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『歌劇 2024年1月号』感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

礼真琴さんが表紙の『歌劇 2024年1月号』を読みました。

読んだ際に印象に残った/気になった記事などをピックアップして感想を書いていこうと思います。

感想

表紙 礼真琴

紫と黒のシャツ、ピンクのネクタイ、ゴールドのラメが入ったスーツという衣装です。

結構目立つ様な組み合わせですが、個人的にはあまり派手さや意外性は感じません。
そういう風に思うのは、さんがこの衣装を自然に着こなしているからでしょう。

私が着たら、変に悪目立ちしてしまう事は論を俟ちません(笑)。

宝塚歌劇110周年 スターポートレート

スター達の華やかな晴れ着(一部は洋装)が見られるのが、1月号の醍醐味と言えるでしょう。
どの晴れ着も美しく凝っており、本当に目を引きますね。

中でも印象に残ったのはまず、夢白あやさんの晴れ着です。
上半身部分は赤色を基調として、その鮮やかさに目が行きます。下半身部分には赤、白、紫、黄色などの花々が繊細に描かれており、その緻密さにも釘付けになりますね。この様な晴れ着を作る職人って本当に凄いです。ちょっとやそっとの技術や経験では作れないでしょう。

晴れ着が良いのは勿論ですが、それを着こなしている夢白さんの美しさよ(ちょっとメイクが白すぎる気もしますが、笑)!
派手な晴れ着なので、普通の人が着たら負けてしまう気がしますが、夢白さんは寧ろ、堂々と着こなしています夢白さんと晴れ着の相性がバッチリと決まっている事の証拠だと思います。

海乃美月さんの晴れ着は紫を基調として、そこに花や植物の模様が描かれています。
夢白さんの晴れ着の様にパッと目を引く華やかさはありませんが、落ち着いた大人の女性が着る柄になっています。

海乃さんは大人っぽく凛とした雰囲気なので、この晴れ着がとても似合っていると言えるでしょう。

聖乃あすかさんの晴れ着も良いですね。
とても淡い水色の様な色で、派手さや華やかさは無く、寧ろ地味かもしれません。
しかし、それでも何故か目を引くのです。

静寂な雰囲気があって、私は好きですね。

もう1人、印象に残ったのは凪七瑠海さんです。
パッと見た瞬間は洋装かと思ったのですが、よく見ると和装になっているのです。

黒とグレーを基調とした色合い、模様になっており、とても格好良く仕上がっています。
何だか和風のゲームに、この様な衣装を着たキャラクターがいそうですね(笑)。

でも、この様な変わった晴れ着を一部の隙も無く、ビシッと着こなしているのは、凪七さんだからだと思います。

掲載順に関して気になった人達がいます。
それは水美舞斗さんと瀬央ゆりあさんです。

水美さんは凪七さんの前に載っていますが、瀬央さんは凪七さんの次になっています。
やはり2番手羽根を背負ったかそうでないかの差が出ているという事なのでしょう。

水美さんは花組でちゃんと2番手をちゃんと経験してから専科に異動しましたが、瀬央さんは星組にいた時2番手を経験した事は無く、2番目の状態のまま専科に異動しました。

凪七さんより前に載っていたら2番手、後ろなら2番手ではないという基準が出来上がっています。

星組にいた時の瀬央さんの扱いを観ていたとはいえ、改めてこの様な掲載を見ると「あぁ、やっぱり瀬央さんは2番手ではなかったんだなぁ」と実感してしまいました。

水美さんと瀬央さんは外部への出演が続いていますが、宝塚の舞台にも立ってほしいですね。特に瀬央さんは専科生になってから、宝塚の作品に出演していません。ですので、可能な範囲で多く出演してほしいと願っています。

宝塚歌劇団理事長就任にあたって

2023年12月1日に宝塚歌劇団理事長に就任した村上浩爾さんの挨拶が載っています。

ただ、今回の挨拶は新年を祝うものでも、新理事になっての抱負を語るものでもありません。

今回載っているのは、昨年現役のタカラジェンヌが亡くなった事に関してのお詫び、過密なスケジュールの見直しについての事です。

「哀悼の意を表します」「ご遺族のお気持ちやお考えを真摯にお伺いし」「公演関係者の心身の健康管理を組織としてサポートしながら」「組織風土を改善し」と言った文言が載っています。

これらについて私はあーだこーだ言う気はありません。
ただ、村上理事長は「今変わらなければ宝塚歌劇が永続する道はないとの危機感を持ち」とも語っています。

「どうせ口だけだ!」「そう言っておきながら、有耶無耶に終わらせるに決まっている!」などと思っているファンも多いでしょう。確かに「はい、そうですか」と安易に信じられる状況ではありません。

でも、誌面上に変える決意を一応は載せたのですから、全く何もしないとは思わないのです。
とりあえず今は、村上理事長が果たしてどのくらい宝塚歌劇団を改善出来るのか? それをファンは監視(というと大袈裟ですが)する必要があるでしょう。

改善出来たら素晴らしいですし、もし何も変わらなかったら・・・。まぁ、それだけという事ですね。

座談会『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』

RRR』はS・S・ラージャマウリ監督が手掛けた作品を原作としています。演出家の谷貴矢先生はこの作品を、礼真琴さんのいる星組でやりたいと考えダメ元で企画書を出したとの事。

そうしたら、関係各所だけでなく、インドサイドの人達も是非となりました。先生はインドに行ってラージャマウリ監督とも話をして実現に至ったとの事です。凄いですね!

