公演の感想

花組公演『エンジェリックライ』感想

皆様こんにちは、霜柱です。

先日、私は東京宝塚劇場にて花組公演『エンジェリックライ』『Jubilee(ジュビリー)』を観劇しました。

花組のトップコンビが永久輝せあさんと星空美咲さんになりましたので、どういう感じになっているのか楽しみにしていました。

今回はまず、ファンタジー・ホラロマン『エンジェリックライ』(作・演出:谷貴矢)の感想を書いていこうと思いますが・・・。

辛口になってしまいました・・・。
それをご了承出来る方のみお読み下さいませ。

花組公演デザート『塩ジェリーック ライチ ~果Juilee~』の販売

公演の感想の前に、まずは『Café de Repos』で販売している公演デザートについて書きます。

現在は花組公演『エンジェリックライ』『Jubilee』に因んで『塩ジェリーック ライチ ~果Juilee~』(税込¥550)というデザートが販売中です。

蓋を開けた瞬間、爽やかなライチの香りが鼻に抜けました。

赤い具材はクコの実です。
ナッツみたいな食感でした。味自体はそんなにしなかった気がします。

パイナップルは甘みのある味でした。

アロエは薄めに切ってあったので、独特な食感はあまりしなかったです。

ソルティーライチゼリーは丁度良い酸味がして、食感は柔らかめでした。

ミルクプリンは丁度良い食感で、後から段々とココナッツの味が広がってきました。

なかなか美味しかったデザートです。

ただ、公演デザートの金額は今までは¥500でしたが、今回は¥550! やはり物価高の影響ですかね・・・。

非常に既視感満載の作品

まず、観て思ったのは「何だか前に観た事があるなぁ」と思ってしまう場面が多かった事です。ハッキリ言ってしまうと、オリジナル作品なのにオリジナリティが無い。そう感じてしまいました。

個人的に今作は『オーシャンズ11』『PUCK』『るろうに剣心』の要素を強く感じました。これらの作品を混ぜ、細かい所を変えてストーリーを繋いだ様に思えたのです。

例えば、エンピレオの場面は『オーシャンズ11』のカジノホテルの場面そっくりですし、永久輝せあさん演じるアザゼルが人間界へ堕とされるのは『PUCK』のパックと同じです。
聖乃あすかさん演じるフラウロスの催眠魔法によって人間達が操られる場面は、『るろうに剣心』で蜘蛛の巣を使用してヘロヘロになった人達が登場する場面を彷彿とさせます。

上記以外にも「この場面は何かの作品っぽいなぁ」という事が多々ありました。作品名は思い出せませんが。

正直、既視感が非常に強かったり、他の作品に似ていたとしても別に私は構わないと思っています。面白ければ。面白ければですよ。

苦行

しかし、こういう事は書きたくありませんが、ハッキリ言ってつまらなかったです。ストーリーはだらだらと起承転結に欠けて、無理矢理ハッピーエンドで終わらせた様に感じました。
登場人物のキャラクターの性質も何だか中途半端で、それぞれのキャラが際立っていない様に観えましたね。

気のせいだとは思いますが、花組生もいつもより覇気が無かった様な・・・。
まぁ、永久輝さんは一応元気一杯に演じていましたが。

一部の場面とか、一部のキャラだけなら別にそこまで酷くはならないでしょう。

でも、今回はなぁ・・・。あまりにも演出や脚本がお粗末すぎます。

感動の涙も無ければ、腹を抱えて笑える場面もありません。
ですので、観終わった後は「あぁ~、やっと終わった」という気持ちになってしまいました。

ひたすら苦行でしかなかったです。「この場面が印象に残った!」「あの場面の歌が良かった!」とかが全く無い・・・。

一体、私は何を観てきたのだろう?

花組生の演技に課題か?

今作を良く思わなかったのは、ほぼ演出や脚本に原因があるでしょう。花組生の良さを生かしていたとは到底言い難いです。

でも、宝塚の作品の場合、演出や脚本がイマイチでも出演者は良かったという事はよくあるのです。その作品が何かは書きませんが(笑)。

花組生は懸命に舞台に立っていた事に間違いはないと思います。
ただ、気付いたのですが、花組生は演技がちょっと・・・。勿論棒読みだったわけではありませんが、ちょっと抑揚に欠けていて軽かった気がするのです。それも特定の誰かではなく、全体的にです。

ですので、今作に凪七瑠海さんが出演してくれて本当に良かったです。もし凪七さんがいなかったら・・・。あぁ、想像したくない。

月組や雪組の演技力と比べると、花組の演技力には観客を舞台上の物語に引き込む真に迫る力が足りない気がします。それももしかすると退屈だった原因の1つだったのかもしれません。

良い点は?

辛辣な事ばかり書いてしまいました。

ここまで読んだ方は「良かった所は無いの?」と思うでしょう。

はい、ありません!

いえ、強いて言うなら、先に書きましたがまず凪七さんが良かったですね。少し渋みを含んだ演技は良かったですし、歌にも引き込まれました。

あとは、侑輝大弥さんが格好良かったですね。色気があって黒が似合う男役だと思います。

・・・そのぐらいです。

以上で花組公演『エンジェリックライ』の感想を終えますが、皆様は観た際、どの様に思いましたか?

勿論、「面白かった!」「花組生は上手かったよ!」という意見を否定する気は全くありません。

あくまで私個人の感想なので、「そういう意見もあるんだね」ぐらいに思って頂いてOKです。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。趣味はハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴く事、宝塚(全組観劇派)を観る事、美味しい物を食べる事です。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿しています。