皆様こんにちは、霜柱です。
柚香光さんが表紙の『宝塚GRAPH 2024年5月号』を読みました。
読んだ際に個人的に印象に残った/気になった記事などをピックアップして感想を書いていこうと思います。
感想
Cover Special 柚香光
表紙で柚香さんは白いスーツを身に纏っています。
柚香さんは顔を斜めに向けてカメラ目線で写っており、とても素敵です。シンプルな構図ですが、柚香さんの美しさ・格好良さがその分凝縮されていると言って良いでしょう。
表紙の衣裳とは打って変わって、赤と紫を中心としたラフな衣装で写っているポートも載っています。
〈表紙撮影ルポ〉のコメントでも語られていますが、柚香さんはその衣装でバスタブに横たわっています(水は入っていないので濡れていません・・・ってそりゃそうか、笑)。
横たわっていてもスタイリッシュ且つ動的に写っている様に感じました。
薄花色の様な青いジャケットとパンツの衣裳は、上品でありながらゆったりとした写りになっている様に見えました。
今回が柚香さんにとっての最後の『宝塚GRAPH』の表紙撮影。
もう柚香さんを『宝塚GRAPH』で見る事が出来なくなるのはとても悲しいです。しかし数々の印象的な表紙を彩った柚香さんは、決して色褪せる事は無く綿々と語り継がれていくでしょう。
サヨナラ対談 柚香光・永久輝せあ
この対談を読んで思ったのは、本当に柚香さんは周りから好かれているという事です。
柚香さんが語った事で印象に残ったのは、
自分がされて嫌なことはしない、されて嬉しいことをしてあげたいっていうシンプルな気持ちは持っていたかな。
「自分がされて嫌なことはしない」はよく聞きますが、「されて嬉しいことをしてあげたい」はなかなか出来そうで出来ないと思います。やはり人間というのは自分中心で動いてしまう所がありますし、〈自分がされて嬉しい=相手もされて嬉しい〉とは限らないとも思うからです。
ですが、恐らく柚香さんはその辺りの所もしっかりと判断して、その様な言動を取っているのでしょう。
永久輝さんは全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』で主演を務めましたが、その時に全国ツアーの大変さを知りました。柚香さんが主演の全国ツアー公演でもっとお手伝いが出来たのではないか、と反省をしている永久輝さんですが、むしろ柚香さんは永久輝さんを見て「私もこういうことをするべきだったんだ」と語っています。
こういう所に柚香さんが好かれる要因はあると言えるでしょう。
また、花組の雰囲気に関して永久輝さんはこう語っています。
下級生までお稽古場でのびのびしていますよね。柚香さんはどんなに下級生の子にでも「めっちゃいいよ!」と褒めてくださるので、そういう雰囲気になるんだと思います。
これは本当に大事な事ですね。トップがピリピリしていたり、全然褒めなかったりしたら、下の人達は委縮してしまいます。
下級生や新人がのびのびと出来る環境は必須だと言って良いでしょう。
永久輝さんには是非、柚香さんのやり方を受け継いで花組を更に良い組にして盛り上げてほしいですね。
柚香光ラストインタビュー
柚香さんはトップスターになる前から、完全にそれにふさわしいスター性を持っている人ですが、中堅の時に聞かれた事があります。「トップになりたいの?」と。
これを言った人が誰なのかは書いていませんし、何故柚香さんにその様な事を聞いたのかも分かりません。
当時柚香さんはハッキリとトップを目指していた訳ではなく、その素晴らしさに憧れを抱いていただけの様です。
ですが、柚香さんにそう聞いてくれた事によって、トップを目指そうという意識を柚香さんに植え付けさせてくれた様な気がします。
また、花組内において柚香さんは誰からも慕われていますが、幼少期から宝塚に入るまでは「私の居場所ってどこにあるんだろう」と思っていたとの事。
その様な時代があったとは思いもしませんでした。まぁ私も子供の時は「自分の本当の居場所はここじゃない」みたいな事を考えて思い詰めていた時期があったので、境遇は違えど柚香さんのその当時の何とも言えない悩ましい思いは分かる気がします。
宝塚に入った事によって己と向き合い、自分の事を好きになった柚香さん。
もし、宝塚に入っていなかったらどうなっていたのでしょうか?
