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助川幸逸郎『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』を読んだ感想

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皆様こんにちは、霜柱です。

助川幸逸郎さんの『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』(朝日新書)を読みました。

今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。

感想

変化を恐れず時代に合わせてきた

タイトル通りの内容が書かれています。1982年にデビューした小泉今日子さんが今日まで、何故活躍出来ているのか? それを分析しているのです。

作者の助川さんは「自分の価値を冷徹に見切れる」「取捨選択する能力に長けていた」「マウントしない」などと小泉さんを分析。

芸能界は流行り廃りがとても早いですが、小泉さんは過去の価値観や栄光に囚われる事無く、変化をし続け時代に合わせてきました。それにより今も現役で活躍出来ているのでしょう。

小泉さん自身がどこまで意識していたかは分からないですが、それらをしたからこそ、周りとの差別化を図る事が出来たのでしょう。

正直な事を言うと、私は小泉さんの作品を沢山観たり聴いたりしていないので、そこまで詳しくは分かりません。ただ、『踊る大捜査線 THE MOVIE』で演じた日向真奈美という役は途轍もなく狂気に溢れていて恐ろしかったのを覚えています。

他のアイドルとの比較も興味深い

本作には1980年代にデビューした他のアイドルにも触れています。
例えば、おニャン子クラブ斉藤由貴さん、中山美穂さん、宮沢りえさんなど。そういった方々との比較も興味深く感じました。

1980年代にデビューしたアイドルが好きな方なら、この辺りの比較や分析も面白く読めるのではないでしょうか?

印象に残った言葉

本作で個人的に特に印象深かった言葉があります。それは、

「何も誇るものを持たない裸の自分」を受け入れる

という部分です。

人ってどうしても何かしら誇りたがる生き物ですし、それにすがろうとします。確かに誇るものが無い自分を受け入れるのはとても大変な事です。

ですが、それをする事により、自分自身の呪縛から解けて新たな考え方が思いついたり、新しい道を発見出来る。そんな気がしました。

簡単なまとめ

小泉さんのファンなら、とても興味深く読める内容だと思います。
「おぉ、そうなのか」「自分もそう思う」みたいに感じるかもしれません。

私は聴いた事がありませんが、小泉さんは1989年に『KOIZUMI IN THE HOUSE』というアルバムを発表しました。この作品はハウス・ミュージックに仕上がっており、当時話題を呼んだらしいです。

本作『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』を読んだ後に、そのアルバムを聴いたら、もしかすると新たな発見があるかもしれないですね。

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ABOUT ME
霜柱
ハードロック/ヘヴィメタル(特にメロハー・メロスピ・メロパワ・シンフォニック)を聴いたり、宝塚(全組観劇派)を観たり、スイーツ(特にパフェ)を食べる事が好きです。これらの事を気儘なペースで記事にしています。 Xやインスタも気儘に投稿中。