ただ、ラージャマウリ監督だけでなく、インドサイドの人達がどの程度宝塚歌劇を知っているのか? それは分かりませんが、恐らく知らない人が大部分だと思います。

それでもインドサイドの人達が、快く舞台化をOKしてくれたのは本当に僥倖だと言えるでしょう。

因みにインドサイドの人達は映画の撮影が終わったら、毎日バレーボールをしているとの事。予告編しか観てませんが、『RRR』はただでさえ、激しいアクションやダンスがあるのです。その後にバレーボールをする元気があるなんて・・・。
もう体力オバケですね(笑)。

魅惑の宝塚歌劇

宝塚歌劇は国内だけでなく、海外でも公演をした事が有ります。
今月号では、今まで行った海外公演の情報が載っています。

ただ、海外公演の情報は、『宝塚おとめ』に既に載っています。その為、目新しい事が載っている訳ではありません。

とは言え、ここでは演目、日程と場所、出演者の名前も載っています。
ですので、『宝塚おとめ』より詳しく掲載されていると言って良いでしょう。

読んでみたら気付いた事があります。
海外公演と全く関係ないのですが、昔は専科だけでなく、各組も〈演劇科〉〈声楽科〉〈ダンス科〉等と分かれていた事です(少なくとも1944年までは)。

直近の海外公演は2018年に行われた星組公演『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』『Killer Rouge/星秀☆煌紅』です。

海外でもまた公演してほしいですが、そうなるとタカラジェンヌやスタッフには多大な負担がかかるでしょう。
今は、過密な公演スケジュールの解消に向けて、劇団側は動いているので、まだ暫くは海外公演は無いと思いますね・・・。

えと文

名作?ことばの123~まいら~ 泉まいら

自動車の免許を持っているタカラジェンヌは結構いたりします。ただ、あれだけ大変な公演のスケジュールの中で、一体どの様にして免許を取得したのかは気になりはしますが・・・。

花組公演『BE SHINING!!』に出演している人達で免許を持っているのは、紅羽真希さん、峰果とわさん、糸月雪羽さん、愛乃一真さん、希波らいとさん、海叶あさひさん、美羽愛さん、伶愛輝みらさんです。

このメンバーの中では美羽さんが免許を持っているのが意外だと感じました。何となくですが、運転に興味無さそうに見えたので(笑)。

風間柚乃のDo you know ? 風間柚乃

文を書いているのは風間さんですが、絵と題字は真弘蓮さんです。

真弘さんの題字がとても格好良く、まるでパワーメタルのジャケットに使われそうな字体なのです。
龍の絵も描いていますが、とても上手い! まるで今にも飛び出してきて動き回りそうです。

私もこの様な絵を描いてみたい・・・。そう思っていたら、何と風間さんも絵が苦手との事。
風間さんは美術の授業の通信簿で10段階中、2を取った実績があります(笑)。

私も中学生の時、美術の成績は悪かったです。確か5段階中、1を取った事があります。凄いでしょ(笑)。

でも、風間さんは絵が苦手でも、そんなのが全く気にならない程の舞台人としての実力があるので、そちらを更にどんどん伸ばしていけば良いと思います。

BAR桜路 桜路薫

ここでは桜路さんがBARのマスターという設定で、文が書かれています。

私はBARには殆ど行った事が無く、行っても誰とも喋らなかったので詳しくは分かりませんが、気さくでありながらも出しゃばらない桜路さんの様なマスターがいるBARなら時折通いたくなりますね

大人で上品な書き方になっていると思いました。

何とも寂しい1月号・・・

1月号となると通常はもっと盛り上がった内容になるのですが、今回の『歌劇 2024年1月号』は寂しい内容になっていましたね・・・。

まず、本来なら各組のトップコンビ、組長、そしてスタッフの人達の新年の挨拶が載るのですが、それがありません。

えと文も引き続き宙組の掲載は無いです。

「組レポ。」は通常なら各組の担当者が新年の挨拶をしているのですが、それすらも無い・・・。

これは今月号に限った事ではないですが、過去に掲載したポートレートなどで誌面を埋めたりしています。決してそれが良くないという訳ではありません。しかし「他に載せるのは無いのか?」と思ってしまうのも事実です。

でも昨年、宝塚であの様な事が起きたので、『歌劇』もそうせざるを得ないのでしょう。

そんな状態の中、四苦八苦しながらも毎月雑誌を作り上げているのは、本当に大変でしょうし、凄い事だと言えます。

2024年も宝塚歌劇団にとっては厳しい年になると思いますが、私は変わらず応援を続け、雑誌も購読していくつもりでいます。

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ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。