柚香さんの人生は勿論ですが、宝塚の歴史も変わっていた事は言うまでもありません。
本当に宝塚に入ってくれて良かったですね。
卒業日の2024年5月26日は刻々と近づいています。柚香さんがご卒業されるのが未だに信じられませんが、最後まで応援を致します。
サヨナラ対談 星風まどか・柚香光
星風さんが対談相手に選んだのは柚香さんです。
読んで思ったのは、柚香さんとの出会いはやはり星風さんにとって凄く大きかったのだろうという事です。もし柚香さんとコンビになっていなかったら、星風さんの考え方や生き方も違う物になっていたと思います。
星風さんは以前は周りが望む様な生き方をしていたとの事。それについて語られています。
人が望む通りに振る舞ったりすることで色々なことがうまくいくなら、それで幸せだと思って生きてきたんです。でも柚香さんには嘘がつけなくて、本当はもっと気を遣わないといけないのに、どんどん制御ができなくなってしまって!
今までは劇団に着いた瞬間、無意識に「星風まどか」のスイッチを押していたんです。でも、そのスイッチが押せない!って。この方(註:柚香光)と目が合うと、今まで自分だと思っていた自分がそうでなくなるというか…。
でもこれが本当の自分なんだと気づかせてくださったのは柚香さんなので。
柚香さんは「5人兄弟の真ん中で、人の顔色を窺いながら育ってきた」と語っています。そういう境遇があったので、星風さんの様子に一早く気付けたのでしょう。
本当に柚香さんはトップスターとしてだけでなく、人として素晴らしいという事が分かりますね。ここまで温かみがあって、尚且つ他人の心を思いやる人はそうそういませんよ。
ただ、そうなると宙組にいた時はやはり何と言うか・・・。星風さんにとっては自分をさらけ出せなかった場所なのかな、とも思ってしまいました。
運命を変えてくれた人というのは誰にもあるかもしれませんが、星風さんにとってその人は間違いなく柚香さんだと断言して良いでしょう。
もし、柚香さんと組む事が無かったら、自分をさらけ出す事が出来なかったかもしれないですし、最悪の場合〈本当の自分〉と〈他人が求める自分〉の差に悩まされて、メンタルをやられていた可能性もあります。
当初、柚香さんと星風さんが組むと聞いた時は「???」となりましたが、途轍もないベストトップコンビなんだなぁ、と今更ながら痛感。
苦労をしていない人はいませんが、色々大変な事や辛い経験をしたお2人だからこそ、今回の対談は胸に来ましたね。
星風まどかラストインタビュー
柚香さんとの対談でも語られていましたが、ここでも星風さんは以前は素の自分を出していなかった様です。
劇団にいる時は“ポジ子”を演じていました(笑)。本来の私は超“ネガ子”で、家では泣いたりしていましたが、皆さんの前では元気に振る舞っていたほうが楽だったんですよね。
宙組時代は、トップ娘役としてちゃんとしていなければという意識が強くて。素の自分はおちゃらけていて、(略)それを表に出すのが怖かったんです。でも学年が上がり、環境も変わったことで、少しずつ自分を認められるようになったのかなと。
星風さんというといつも明るい笑顔をしている、というイメージがありましたが、その裏では見えない涙を流していたのですね・・・。
花組への異動が星風さんにとって転機だったことは間違いないでしょうし、何より柚香さんと組んだ事で変われたのだと思います。
花組に異動してからの星風さんは本当に幸せそうに見えます。本当に花組に異動して良かったです。
ご卒業される日まで、また、ご卒業後もその笑顔を絶やさない幸せな人生を歩む事を祈っております。
後、余談ですが星風さんの愛犬くりちゃんって可愛らしいですね。ただ、写真だけだと本物の犬ではなく、ぬいぐるみの様に見えるのは表情や毛量などの関係でしょうか?
