公演の感想 PR

星組公演『ロミオとジュリエット』(B日程)感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

私はこの間、星組の東京宝塚劇場公演『ロミオとジュリエット』(B日程)を観劇しました。

今回はその感想を書いていきます。

感想の前に・・・

現在(2021年4月時点)、東京宝塚劇場の2階ロビーでは、2001年から20年間の星組の東京宝塚劇場公演のチラシと舞台写真が展示されています(写真がピンボケしていてたり、ブレていたりしてすみません。また下の方がどうしても暗くなってしまいます・・・)。

稔幸さんと星奈優里さんのサヨナラ公演『ベルサイユのばら2001―オスカルとアンドレ編―』から展示がされています。
私事ですが、初めて生で観た宝塚の作品は香寿たつきさんと渚あきさんのコンビ作『プラハの春』『LUCKY STAR!』です。ここから私の宝塚観劇人生が始まりました。既に19年経つのですね。時の早さは尋常ではありません(笑)。

皆様にとって印象に残ったり、思い出に残っている星組の作品は何ですか?

感想

もうとても良かったです!

全体的に元気な『ロミオとジュリエット』という感じを受けました。やはりトップスターが礼真琴さんだからでしょうか?(笑) 団結力があり、引き締まった舞台でした。
実を言うと、今回の『ロミオとジュリエット』はポスターの雰囲気や制作発表会でのさんの歌が、『う~ん、これはなぁ・・・』という印象を受けたのです。しかし、本番の舞台を観た時、もう『お見事!』と膝を打ちました(笑)。

先に書きましたが、さんのロミオは元気な感じだったので、音月桂さん・龍真咲さんと比べると悲哀の様なのは薄い感じがしましたが、純朴な少年という雰囲気がしっかり出ており、争いを好まない性格が表現されていると思いました。

舞空瞳さんのジュリエットもポスターを見た感じだけだと、ジュリエットっぽくは思わず、むしろ大人の女性に見えたのです。しかし、いざ舞台を観劇するととても可愛らしい16歳のうぶな少女になっていました。また、歌唱力も大幅にアップし、歌の中に上手く感情を乗せている所も良かったです。
因みに舞空さんのジュリエットですが、声の出し方やトーンがやや、元月組トップ娘役の愛希れいかさんを彷彿とさせる所がありました。

さんと舞空さんの「エメ」はもう感動ものです。その曲自体は最初から最後までほぼ同じメロディですが、壮大で印象に残りやすいメロディなので、頭の中で何回もループしてしまいます(笑)。個人的に『ロミオとジュリエット』ではこの曲が1番印象に残りました。

歌の点で取り上げるならば、天寿光希さん、綺城ひか理さん、有沙瞳さんが素晴らしかったです。
天寿さんはジュリエットの父親を演じ、「娘よ」という曲でソロを歌います。そのソロでは娘のジュリエットへの愛情や、父親としての葛藤を吐露する様に歌っていました。貫禄も出ており、星組にはいなくてはならない人です。
綺城さんはロミオの友人、ベンヴォーリオを演じていました。「どうやって伝えよう」という曲でソロの場面があります。とても伸びやかに歌っており、低音から高音まで、見事に出し切っていました。綺城さんの歌が上手い事は認識していましたが、更に向上していたのです。私もこの様に歌ってみたい(笑)。
有沙さんはジュリエットの乳母役で、「あの子はあなたを愛している」という曲でソロを歌います。有沙さんも高音は勿論ですが、低音も駆使して熱唱していたのです。また、乳母を演じているので、少しおばさんっぽい声質になっていたのもお見事でした。

上記の曲以外にも名曲は沢山あります。
「ヴェローナ」「世界の王」「僕は怖い」「天使の歌が聞こえる」「本当の俺じゃない」「綺麗は汚い」「ロミオの死」などメロディが素晴らしい曲が沢山あります。

このB日程で注目されていたのは、愛月ひかるさん演じる死でしょう。死は人間の役ではありません。象徴やシンボルの様な存在です。死は台詞が一切無くダンスのみで舞台に登場します。
愛月さんは力強いダンスを披露し、妖しい雰囲気を醸し出し、観客を魅了していました。「トート閣下みたい」と言われるのも納得です。また、愛月さんの死が登場すると、舞台が良い意味でピーンと緊張した冷たい状態になりました。それ程、愛月さんの死はインパクトや佇まいがあったのです。

最後に瀬央ゆりあさん演じたティボルトと、天華えまさん演じたマーキューシオについて触れます。

ティボルトは不良の役柄ですが、瀬央さんが演じると上品さが出ていた気がします。あまり不良という感じはしませんでした。ただ、歌唱力はアップしていました。
マーキューシオも不良ですが、天華さんは目つきや言動など、見事に不良になっていました。歌も良かったです。

とにかく曲が良い!!

既に何回も触れていますが『ロミオとジュリエット』は、本当に曲が素晴らしいのです。
ただ、ハッキリ言って、内容自体はくだらないです。大人も少年もすぐにカッとなる様な性格の人が多いですし、ロミオとジュリエットはどちらも恋や愛に盲目になり、周りを振り回します(笑)。挙句の果てに2人とも死んでしまいます。まぁそれでモンタギュー家とキャピュレット家は和解するのですが、1歩間違えたら、更に対立が深まってしまうのでは?と心配してしまいます(笑)。

私は高校生の時に、シェイクスピアの原作を読みましたが「これのどこが名作なの? ベタベタな愛だなぁ」と嫌になり、後日ブックオフに売ってしまいました(笑)。でも、また買って読んでみようかなぁ・・・。

ただ、本当に感動する曲が多いので、宝塚ファンは勿論、ミュージカルファンなら是非観てほしい、と言うより必見の作品でしょう。あと、シンフォニック・メタルが好きな人も観てほしいです。メタリックなギターを入れたら間違いなくシンフォニック・メタルになるでしょう(笑)。

※因みにA日程はチケットが取れず、観る事が叶いませんでした(泣)。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。