皆様こんにちは、霜柱です。
今回はタイトル通り、客席降りのメリットとデメリットについて書きました。
何故、これを書こうと思ったのか?
その理由は2025年3月14日(金)に博多座で起きた迷惑行為が理由です。
改めて客席降りの危険性が現れた出来事と言えるでしょう。
そこで思ったのが「客席降りのメリットとデメリットは?」という事です。
早速書いていきたいと思います。
客席降りのメリット
出演者と観客の距離が近く感じられる
まず客席降りのメリットで思いつくのは、何と言ってもこれでしょう。舞台上にいる出演者が客席に降りて来る事によって、観客達はよりワクワクしますし、物凄い近くで観る事も出来ます。
これが何よりの醍醐味でしょう。
私はあまり1階席で観ませんが、稀にそこで観た時に客席降りに遭遇したら心躍った事は確かです。
出演者の中には観客と関わりたいという人もいると思うので、そうなればお互いにwin-winにもなって良いと言えます。
ただ、言わずもがな、これは出演者が観客を無条件で信じている事の上に成り立っているのです。この事は決して忘れてはいけません。
演出の幅が広がる
客席降りの大部分の理由は先に書いた通りだと思いますが、中には客席も同じ舞台として扱われる場合があります(決してファンサービスではなく)。
そうなると通常では出来ない様な演出や効果をもたらす事が出来ますし、舞台での表現も広がります。予想が出来ない様な舞台を作れるのが強みと言って良いでしょう。
客席降りのデメリット
出演者と観客の距離が遠くなる
「おい! さっき出演者と観客の距離が近く感じられるって書いたじゃないか!?」と思ったそこの貴方。仰る通りです。確かに近く感じられると私は書きました。
しかし、それはあくまで1階席の話です。出演者が客席に降りて来ると言っても、殆どの場合1階席だけでしょう。稀に2階席から上に来る場合もありますが、そうそうありません。
その理由は恐らく、出演者が2階席まで行くのは結構負担がかかるからだと思われます。
それでも、客席降りが1階席だけだと、2階席に座っている人は少なからず置いてきぼりにされた気分になるのではないでしょうか?
私は宝塚を時々観に行きますが、2階席をよく利用します。理由はハッキリ言って金額の問題ですが(笑)、他に理由を挙げるなら2階席の方が全体を観られる気がするからです。
ですが2階席で観ている時に客席降りが1階席だけだと、何かちょこっとばかり寂しく感じちゃうんですよね。出演者との距離も逆に遠く感じてしまう様な・・・。
まぁ、それは私個人の問題だとは思いますが、そういう風に感じている人は他にもいる筈、多分(笑)。
変な客に出くわしたら・・・
はい、客席降りのデメリットと言ったら間違いなくこれが大部分を占めるでしょう。
つい最近、博多座で迷惑行為が起きたばかりですが、本当に悲しいですし憤りたくなります。
勿論、そんな事をする人はごく一部で、殆どの人はちゃんとしていると思います。
ですが、この一部の人のせいで出演者が傷ついたり、メンタルをやられたりしてトラウマになったらと考えると恐ろしい気持ちになります。
下手したら、その出演者の人生を左右しかねない可能性だってあるのです。決して大袈裟な話ではなく。
そうそう起きる訳ではないと言いたいですが、事が起きてからでは遅いのです。
そうなると、果たして客席降りが本当に必要なのかと疑問に思ってしまいますね。
客席降りは必要か?
何事にもメリットとデメリットはありますが、個人的には客席降りは必要無い気がします。博多座でああいう事が起きたからというのもありますが、私としては客席降りが無くても充分に舞台を楽しめるからです。
確かに客席降りがあると、観に来ている人達は更に高揚して楽しむ事が出来るでしょう。
でも、少し厳しい事を書きますが、それが無くても出演者やスタッフは観客が満足出来る舞台を作るべきですし、観客も客席降りがある事を当たり前に思ってはいけないと思うのです。
まぁ、客席降りをしなかった事によって舞台の質が下がるなんてそうそう無いでしょうし、「客席降りが無いなら観に行かない!」なんて言う人もほぼいないでしょう。
どうしても客席降りを演出としてしたい場合は、降りて来るだけで観客には触れない。その様にした方が良い気がします。
非常に難しく、直ぐに答えを出せる問題ではありません。
ですが、今一度この事について考える時期なのかもしれないですね。
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