泉谷閑示『仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える』を読んだ感想

皆様こんにちは、霜柱です。
日本の精神科医、泉谷閑示さんの『仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える』(幻冬舎新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。
感想
有益な内容が沢山!
本書のタイトルだけ聞くとセンセーショナルな印象を受けますが、決してタイトルだけで引き付けている本ではありません。
「そういう事なのか!」と思う事が沢山出てきます。予想よりも為になる内容が書かれていたので、読んで本当に良かったです。
因みに載っているトピックを一部挙げると、
- 新型うつの偏見
- ハングリー・モチベーションの終焉
- 実存的な問い/苦悩
- 「空虚」との直面の恐怖
- 中年期の危機の若年化
- 「本当の自分」とは?
- 夢と欲望の違い
- 芸術
- アリとキリギリス
どれも身近な内容で、それを分かりやすく説明しているのがポイントだと言えます。
特にハンナ・アレントの労働/仕事/活動、それぞれの違いについての説明は目から鱗でした。
特に印象に残った文言
本書の中で印象に残った事は色々ありますが、その中でも特にインパクトがあったのを2つ引用したいと思います。
「日々を有意義に過ごす」「自分が成長するように時間を大切に使う」といった(略)行動も、「空虚」からの逃避がその隠された動機なのだとすれば、これもやはり「受動」の一種に過ぎないと言えるでしょう。
これ、なかなかの破壊力がありませんか? もしかすると「いや、そんな事ない! 私はちゃんと能動的にやっているんだ!」と思う人も多いでしょう。
しかし、著者はそこに疑問を投げました。私としては合っているか否かはともかく、1度そう言った事を考える事は必要な気がします。
自分の経験したことのないものについて、「そんなものはない」と決めつけたりせずに、率直に「分からない」として捉えることこそ、真に理性的な態度ではないかと思うのです。
本当にその通りだと思います。ただ、どうしても人間というのは見栄っ張りで怖がりなので、知ったかぶりをしたり、「分からないと言う自分」から目を背けようとしちゃうのです。私もその様にしていた事はあります。
ですが、「分からない」としっかりと認める事で、自分が生きやすくなる部分があるのではないか、と思ったりもしますね。
簡単なまとめ
本当に有意義な事が沢山書かれていました。
特に労働、仕事、活動についての説明は興味深く、且つ根が深いものだと感じたのです。なかなか考えさせられる内容だと言えるでしょう。
ただ、本書を読んで「こうしたら確実に生きがいが見つかる/生きる意味を見出せる」と言った事は書いてありません。でも、全人類が納得出来る生きがいや生きる意味なんて無いでしょう。
とは言っても、「生きがいは何なのか?」「生きる意味とは何なのか?」といった疑問を持っている人にとっては本書は参考になると思います。
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