サヨナラポート 帆純まひろ
宝塚を退団する理由としてよく挙げられるのが「○○という作品に出演出来たから」「やり切った感があるかた」といったものです。
帆純さんもそういった理由ですが、興味深い事を語ってくれました。
下級生時代から、芸名の自分としてやりたいことがなくなったら居てはダメな場所だと思ってきたんです。(略)できることは全てしようと思っているのですが、それを宝塚に居る理由にしてはいけないなと。私が一人抜けたら、誰かがそこに入れるわけなので。舞台に立つ全員が夢を追っている。それが宝塚の舞台の在り方な気がするんですよね。
「私が一人抜けたら、誰かがそこに入れる」というのは宝塚に限らず、どんな劇団や企業にも言えますね。
シンプルで当たり前な事を語っていますが、結構重みのある言葉だと思います。
初めて帆純さんを観た時、そのスッキリっとしたお顔とスラっとしたお姿に釘付けになりました。
まだまだ生粋の花男として活躍してほしかったので、ご卒業されるのは本当に寂しいです。
どうかご卒業後も幸せな人生に満ち溢れる事を祈っております。
百十花繚乱
野々花ひまりさんは紺色のデニムのジャケットとスカート、ピンク色のトップスという衣装です。バッグもピンク色で、そのピンク色が紺色と上手く調和しアクセントになっていると思いました。
因みにこの衣装はなんと野々花さんの妹さんが提案して決めてくれたそうです。野々花さん曰く「彼女が私のスタイリスト」との事。
とてもお洒落な妹さんですね。どんな人かちょっと見てみたい気がします。
きよら羽龍さんは首元が広いフリルの付いた黒トップス、黒や灰色使った格子模様のロングスカートという衣装です。
カラフルな色合いではありませんが、決して地味にはなっておらず、可愛らしさと大人の雰囲気の両方を兼ね備えている衣装になっていると思いました。
BACKSTAGE SPECIAL
月城かなとさんは化粧前に暁千星さんの姪っ子さんが描いた絵を置いているとの事。よく観に来るそうで、その度に絵を月城さんは貰っています。
紹介された絵には「れいこさん だいすき」という文字も書かれています。まだ小さいと思いますが、既に月城さんの魅力に気付いているとは素晴らしい!
もし、暁さんの姪っ子さんが後に宝塚に入って、「実は私、小さい頃月城かなとさんに自分が描いた絵をあげた事があるんです」という事になったら、非常に感動的ですね。
海乃美月さんの飲み物事情がちょっと私と被っていて驚きました。
スポーツドリンクを飲んだら体調を崩し、それ以来シリカ水だけになったとの事。
私も仕事中はシリカ水ではありませんが、水もしくはお茶のみですね。体調を崩すわけではありませんが、仕事中にスポーツドリンクは飲みません。何故かというと、それを飲んだ後口に残った甘さで結局水を飲みたくなるからです。
ですので、仕事中の水分補給でスポーツドリンクや甘い系の飲み物を飲んでいる人は、ある意味凄いと感じます。
波瀾爆笑!?我が人生 詩ちづる
詩さんが初めて観た宝塚の作品は、宙組全国ツアー公演『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』で、朝夏まなとさんや実咲凛音さんの歌声に衝撃を受けたとの事。
また、『タカラヅカ・スカイ・ステージ』で華優希さんを観た際は、その魅力に圧倒されファンレターも送っています(2度目の受験では何と、華さんからメッセージが書かれた使い捨てカイロを貰ったとの事!)。
1度目の受験は不合格になってしまいますが、その後同じ受験スクールで山吹ひばりさんと出会い意気投合。
2度目の受験で山吹さんと共に合格をしました。
現在、詩さんは星組に、山吹さんは宙組に配属。
お2人共、それぞれ魅力的な娘役として活躍しています。組が違うので難しいとは思いますが、このお2人の共演を、もっと欲を言うなら星空美咲さんと音彩唯さんを加えた4人での共演を舞台で観てみたいですね。
#What’s in my bag?
鳳月杏さんはゴリラが描かれたポーチを持っていますが、動物園で1番好きな動物はゴリラとの事。女性でゴリラが好きなのは珍しい気がしますが、鳳月さんの場合は何故か納得です(笑)。
星空美咲さんは永久輝せあさんからお薦めされた千早茜さんの『桜の首飾り』を、華純沙那さんは『仮面のロマネスク』の原作、ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの『危険な関係』をバッグの中に入れています。
お2人共読書家ですね。どちらも私は読んだ事がありません。いえ、それ以前にここ最近小説は全然読んでいない始末・・・。
お2人を見習って私も何かしらの小説を読んでみようかな・・・。
キャトルレーヴ限定版も販売!
因みに今回の『宝塚GRAPH 2024年5月号』は何と、キャトルレーヴ限定版も発売しています!
表紙が通常版と異なっており、特典として柚香さんのミニスタンディが付きます。ただ、内容は通常版と同じです。
外部の私には全く分からないですし推測ですが、柚香さんが表紙だと売上部数が他の方々より多くなるから、この様に別バージョンを販売出来るのでしょう。
来月号の表紙は朝美絢さんと海乃美月さんです。
このお2人が一緒になるのはかなり久しぶりではないでしょうか? どんな表紙になるか楽しみですね。
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