皆様こんにちは、霜柱です。
溝渕利明さんの『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい土木技術の本』(日刊工業新聞社・B&Tブックス)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
土木の基本的な事が書かれている
著者の溝渕さん曰く、土木の事を詳しく書こうとするとかなりの厚さになってしまうとの事。
土木は私達の生活のあらゆる面から支えています。
ライフライン、道路、橋、トンネル、鉄道、ダムなどなど。例を挙げたらキリが無い程です。
そう言った事を計画、設計、調査、施行なども含めて書いたら、とんでもない厚さになる事は確かですね。
本書は土木の基本になる所を分かりやすく簡易に説明した内容になっています。
土木はあらゆる学問に通じる
まず土木は数学や物理学が必須です。
特に構造力学、土質力学、水理学の3つの力学は土木工学の基盤となっています。
しかし、それだけではなく他の学問や分野とも通じ融合が進んでいるとの事。
土木は総合工学と言って良いと溝渕さんは書いています。
色々な分野や学問に興味を持つ事が必要と言えるでしょう。
今後の土木の課題
今、日本は高度経済成長期に作ったインフラ系にガタが出て来ています。
当時は作る事しか考えておらず、その後のメンテナンスや修理の事は念頭にありませんでした。
なので、今後の土木はただ作るのではなく、メンテナンス・修理・補修などを考量した設計や計画が必須となります。
また、複雑化していくこの社会の中、情報工学やシステム工学ももっと取り入れるべきとの事です。
土木に限りませんが、時代に合わせて変化や進化をする事が大事という事ですね。
簡単なまとめ
土木と一口に言ってもかなり幅が広いです。
ですが、本書は本当に基本のキが書かれているので、「土木について知りたいけど何を読んだら良いのだろう?」と思っている方に本書が向いていると思います。
ただ、一つひとつの事は深く書いていないので、「もっと詳しい事を知りたい!」と思っている方にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
とは言っても、本書をキッカケに土木に興味や関心を持てたなら、次はもう少し専門的な本にして、段々と土木についての知識を深めていけば良いのではないでしょうか?







