宝塚 PR

凪七瑠海は何故トップスターになれなかったのか?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

皆様こんにちは、霜柱です。

先日、宝塚歌劇の公式サイトから凪七瑠海さんの退団が発表されました。

まさか凪七さんが退団を発表するとは思ってもいませんでした。そう思っていたファンは多いでしょう。
退団作になる花組公演『エンジェリックライ』『Jubilee』のポスターには凪七さんが切手サイズで載っていますが、それは退団への付箋だったのかもしれませんね。

下級生の頃から注目されていた凪七さん。トップスターになると思っていましたが、いつの間にか別格の様になってしまい、結局トップスターになる事はありませんでした。

そこで今回はスター性も実力ある凪七さんが何故トップスターになれなかったのかを、私なりに考えてみたので、それを書いていきたいと思います。

※私個人の主観や偏見が含まれているので、お読みになる際はそれをご承知下さいませ。

凪七瑠海がトップスターになれなかった理由

理由は2つに絞れると私は思います。

集客力が良くないから

1番に思い浮かんだのはこれです。もし凪七さんがトップになっても思う様に集客が出来ない。だからトップにさせなかったのでは? という事です。

何故そう思うのかは後で書きます。

凪七さんも宙組で新人の頃は他の方々と同じ様に注目株だった筈です。何事も無ければトップスターになっていたでしょう。

しかし凪七さんの運命を変える出来事が起きます。
何かというと2009年の月組公演『エリザベート』に特別出演して、更にエリザベートを演じた事です!

当時の月組のトップスターは瀬奈じゅんさんでしたが、トップ娘役は不在という体制。誰がエリザベートを演じるのかが話題になっていたと思います。
いざ、蓋を開けてみれば月組生ではない、ましてや男役である凪七さんが抜擢。

今でも覚えていますが、この人事に対して宝塚ファンからはかなりのブーイングが起きました。私も「どうして???」という気持ちがとても強かったです。

100歩譲って当時の月組に有望な娘役スターが全然いなかったのなら、まだ理解は出来ます。しかし、この頃は城咲あいさん、羽桜しずくさん、その下には後に花組トップ娘役になる蘭乃はなさんがいました。
それなのに彼女達ではなく、他組の男役が演じる事になった・・・。

この事がキッカケで凪七さんの人気が落ち、アンチがたくさん生まれたと私は推測しています。私の知人にも凪七さんを好かない人がいます。理由を聞いてみたら「エリザベートを演じたから! 何で他の組の男役が演じるの!?」とやや憤っていました・・・。

でも反感を買うのは当然ですね。劇団側は一体何を考えていたのか?
今でも分かりませんが、完全に劇団側の配役ミスと断定して良いでしょう。

あぁ、凪七さんには何の罪も無いのに・・・。

良くも悪くも注目をされていた凪七さん。
2013年に宙組から月組への組替えをします。組替えの発表を聞いた時「凪七さんが月組で2番手になるのかな?」と思っていました。

しかし、結果は2番手ではなく2番目。それも美弥るりかさんと2人で1人の様な扱い・・・。

そう言えば2014年に凪七さんと美弥さんのW主演で『THE KINGDOM』を上演しました。お2人共上手かったですが、空席が目立っていた公演でもありました・・・。

それでもその内に凪七さんが2番手になると信じていた私。しかし正式に2番手になったのは5期下の珠城りょうさんです。
そして、あれよあれよという間に珠城さんがトップスターになり、凪七さんは専科に異動して現在に至ります。

専科に異動したばかりの頃は「北翔海莉さんの様に色々な組に出演した後、どこかの組でトップになるのかな?」と思っていた私。
しかし、本公演でのポジションはいつも3番手の位置でした。後輩に抜かされ続けている凪七さんを観ている内、「あぁ、もう凪七さんはトップになる事はないんだろうなぁ」と諦めの気持ちに変わっていきました。

専科にいた時、別箱でなら主演をした事があります。私が生で観たのは花組公演『蘭陵王』です。凪七さんの演技がとても光っていた作品です。代表作と言って良いでしょう。しかし残念ながらこの作品でも空席が目立っていました。

その後も星組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』『パッション・ダムール・アゲイン!』、雪組バウ公演『39 Steps』で主演をします。
私はこれらの作品は実際に観ていません。ですので推測でこの様な事を書くのは良くないと分かってはいますが、集客は他の男役スター程良くなかったのではないでしょうか?

