椎名健『錯覚の心理学』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の心理学者、椎名健さんの『錯覚の心理学』(講談社現代新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
論理的に錯視を解説している
錯視は原理が分からなくても見ただけで、楽しめたり驚いたり出来ます。それでも良いのかもしれませんが、本書は錯視を論理的・科学的に解説しています。それが興味深くて、とても面白かったのです。
錯視って心理的な要素が強そうですが、それだけではなく色々な要素が重なっています。特に数学と物理学が強く関わっていると思いました。
因みに錯視は心理学者だけでなく、哲学者、生理学者、物理学者、数学者、天文学者なども関わっています。
錯視が起こる理由はまあ、かなり大雑把に書くとニューロンがうんたらかんたらだそうです(笑)。詳しくは本書を読んで頂ければと。
他に、誘導運動、視差、きめの密度の勾配などそういった専門的な事も出てきます。
でも、説明がよく分からなかったとしても、図を見ているだけでも、「おぉ!」と思える気持ちになれるでしょう。
登場する錯視
色々な錯視が登場します。聞いた事や見た事がある錯視もあれば、初めて知る錯視もありました。
登場したのを一部挙げます。
- ミュラー・リヤー錯視
- ポンゾ錯視
- ツェルナ―錯視
- ポッケンドルフ錯視
- フレイザー錯視
- ネッカーの立方体
- ヘリング錯視
- ヴント錯視
- ヘルムホルツ錯視
- ティチナー錯視
- ミュンスターバーグ錯視
- ザンダー錯視
- ルビンの盃
- アヒルとウサギ
- 若妻と老婆(言い方は色々ある様です)
- ブリヴェット(悪魔のフォーク、など色々な名称があります)
- レニエ錯視
- ペンローズの三角形
個人的にはフレイザー錯視の渦巻きが印象的です。見ていると目が・・・クラクラと・・・してきます(笑)。でも実は・・・という錯視です。
他に、スパーダ宮殿の童子像、鶴岡八幡宮の段葛も「そういう風になっているのか!」と驚きました。
簡単なまとめ
種類は違えど何かしらの錯視をどこかで見た事はあると思います。
本書はそんな沢山の錯視を1冊に纏めて、それぞれ論理的に簡潔に解説をしています。
多少、専門的な事は出てきますが、それが分からなくても充分に面白く読めると言えるでしょう。
本書を読んで、自分好みの錯視を見つけるというのも一興だと思うので、興味がある方は読んでみると良いと思います。
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