮かんできます。❝さといもの葉のカサ❞という表現が特に素晴らしいです。
「これなあに」はA・B・C・Dがそれぞれ何の形に見えるかの詩ですが、的確過ぎます。特にCが。
「たとえ」は水辺を例えた詩ですが、比喩の底力を感じました。
「大きいのか 小さいのか」は、そもそも大きい/小さいとは何ぞや? 誰が大きさの基準を決めているんだ? などと考えさせられる詩です。
「がれき」は阪神淡路大震災に関する詩です。これは心の底から「本当にその通りだ」と感じました。この詩を書いた子が現在もその様な感性を持っている事を願います。
簡単なまとめ
子供の書く詩って一見ほのぼのとしている様に見えます。確かにそういう面はあります。しかし、時には心をガっと掴まれる様な詩もあったりするのです。
大人の様にあーだこーだ理屈をこねない真っ直ぐな思いだからこそ、その様に感じるのかもしれません。
詩が書けなかったとしても子供の頃は多分、その様な感性を誰もが持っていた筈です。でも大人になるにつれ、それがどこかに行ってしまう・・・。
子供が書く詩を好きだったり興味がある方、子供心を少し取り戻してみたい方などは、本書を読んで子供時代に心を馳せてみてはいかがでしょうか?
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