宝塚に限らず興行はボランティアではありません。利益が出なくてはどうしようもないです。

こういう書き方はしたくないですし非常に失礼な事だというのは重々承知していますが、凪七さんは利益を出せるスターではなかったのかもしれません。お客を呼べるか否かは重要な問題ですからね。

もし凪七さんがあの時エリザベートを演じていなかったら運命は変わっていたでしょうか?
今となっては分かりませんが、その作品でファンが大分離れたのは間違いないと思います。

でも、過去に集客力が悪くてもトップスターになった方はいます。誰なのかは書きませんが(笑)。

超人気である必要な無いのかもしれませんが、ある程度のファンやお客を呼ぶ力がないとトップスターになるのは難しいのかもしれないですね。

別格スターになってきたから

凪七さんは新人の頃から注目をされていました。初めて凪七さんを観た時私は「紫吹淳さんに似ている男役だ」と思いました。

小顔でスタイルが良い凪七さん。それだけでなく、歌・演技・ダンスの3拍子も揃っているので「間違いなくトップスターになる!」と私は鼻息を荒くしていました(笑)。

しかし、結果は皆様ご存じの通り・・・。

月組公演『エリザベート』に特別出演してエリザベートに抜擢されたのは先に書いた通りですが、それを除いたら宙組時代は新人公演主演1回、バウ主演1回。
月組に異動してからは美弥さんとの東上W主演が1回、バウヒロイン(!)が1回。

専科に異動した後も思った程主演はしていません。

何だかいつの間にか扱いが悪くなってしまいましたね。

でも、こうなったのは先に説明した『エリザベート』の件が絡んでいるからかもしれないです。
とは言え、それだけではない気もします。

近年では堂々且つ泰然としたお姿になっていますが、改めてまだ新人の頃の作品を観てみると、他の男役と比べて既に落ち着きがある事に気が付きました。

もしかすると凪七さんは真ん中に立つよりも、真ん中を支える方が似合う。そう思う様にもなりました。

それに学年が上がるに連れて、新人の男役スターがどんどん登場します。後輩の男役スターと比べた時スター性はどうか?

勿論「凪七さんの方が良い!」という意見はあるでしょう。ただ、段々とスターの眩きが無くなってきた様にも感じるのです。

劇団側は新進の男役スターをプッシュしたかったというのもあると思います。凪七さんも別格スターの雰囲気の方が強くなってましたし。
でも、それならもっと上手い人事の扱いが出来なかったのでしょうか?

今更言ってもどうしようもありませんが、短期でも良いから龍真咲さんの次にトップスターをさせる事は出来なかったのか? と今でも思ってしまいますね。

後輩の男役スターにどんどん抜かされるのは、ファンとしてはもどかしいですし、凪七さん自身も辛かったでしょう。「私って、どういつ立ち位置なの?」と悩んだに違いありません。

それでも凪七さんが宝塚を支えてくれた立派な男役である事は、断定して良いでしょう。

退団作となる花組公演『エンジェリックライ』では凪七さんの演技が沢山観られる事を、『Jubilee』では優美で色気のあるダンスを観られる事を期待しています。

お読み頂き有難うございました。ブログ村に参加しています。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

ABOUT ME
霜柱
神奈川県在住の30代。ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)と宝塚(全組観劇派)が好きです。 ツイッターも行っており、気儘に呟いています。